ブロス編集部です。

 

編集部メンバーがここ最近読んで面白かった漫画を紹介するコーナーのお時間です。題して「今月の読良漫(よよまん)」です。

 

それでは早速2020年8月に編集部メンバーの「読良漫(よよまん)」をご紹介しましょう。

 

 

 

■エッチなギャグ漫画!「なんでここに先生が!?」

なんでここに先生が!?(蘇募ロウ)

 

【オススメ人:ギャラクシー】

美人な先生と男子生徒との恋愛を描いた、ちょっとエッチなギャグマンガ。少年誌ではなく青年誌連載(ヤンマガ)なので、たまに“ちょっと”では済まない時もある。乳首も描かれてます。また、最近アニメになりました。アニメも良いのでNetflixで見よう!

毎回エロいハプニングが起きるんですが、それがあまりにも都合が良すぎて笑ってしまう。基本的に「美人教師側が男子生徒を好きになる」恋愛なので、男子側が何かしなくても勝手にエロい展開が舞い込むのもよい。

・「あたし、ヘビに噛まれちゃった!→「僕が毒を吸い出します!どこですか!?」→股間
・美人教師が風邪でダウンした→薬が必要だ!→座薬しかない

みたいなバカバカしいことが毎度毎度起こるので、その都合の良さを楽しむマンガ。

このタイプのマンガとしては珍しく、主人公とヒロインは一定期間(1~2巻)ごとに別人に交代します。つまり1巻では美人体育教師と男子生徒Aとの恋愛だったのに、2巻では美人保健医と生徒Bの恋愛に入れ替わります。普段は鬼のように怖い先生とか、何をしても無反応でクールな先生とか、聖母のように優しい巨乳先生とか……色んなタイプの女教師と男子生徒の身に起きる、都合が良すぎるエロ展開。最高です。

 

1話試し読みはヤンマガ公式サイトで読めます。

【8/24 13:30追記】先ほど作者の蘇募ロウ先生は体調不良のため同作の連載を休止することが発表されました。一日も早く回復することをお祈りしております!

 

 

 

■ヤクザと超能力少女!「ヒナまつり」

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ヒナまつり(大武政夫)

 

【オススメ人:ダ・ヴィンチ・恐山】

つい先日、約10年の連載に幕を下ろした傑作ギャグコメディマンガ、全19巻です。アニメ化もされてます。

インテリヤクザの自宅に転送されてきた謎の超能力少女との暮らしを描いたドタバタ群像劇。みんなほどよくクズだけど憎めないキャラたちの勘違いと偶然が重なって、誰も望まないわけのわからない状況になっていく描写がめちゃくちゃ面白い。毎巻一度は声を出して笑ってしまいます。

特筆すべきは、登場人物を取り巻く状況が常に変化していくところ。ギャグ漫画って、だいたい1話が終わったらリセットされるようなところあるじゃないですか。『ヒナまつり』はそうじゃなくて、けっこう取り返しのつかない変化が容赦なく毎回起こり、数年かけてキャラの環境から性格まで徐々に変わっていくんですよね。それが普通のストーリー漫画でもあまり見ないくらいリアルで「生きてる人間だなあ」と感じられます。

どの人生もぜんぜん思ったようにいってないのに、最終的には「まあ悪くないな」と思える爽やかな読後感。最終巻へ到達すると、主人公ヒナを含むキャラクターたちの成長が胸に沁みること必至です。ぜひ全巻一気に読んでほしい作品ですね。

 

1話はコミックシーモアで試し読み可能!

 

 

 

■寿司が食いたい!まんがで学ぶ寿司の技術~東京すしアカデミーの授業~

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まんがで学ぶ寿司の技術~東京すしアカデミーの授業~

 

【オススメ人:かんち】

ほぼ週1のペースで回転寿司に行ったり寿司のテイクアウトをしたりするほどお寿司が大好きな我が家。でもお店に行くのも面倒だし、回転寿司とはいえ結構な食費もかかる…。

『大好きなお寿司を好きなときに好きなだけ食べた~い!』という感情が爆発したとき、自分で握ればいいじゃんかと思い立ち、最近は自宅での寿司作りにドハマリしています。

この本は、寿司職人の養成学校「東京すしアカデミー」が監修する「寿司の基本」を解説したマンガで、ご飯の炊き方や寿司の握り方、ネタの切り方などの基本を知ることができます。

