ラーメン二郎にはじめて行った時の感想は「こんな店、二度と来るか!」でした。

 

 

通常の倍はあろうかというラーメンの量、初心者にはノーヒントのトッピングの注文方法、まわりから感じられる、初心者への圧力。

 

当方、30代男で普通の人より少食。正確にはいっぺんに食べられる量が少ない、という感じなんだけど。
あえなく僕の胃は限界値に達し、ギブアップしてしまいました。

 

 

これくらい食べられる人もいますが、僕の胃の容量では無理!

 

 

「すみません……」とつぶやきながら丼を返すと、なんだか周りから睨まれているような気がする(個人の感想です)。

 

 

なんでこんな思いをせんとあかんのじゃいッッッ!!

ワシかて普通に食べたかったわい!もう二度と来んぞ!!!

 

 

そう誓って、僕は店を出ました。

 

 

・・・・・・・・

 

 

しかしその日の夜、布団の中で僕の思考はぐるぐると回っていました。

 

本当にラーメン二郎ってそんな店なんだろうか?実はもっと良い方法があったんじゃないのだろうか?頭が冷えると、そんな事を考えるようになっていました。

 

 

そこで、もう一度冷静にラーメン二郎と向かい合ってみようと思いました。

 

 

 

30代少食がぶつかった、ラーメン二郎の問題点とは

次の日、いったい何に腹が立ったのかについて冷静に考えてみたところ、以下の2点だという結論に至りました。

 

 

①「小ラーメン」なのに食べ切れないくらいの量

②初見にはわかりようもない、独自のルール(コール)

 

 

この2点。

 

 

小ラーメンより”少なく”する

まず①の、量についての解決策はあるのか。

 

多い。とにかく麺の量が多すぎる。

「小ラーメン」を選んでるのに、ノーヒントで普通の2倍くらいの麺が出てきたらお手上げやろがい!!!!

……しかし調べてみると、どうやら食券を渡すタイミングで麺の量を調整できるようです。

 

つまり”小ラーメンをさらに少なくする”ことが可能だということ。
前回はかなりの量を食べきれずに残してしまったため、こいつの調整が可能であれば可能性は見出だせそう。

 

ただし「安くてたくさん食べられる」というラーメン二郎のメリットは消えてしまいそうです。とはいえ、それでも他のラーメン屋に比べると安い。じゅうぶんに満足感は得られるのではないでしょうか。

 

 

トッピングのコール、普通の言葉で

もう1つの問題点②、独自のルール(コール)。

ラーメン二郎では、麺の用意ができた段階でトッピングをコールします。

 

二郎に行ったことがない人でも、「野菜マシマシ」といった呪文のような言葉はどこかで聞いたことがあるんじゃないかと思います。

 

 

どうやらこのコール時に指定できるのは

 

 

・野菜(キャベツともやし)の量

・ニンニクを入れるかどうか

・あぶらの量

・味の濃さ

 

 

のようです。

 

「ヤサイ ニンニク アブラ カラメ!」などといった用語が店内に飛び交いオドオドしてしまいましたが、よくよく考えれば別にこのルールにのっとる必要はないのではないんじゃない??

 

「野菜を多めにして、ニンニクを入れてもらえますか?」

 

 

これでいけるよね?

 

ついつい周りの常連客の空気感にあてられて、その空気感に合わせようとしてしまったが……。次回は普通に、初心者らしく、自分の言葉で注文してみようと思いました。

 

 

 

少食がたどり着いた、ラーメン二郎の「最適解」

これらを踏まえて、30代の少食の僕が注文すべきラーメン二郎の「最適解」は

 

 

「小ラーメン」の食券を購入

・食券を渡すとき「麺半分で」と伝える

・トッピングは「野菜マシ」「ニンニク」

 

 

という仮説に至りました。

 

 

