ブロス編集部です。「読書」で検索して出てきたこの写真は一体何?

それはさておき、Amazonの定額料金制の電子書籍サービス「Kindle Unlimited」では500万冊以上という一生かかっても読み切れないほどの書籍や漫画が読み放題ということなので、弊社の中でKindle Unlimitedに加入している人に「これ良いっすよ」というものを聞いてみました。何を読めばいいかわからない場合のご参考にお願いいたします。

 

 

山口むつおのオススメUnlimited

created by Rinker
¥1,980 (2025/01/13 12:53:50時点 Amazon調べ-詳細)

新世界より(貴志祐介)

【オススメ人:山口】

貴志祐介作品が大好きでしてね!特にこのSF小説「新世界より」はベーヤー。今から1000年後の日本が舞台で、科学は衰退、かわりに人間は「呪力」っていう超能力を使えるというのが舞台設定。

人々はでっけ〜ハダカデバネズミを奴隷として使役しながら平和に暮らしてるんだけど、主人公の少年少女たちがとあるきっかけで、世界の「隠された過去」を目にしてしまってから、仮初の平和がどんどん崩れていく…というストーリー。

物理の小説は上下巻のうえ1冊がめちゃくちゃ分厚いんだけど、デジタルなら読みやすいわな。個人的に貴志祐介作品の最高傑作だと思っているので、ちょっと長いけどぜひ読んでほしい!
ちなみにアニメとかにもなってるんだけど、本で読むのが一番おもしろい!

 

created by Rinker
¥858 (2025/01/13 12:53:51時点 Amazon調べ-詳細)

天使の囀り(貴志祐介)

【オススメ人:山口】

貴志祐介作品で次にヤバいのがこれ!めっちゃ昔に読んだから細かいところ忘れちゃったな!

たしか、主人公の恋人がめちゃくちゃ死ぬのを怖がるタイプの人なんだけど、仕事でアマゾンに行ってから逆に死ぬことに魅せられて、最後には自殺しちゃうわけ。主人公はアマゾンで何があったのかを調査し始めるんだけど、恋人が死ぬ直前に「天使の囀りが聞こえる」って言葉を残していて、それが何を意味するのか…とか謎が謎を呼ぶわけ。

これがさあ…その囀りの正体がさあ……すごいのよ。本当にすごい。まあ怖いわ。心霊的な意味じゃなくて。Wikipediaもないんだけど、ぜひぜひ読んで「うわ〜〜〜〜っ」ってなってほしい!

 

 

かまどのオススメUnlimited

藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 1 ミノタウロスの皿

【オススメ人:かまど】

個人的に、Kindle Unlimitedはマンガを試し読みする場所として使うことが多いです。

先日も、藤子・F・不二雄の短編集が読み放題になっていることに気づき、「おっ、ちょうどまた読み返したいと思ってたわ!」とライブラリに追加しました。なんか「あぁ〜ちょうど読みたかった!」という作品が読み放題になっている印象があるんですよね。

例えば、今見てみると「最近アニメやってるよな〜」という「チ。―地球の運動について―」とか、「最近みんながオススメしてるよな〜」という「路傍のフジイ」とかがありました。まさに「今読みたい」ってラインナップだ。

「続きを読みたい!」と思えるマンガに出会うために、ここで1巻を気軽に試し読みする……そんな場所としてKindle Unlimitedはちょうどいいと思います。ちなみに一番好きな藤子・F・不二雄の短編は「コロリころげた木の根っ子」です。

 

created by Rinker
¥825 (2025/01/13 12:53:52時点 Amazon調べ-詳細)

続・幻影城~江戸川乱歩全集第27巻~

【オススメ人:かまど】

Kindle Unlimitedでダウンロードできるのは合計で20冊までなので、マンガやら実用書やら小説やらが次々と入っては抜けていきます。

そんな中、なかなか手放す気になれず、ず〜っとKindleの中に保管し続けているのが、この「続・幻影城」です。「続」と書いてありますが、前作を読んだことはありません。この中に「類別トリック集成」という江戸川乱歩の評論が収録されているんですが、これが面白いので是非読んでみてほしいです。