所々に入るギャグに目をつぶって最後まで読めば、きっとあなたも寿司を握りたくなるはず!YouTube上にも寿司の握り方や魚の捌き方などの動画はたくさんあるので、マンガでイメージが掴めない場合はそっちで補完しましょう。

ちなみに東京すしアカデミーに通ってマジの寿司職人を目指す場合の費用は、最短2ヶ月の集中コースで入学金15万円(税別)、学費60万円(税別)だそうです。修行不要で超効率的。そういうの好きよ。

 

 

試し読みはコミックシーモアで可能!寿司を食おう!

 

 

 

■麻雀麻雀麻雀!「一色さんはうまぶりたいっ!」

 

一色さんはうまぶりたいっ!(原作:草下シンヤ / 著:マルヤマ)

 

【オススメ人:永田】

麻雀マンガです。僕は麻雀が大好きなので……。

この作品は麻雀マンガの中ではかなり珍しい「ラブコメ」ジャンルとなっています。

「うまぶり」というのは麻雀用語で、「弱さを隠して、強そうに見せかせる上手ぶったプレーをすること」という意味です。

最近ではポーカーやカードゲームなど、麻雀以外の運が絡む知的ゲームで使われることも増えてきました。そういう界隈での流行のスラングと化してきているかもしれません。

所作や口ぶりはもちろん、なんとなく渋い選択をしてみるなど、「うまぶり」の範囲は多岐にわたります。

そして、麻雀が強い先輩に憧れている主人公の女の子が「うまぶり」を駆使して麻雀を打つ(そしてバレてない)というのが、この漫画の基本ストーリーになっています。

作中の「うまぶり」を描く精度がとても高く、普通に麻雀の勉強にもなります! 『スーパーヅカン』を読んでる感覚と言えば、みんなわかるでしょうか? 全く意味がわからないでしょうか? わかれし!!!

なによりも麻雀マンガとは思えないほどポップで、かつ内容は本格派なので、これきっかけで麻雀に興味を持ってほしいですね!!!! みんな麻雀をやりましょう!!!! 漫画より麻雀!!!!!!!!

「打良雀(だりょじゃん) ~打って良かった麻雀~」として、このコーナーを生まれ変わらせましょう!!

 

打良雀にはなりませんが、4話までコミックウォーカーで無料で読める!

 

 

 

■迫る彗星、その時人々は…?「メランコリア」

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メランコリア(道満晴明)

 

【オススメ人:ヤスミノ】

「メランコリア」と呼ばれる彗星が迫り、じわじわと終末を迎えつつある地球が舞台の群像劇マンガ。上下巻でコンパクトにまとまっているのでとっつきやすいです。

「地球終末下での日常」はかなり多用されたモチーフではあるので、やもすると陳腐になりかねないのですが、作者お得意のドライな叙情性やオタク的クリシェとともに非常に手際よくまとめられ、とてもフレッシュな読み応えとなっています。

めちゃくちゃ馬鹿っぽく説明すると、泣けるし笑えるしめちゃんこいい漫画なんですよね。いい漫画でヤンス。しかも道満晴明の過去作キャラまで登場するので、いままで読者にとってはボーナスステージのよう。終盤に向けてストーリーの断片を収束させていく手腕も見事です。

タイトルの「メランコリア」とは同じく地球の終末をモチーフした同名の映画からとられて(いると思って)います。このことからも分かる通り、映画やSFからの引用がそこかしこに、しかし嫌味なく配置されているのも憎いですね。

そしてなにより、社会に適応できない(もっとはっきり言えばフリーク的な)ものに対する優しい眼差しと偏愛は道満晴明作品を貫く根幹であり、どんな漫画を描いてもそれらが健在であることがたまらなく嬉しく思います。

ネットフリックスでオリジナルアニメ化してほしい。

 

試し読みはおなじみコミックシーモアで!

 

 

 

■また来月

また来月、「読良漫(よよまん)」をご紹介させていただきます。

それではさようなら。