こんにちは。長島です。
オモコロブロス編集長から「とにかく自分の好きなものを書いて」と言われたので妙に気持ちが高まっております。
今回、ぼくが紹介するのは、NBAの「トレーディングカード」です。(※NBA=アメリカのプロバスケットボールリーグ)
ぼくはスポーツ系のトレーディングカードが好きで、特にNBAのカードをメインに集めており、今回はその楽しみ方(と少しばかりのコレクション)を紹介させていただけたらと思います!
後半には、編集長からもらった予算(5,000円!)で購入したボックス開封の儀もあります! 気持ちいいぜっ!!!
あと、すみません、言うの忘れてたのですが、
いや、すみません、
冒頭からいやらしい話するのもアレだとは思うのですが
すみません すみません
さっきぼくが持っていたこちらのカード……
この1枚で約6万円の価値があるレアカードなんです。もともとは800円くらいのパックから出てきたカードだけど、価値がゴリゴリに上がったんです。
お金だけがカードの価値ではありませんが、誰でも800円で買えるものに数万円の価値がついたと考えると夢がありますね。
ここらへん、何がレアなのか、どうなったら価値がつくのかなども書いていきたいと思います!
【はじめに】
ぼくがトレーディングカードを本格的に集めだしたのは20年くらい前。NBA好きだったのがきっかけでした。
途中、トレンドを追っていない時期もありましたので、カード好き諸先輩方からするとぜんぜん大したことないかもなのですが、優しく見守ってください。
この記事を通じて「こんな世界があるんだよ」「好きな選手に対してこんな推し方があるんだよ」ということをわかっていただけたら嬉しいです!
スポーツトレーディングカードの楽しみ方
まず、楽しみ方ですが大きく2つあります。
それは、「推しの選手のカードを集める」と「レアカードを集める」です!
では、簡単に解説していきます!
推しの選手のカードを集める
これが基本の楽しみ方であり、すべてはここから始まります!
「推しのプレイヤーとか言ってるけど、1人の選手にそんな何種類もカードあるの?」と思ったあなた、良い質問ですね。
選手ひとつとっても、毎年複数のブランドからいくつものシリーズが出るので、好きな選手のものを集めるだけで一苦労なんです。
これ全部同じ選手です
ぼくは「ケビン・ガーネット」という選手が好きなのですが、ぼくが持っているだけでもこんな感じになってます。
ちなみに、こちらは1996年のカード。
こんな具合に選手がメインになって写ってるカードもあれば、こんな感じに……
見切れてるだけの場合もあって(これはこれでいいわねぇ)、もちろんそれも収集の対象になります。
ちなみに、このカードで見切れ気味に写っているのはマイケル・ジョーダンという選手。ぼくも、おそらく皆さんも大好きな選手です!
レアカードを集める
トレーディングカードの醍醐味はこの部分といっても過言ではありません。
実は、トレーディングカードにはレアカードなるものが多数ありまして、中には億を超える価値がつくようなカードもあります。
・NBA=ブライアント氏の希少カード、約1億9000万円で落札
米プロバスケットボール協会(NBA)のレジェンド、コービー・ブライアント氏の希少なルーキーカードが、オークションで179万5000ドル(約1億9000万円)で落札された。
(記事中より引用)
これは、とある選手の1枚のカードが約1億9000万円で売却されたという記事。これも元は普通の(おそらく約1,000円くらいの)パックから開封された一枚のカードだと思うとすごい話です。
こんな感じに、めちゃくちゃに価値が上がることもあるということで、ここからはぼくのコレクションとともにレアカードの特徴を紹介させていただけたらと思います。
細かく説明すると長くなるので、ざざざーーーっといきますが、最低限これがわかれば「これは価値のあるカードだ!」とジャッジできるようになりますよ!
ジャージカード
ジャージカードとは、選手が着用したジャージ(ユニフォーム)を裁断したものが挟まれたカードです。
選手が実際着用したユニフォームが挟まれているので、同じ布を触ってる感もあってとてもたまりません!!