普通のラーメンの倍ほどはあるんじゃないか、という小ラーメンの麺の量を「半分」にする事で、他のラーメン屋程度の量まで調整。
そして無料で増やせる野菜を増量。そして仕上げにニンニクを投入。ヘルシーな野菜も食べたいけど、ちゃんと二郎らしいガッツリ系ラーメンとして味わいたいので、キャベツともやしをニンニクの効いたスープでいただこうという作戦です。

 

 

これが現時点で僕が出した「最適解」。

果たしてこれは正解なのか??リベンジして確かめる必要があります。

 

 

 

本当に最適解なのか。答えを確かめに行こう

そしてリベンジ当日。僕はまた、開店前のラーメン二郎に立っていた。

僕が辿り着いた答え「小ラーメン、麺半分、野菜増し、ニンニク」が正解かどうかを確かめるために……。

 

 

食券を渡すタイミングで忘れないように「麺を半分で……」と無事伝えることに成功。麺の用意ができ、トッピングを促された時に「野菜を増やして、ニンニクをお願いします」と言うと、ちゃんと注文が通りました。

 

 

その結果。

 

 

 

Jpeg

 

けっこうボリューミーなラーメンが登場……!

 

 

あっれぇ……?

ワシ、この量いける……?

 

 

箸をつけてみる。

 

あ、でもこれ実は、もやしとキャベツが盛り盛りだからこうなってるだけだ。
実際の麺の量はちょうどいい塩梅となっていました。感覚的には、それでもちょっと多めかな?という感じです。

 

 

ガツンとくるスープに、さらに投入されたニンニクによってパンチが増し、キャベツともやしが進む進む。

 

 

 

美味い……。

 

 

 

これは美味い……!

 

 

 

ちなみに、刻みニンニクがゴソっと入っているので、食べた当日の外への打ち合わせやデートはおすすめできません。今日は外に出ないぞ、と決意した日にキメるようにしましょう。

 

 

 

そして……。

 

 

 

Jpeg

 

無事、完食することができました…ごっそさん……!

 

 

「小ラーメン、麺半分、野菜増し、ニンニク」は僕にとっての最適解だったと確信しました。とはいえ、どうやら店舗によって小ラーメンでも量が違ったりするそうなので、なるべく事前にお腹を空かせていくのがいいと思います(半分でも多い可能性もあるので)。

 

 

それと、はじめて行く場合は、麺の量だけ気をつけておけばトッピングは「全部普通で」でいい気がします。僕は野菜多いほうがいいなと思ったけど、そうじゃない人もいるだろうし、まずはスタンダードな味を経験しておいていいかも。

 

 

いや〜〜〜〜〜〜〜……

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なんなんですかねこの達成感。

少食の僕でも二郎を美味しく食べ切ることができました。

 

 

これでいい……。

 

30代・少食である僕の中で、ラーメン二郎は「野菜をたっぷり、ガッツリした味付けで味わえるラーメン屋」という、また行きたくなる美味しい店に変わりました。

 

 

 

おわりに

ラーメン二郎は、そのカスタマイズ性の高さを利用すれば、大食いなのか少食なのかを問わず楽しめるラーメン屋だとわかりました。

 

 

しかしその一方で、初心者にはわかりづらいシステムは間違いなくハードルになっていると思います。特に麺の量を指定するタイミングね……これが一番戸惑いました。

 

個人的には、全部の店にルールは貼り紙しておいてほしい!「うちは小ラーメンでも普通の2倍以上あるよ」とか「食券出すときにお好みの麺の量を言ってね」とか。

 

まあ1回失敗すれば学習できることなのかもしれないけど、やっぱりラーメン二郎の独特の雰囲気ってあるように感じるんですよね……それで苦手意識を持つのは勿体ない気もする(実際そんなことないのかもしれないけど、ネットとかを通じてもうそういうモノとして受け入れてる人も多いと思う)。

 

 

とにかく、この記事がはじめてラーメン二郎に行く人にとっての手助けになれば幸いです。理屈がわかっちゃえば何てことはない。無理してたくさん食べる必要もない。

 

 

ラーメン二郎、すでにまた行きたくなってます。

「少食のジロリアン」として……。