端的に言うと、古今東西の推理小説に出てくるあらゆるトリックをパターン別に分類して、まとめているんですが、「探偵が犯人のパターンあるよね」「実は死体が犯人だったとかもあるよね」と、片っ端からミステリーのネタバラシをされていくようでゾクゾクします。ミステリーあるあるのオンパレードでめっちゃ楽しいです。

これを読み物として分かりやすく整理した『探偵小説の「謎」』は青空文庫で読めるので、別にKindle Unlimitedのダウンロード枠を埋め続ける必要もないっちゃないんですが、なぜかずっと残し続けているんですよね。不思議と付き合いの長い一冊です。

 

 

瀧ヶ崎のオススメUnlimited

created by Rinker
¥550 (2025/01/13 12:53:53時点 Amazon調べ-詳細)

リア王(シェイクスピア)

【オススメ人:瀧ヶ崎】


kindle unlimitedでは、なんと光文社古典新訳文庫が数百冊ぶん読めるのです。僕はもはやこの文庫のサブスクだと思っています。買うほどでもないけど気になるな〜という古典を、読んでは挫折しまくりましょう!

マルクスの『資本論』とかウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』とか、プルーストの『失われし時を求めて』とか、挫折といえばこの本!みたいな古典は全部揃ってます!

とりあえずシェイクスピアをお勧めしておきます。履歴見たら半分も読んでいたので、面白かったんだと思います。ほかこの文庫から20冊くらい借りてますが、ほとんど1割も読まずに返却してました。

 

created by Rinker
¥990 (2025/01/13 12:53:53時点 Amazon調べ-詳細)

自分のリミッターをはずす! ~完全版 変性意識入門(苫米地 英人)

【オススメ人:瀧ヶ崎】


あと、自己啓発本を片っ端から読むのも楽しいです。なかでも苫米地英人氏のものが印象深かったです。

アファメーションでエフィカシーを高めて、現状の外にコンフォートゾーンを設定すれば、全ては変わりだすということです。タダで借りた本で人生変わったら儲けものですよ!

 

 

ヤスミノのオススメUnlimited

created by Rinker
¥330 (2025/01/13 12:53:54時点 Amazon調べ-詳細)

主婦の生活(山上たつひこ)

【オススメ人:ヤスミノ】

山上たつひこ作品は初期の政治的な『光る風』ぐらいしか読んだことなくて、代表作『がきデカ』すら未読でした。まあ、Kindle Unlimitedにあるならと思い、ためしに江口寿史が監修した『能登の白クマうらみのはり手』という選集を読みました。びっくりしました。めちゃくちゃでした。ずーっとめちゃくちゃなことしか起こらない。40年以上経過している作品だと思えないぐらい面白いです(現代的な感覚からするとあまり褒められたものではない描写も多いですが)。

今回推薦したいのはそんな破滅的なギャグ作品ではなく、わりと落ち着いた『主婦の生活』という漫画です。これは身の周りで起こるささやかな謎を解決する、いわゆる「日常の謎」もの。残念なことに全3話という短さなのですが、どの話もしみじみと素晴らしいです。キャラクターたちの人物造形も良いんです。なんか、全員憎めないやつなんです。

第1話だけ若干毛色が違うというか、ミステリーというより文芸寄りなお話です。これはこれで個人的には好きなのですが、もしかするとミステリーを期待して読み始めた人にとっては少し肩透かしかもしれません。しかし、第2話ではなんと不動産ミステリー! この中でも白眉の出来だと思います。Kindle Unlimitedでは山上たつひこ作品が大半が読めます。是非読んでみてください。

 

 

さようなら

ということで以上!

読み放題という気軽さでアレコレ読めるのがハッピーみたいですね。みなさんも気になったら是非登録してみてくださいね。それではさようなら。