もちろん、同じ選手のジャージカードでも一枚一枚違う箇所がハマっているわけなので、例えばこちら
先ほどと同じカードなのですが、裁断されてるジャージの箇所が違いますよね??
比較してみるとわかるかも
いわゆるジャージの地の部分と、チーム名や背番号の部分(パッチといいます)があって、パッチ部分はとても貴重なんです!
そして、パッチの中でも一番貴重なのが…
この部分!!!(*この部分=NBAロゴ)
これがカードに挟まってると極上HAPPY になっちゃいます!(*極上HAPPY=とても幸せということ)
ぼくも実物は見たことがないのですが、この部分のパッチを引き当てることができたら激アツです!
シリアルカード
シリアルカードとは、カード本体にシリアル番号が刻印されているカードです。その番号は世界に一枚しかないわけなので、特別感が味わえます。
このカードは172/3999ですね!
シリアルはやはり、1番かラストナンバー(このカードでいうと3999)が人気です!
ちなみに、ぼくが持っているカードのお気に入りの1枚でもあるこちらのカード。
21番はファーストナンバーでもラストナンバーでもない… と思われるでしょうが、実はこれ、選手の背番号(21番)と同じシリアル番号なんです!
背番号と同じというシリアルもとても人気です!
また、シリアル番号には「 1/1 」(ワン オブ ワン)というのがあって、マジでこの世に1枚しかないカードというのもあったりします。いや、やばいでしょって話だよね。
オートグラフカード
オートグラフカードとは、カード本体に選手の直筆サイン(=オートグラフ)が書かれたカードです。
直筆サインになると親近感も高まってきますよね!だって、このカードを触った可能性があるってことだから!
選手のサインもいろいろなデザインがあるので、その差分を楽しむのも一興です。
ちなみに、こちらはぼくが人生ではじめてボックスを開封したときに引き当てたオートグラフカード。すごい思い入れがあります!
ルーキーカード
ルーキーカードとは、選手のルーキーシーズン(初年度)のカードです。
カードのブランドにもよりますが、「ROOKIE」「R」といったルーキーを表す記載がされてることが多いです。
ルーキーの時点では今後どのくらい活躍するかわからないので、その価値は未知数。
その選手が活躍して知名度が上がれば価値は上がるので、そういう意味でいうと一番価値が上がりやすいのはルーキー時代のカードになります。
ジャージ付×シリアル入×直筆サイン×ルーキー(×選手の活躍)。基本、この掛け合わせで価値が上がっていくといった感じです!
なので、一番レアな仕様は、「ルーキージャージ直筆サインカードシリアル入」ってことですね!
ぼくのコレクションの中で言えばこれでしょうか。
カーメロ・アンソニー選手の “ルーキージャージ直筆サインカード(シリアル312 / 750)” です。いや、すみませんすみません。
価値って誰が決めてるの??
NBAトレーディングカードの市場価値は明確です。
アメリカの「ベケット」(BECKETT)というメディアが選手の活躍などに応じてリリースされている全ブランドの全カードを価値(値段)を毎月つけていて、それが参考価格となっています。
選手が活躍すれば価値は上がるし、怪我や故障などをすれば下がったりします。
中を開いてみると…
字、ちっちぇ!!!
該当のカードの横に数字が書いてあります。
まるで株…
という感じなのですが、ベケットメディアも「トレーディングの手助けをする」というミッションを掲げているので、本当に株みたいな側面もあるんです。
「価値ってそんなに変動するものなの?」と思うかもですが、例えば、昔のベケットで同じカードを比較してみると……
1,000ドルの価値のカードが10,000ドル(10倍!)に跳ね上がってることがわかります。
もうわけがわからないですよね。この選手はめちゃくちゃ活躍しているスーパースター選手なのでかなり稀なのですが、こういうこともありえるわけです。
ちなみに、その下にぼくの先ほどのカーメロ・アンソニー選手の “ルーキージャージ直筆サインシリアルカード” の価格もあるわけですが、結構な人気選手なのに..
暴落してんじゃん!!!
