家の近所や商店街を歩いている、おじさん達の足元を注意深く見たことはあるだろうか。目を凝らして見てみると、ある共通点に気づくことがある。
みんな、ぼくらが行くような靴屋さんでは見たことのないような、ちょっとダサめのスニーカーを履いているのだ。
おじさん達は結構な割合で、このような僕らが見たことのないスニーカーを履いている。NIKEでもVANSでもNew Balanceでもない、メーカー不明のスニーカー。
なんだこれは、ABCマートにはこんなのは並んでなかったぞ。
いったどこに売っているんだろう。実はこのスニーカー、スーパーの2階にある紳士服売り場や、商店街にポツンとあるお爺さんが個人経営している靴屋などで売られている。灯台下暗し。僕らの生活圏に一番近い場所に、その不思議な世界は広がっていたのだ。
そしてぼくはこのスニーカーの魅力に取り憑かれてしまった。このちょいダサな見た目が、なんだか愛くるしくてイケてるような気がしてきたのだ。
……というわけで、近くにあるスーパーの紳士服売り場で買ってしまった。
今回紹介するのは「EARTH MARCH」。華通商事株式会社というところが企画するスニーカーだ。なんと1,800円というお値打価格。
華通商事のホームページ。
さて、ここからはこのスニーカーの魅力を250%くらいまで引き上げるため、いい画質の写真でお届けします。
画像編集ソフトで色身やコントラストを調整したら、なんだかものすごく格好良くなった。
靴紐なしのベルクロタイプ(マジックテープでベリベリってやるやつ)はおしゃれなスニーカーにはほとんどない(adidasのスタンスミスとか、一部ではもちろんあるけど)。財布はベルクロだと女性に嫌われるらしいが、靴だとどうだろうか。
履いてみると、めちゃくちゃ軽い。不安になるくらい軽い。あと底が少々薄っぺらく、頑丈な発泡スチロールを踏んでいるような感じがするけど、1,800円で買ったと思うと悪くない履き心地だ。実はサイズ欠けの問題で普段より小さめのサイズを買ったのだけれど、横幅が広いため窮屈な感じはしない。
そうそう、みなさん知らないかもしれないけど、日本人は足の横幅がけっこう広いので、海外メーカーのスニーカーはあんまり足に合わない。日本ではJISによって幅の規格が定められていて、「A・B・C・D・E・2E・3E・4E」という8つに分けられている。
履きごこちが良いと言われるNew BalanceのM990でDくらい。しかし、ダサスニーカーはある程度の高齢者がターゲットになっているため、だいたいがE以上となっており脱ぎ履きが超楽なのだ。普段より少し小さめのサイズ選びがおすすめ。
けっこうキッチリしたソール。まだ雨や雪の日にこれを履いて歩いたわけではないので、どの程度のグリップがあるのかはまだわからない。
一部にクリアパーツが使われている。こんなアクセントもついて1,800円!ちなみに、華通商事が取り扱っている靴はこのページにあるカタログから見ることができます。
いかがだったでしょうか。今日紹介した以外にも、まだまだめちゃくちゃな数が存在している。ダサスニーカー道は奥が深い(ような気がする)。
ぼくももう33歳。あと10年もしたら、ダサスニーカー世代に突入する。それなら今のうちからこの世界を先取りし、ライバル達に差をつけておこうと思う。