でも、そんなこともあるんです。
ここらへんはあくまで楽しみ方のひとつで、ベケットプライスに一喜一憂するのも実際楽しいですし良いと思います。
でも、そもそも選手が好きじゃなければ、価値が下がるとムカついちゃう。やはり、選手が好きで集めてるかどうかというのが大事になると思います!
トレーディングカードの鑑定
トレーディングカードの真贋、状態を鑑定してもらうサービスもあります。(*PSAグレーディング)。
鑑定されたカードはこのように結果とともに返ってきます。
右上の“MINT 9”というのがグレードの評価です。
カードが不正加工されていないか、四つの角の状態、シミ、汚れ、焼け、印刷ズレなどを鑑定してるわけですが、ここで高い評価を得たカードはさらに価値が高まります。
誰でも手に入る可能性があり誰でもその価値を保証できる。ただの1枚のカードが一気に骨董品感が出てきますよね。改めてすごい世界…。
いざ、開封!
今回はせっかくなので収集の楽しみでもあるパック開封をしていきたいと思います!やったぜ!
開封するものはこちら!
昨今のトレーディングカードでもっとも安価なシリーズであるHOOPS(BOX5,500円)です。
この価格とはいえ、1ボックスに1枚オートグラフ(直筆サイン)カードなどのレアカードが必ず出るという仕様。
さらに直近のベケット誌でもこのシリーズのカードが「ホットカード」として何枚か紹介されていたたので、十分に楽しめるボックスです!
そして、ここからはオモコロブロス編集長のかまどくんにも参加してもらいました!
せっかくなので、オラ流の楽しみ方で一緒に開封していきましょう。
カードの開封に流派とかあるんですか?
まずはこれを着ようか。
カードを開封するのにユニフォームはいらないだろ。
儀式なんで。
いいですね!スター選手のユニフォームを着ることで、気分もヒキ運も高めていこう!
“ヒキ運” って、一気にうさんくさくなってきたな。
あと申し訳ないんだけど
一応、手を洗っていただきました、儀式なんで。
人を汚物扱いしやがってよぉ。
かまどくんが汚いっていう意味では全然ないんです。油分を恐れているだけです! 手袋をはめるという手段もあったのだけど、手袋をつけさせるというのも失礼かと思って。
開封前に準備するものはこちら
■準備するもの
・カッター(ボックス開封用)
・ハサミ(パック開封用)
・カードスリーブ(カード保護用)
・プロテクターケース(レアカード保管用)
万が一レアカードを引いたときのことを考えて、できるだけ丁寧に開封します。そしてレアカードがあたったら速やかにスリーブに入れます!
本当に貴重なカードが当たる可能性があるんですか? 素手でぶち開ければいいのに。
当てたものが億に化ける可能性があるのよ? 僕は素手で開けたこと一度もないかも。
※注:開封の仕方は人それぞれです。
では、開封していきましょう!
丁寧に…
ボックスをあけるとこんな感じでパックがたくさん入っています。
このパックの中にレアカードがあるかもしれないのか…。にわかには信じられないな。
最初に紹介した数万するカードもこういうパックからでたんだよ。
まじで、この瞬間が一番楽しいかもしれない。
僕はバスケのことは何も知らないけど、何がでるかわからないドキドキ感は確かに感じますね。
1枚1枚見ていくのがたまらないのよ。あぁ〜なるほどね〜。
解説してもらってもよろしいでしょうか?
….…。
2パック目も開封
ふむふむ。
解説してもらってもよろしいでしょうか?
わからない。
わからないってなんだよ。
NBAって30チームもあるから知らない選手とかも全然いるのよ。知らない選手のカードも全然当たる。で、それでも全然良くて、逆にカードから知って応援していったりもするんです。例えば、ジャージカードが当たったらその選手のこと知らなくても、ついつい応援したくならない?
まあ、せっかくなら自分が持ってるカードの選手には活躍して欲しいかも。カードをきっかけにNBAを好きになるって順序が逆な気もしますけど、そういう楽しみ方もあるんですね。
その後も黙々と開封していきます
あ!これは良いですね!
解説してください。
あ〜はは。これは良いね。ヒキが高まってきてるかも。
解説しろや。
日本人で初めてドラフト1巡目指名を受けた八村塁選手です。レギュラーカードだけど、これは嬉しい!
へ〜! 日本人選手も当たるんだ! せっかくなのでカードだけの写真も撮っときましょうか。
いや、その前に
大事なカードはスリーブに入れて保護しよう!
パックから出てきたと思ったら、もう別のパックに詰められちゃった
推しカードは丁重に扱わないとね。
のっけからいいカードも出たし、今日はいい調子だね。せっかくだから、かまどくんも開封してみる?
いいんですか? ではお言葉に甘えて1パックだけ……
う、
うううううりゃぁぁぁぁぁ
あ、ちょっと。そういうのいいから。
かまどくんがふざけてくれたんですが、冗談だと分からずにふつうに注意してしまって写真を撮り損ねてしまいました。なので、かまどくんにもう一度再現してもらいました。
こういうの、2回やらせないでください。
ごめんごめん、撮影ということを忘れていた。
まじめに開封してもらいました
ほ〜、カッコいい選手がいっぱい出てきた。たしかにここから実際の選手が好きになる気持ちはわかる気がする。
どう? レアの方はどう?
う〜ん、NBAには全然詳しくないしさっぱりわからないですね。キラカードもないし、特にレアはなさそうかな〜。
ビギナーズラックあると思ったけど、そう上手いこといかないか。推しの選手がいるかもだから、ちょっと見せてもらっていい?
って、
めちゃくちゃレアじゃん!!!!! めちゃくちゃ直筆サイン入ってるじゃん!
え!? これが!? すみません、そういうデザインだと思って見逃してました。この人はすごい選手なんですか?
いや、わからない。調べよう!シクサーズのタイリース・マクシー(Tyrese Maxey) 選手ね。ふむふむ。
ドラフト1巡目でシクサーズに入団して、初先発した試合でいきなり39得点してる!NBA初先発の新人としては1970年以降で最多記録だって!
つまり、めっちゃすごい選手ってこと?
これから活躍しそうな雰囲気出てるし、十分に期待できる! 応援したくなるでしょ??
そんなに喜ばれるとこっちまで気分がよくなるなあ。僕が当てたカードだし譲ってくれません?
ん〜ははは
その後は、ぼくがカードを開封していきました。
開封って、気持ちいい
どうでしょう? 何か良いカードはでましたか?
なかなか難しいね。レアカードはもう出ちゃってるわけだし、あとはレギュラーカードしかなさそうな……
あれ!? このカード、どこかで見た気が…
ウォーリアーズのジェームズ・ワイズマン選手のルーキーカード
最近のBECKETTで「HOT LIST」(注目)入りしてたカードだ! NBAドラフト全体2位の注目選手!!
すげ〜! サイン入りだけじゃなくて、専門誌が注目してる選手カードまで引き当ててる!
今回はめちゃくちゃ豊作だね! おら流の開封の儀、やっぱり効果あるね〜!
「そんなわけねえだろ」とも言いきれない結果だ…。
ということで
今回の長島お気に入りカードはこちら
個人的には、八村塁選手のカードがお気に入りです。レギュラーカードでもこれだけ嬉しくなる選手ってそういないので、本当によかった!
あと、最近NBAのチェックが甘かったので、こういう機会にルーキーの選手を知れたこともよかったです。
今回、編集長のかまどくんに無理矢理付き合ってもらって、開封の儀をさせていただいたわけですが、本当に久々でとても楽しかったです。
今までスポーツカードについては全然公言してこなかったのですが、昨今のスポーツトレーディングカードの盛り上がりを見て「どうしても紹介したい!」と思い、発散させてさせていただきました。
もし、スポーツカードを集めている同士がいらっしゃったら、ぜひお気に入りのカードを見せてください。
※下の画像ギャラリーにまだまだカードを紹介させていただいております!
カード好きはみんな仲間だ!!