こんにちは。石垣です。

 

さて皆様、流行りの「妖怪ウォッチ」をご存知でしょうか。
子供たちを中心に大ブームとなっておりますが、どうも我々大人にはいまひとつ縁遠い存在である事もまた事実ではないでしょうか。

 

昔こんな会話があったかと思いますが、

 

しらないたとえ1

 

それをそのまま置き換えて、最近こんな感じの経験をした方も

 

しらないたとえ2

 

いらっしゃる事と存じます。

 

歳をとるとどうしても若者の流行に触れる機会が減ってくるのですが、なぜだか心情的にも触れる事を避けてしまうものですよね。
その気になればいくらでも調べて、勉強する事は出来るのに。それも何だか気後れしてしまって…。
結果「若者の流行=くだらないもの」と見下すような位置に落ち着けて、何となくの知識でやり過ごしてしまう事が増えてしまいます。

 

しかしご安心下さい!今回は流行の「妖怪ウォッチ」について、僕が勘でご説明いたします!
僕自身も「妖怪ウォッチ」の知識は年齢相応程度にしかございませんけれども、勘の鋭さには自信がございますで!
これを読めばバッチリ!明日からは子供たちと妖怪トークでございます!

 

 

 

ジバニャン
●ジバニャン
彼については説明不要かもしれませんね。
交通事故で死亡した猫の霊、という子供向けにしては重い設定があります。

 

 

 

ケータくん
●ケータくん
彼自身は妖怪ではありませんが、ゲーム的には彼が主人公となります。
本名は小此木圭太(おこのぎけいた)、父親である小此木博士が発明した「妖怪ウォッチ」を身に着けて戦います。
オープニングで妖怪ウォッチを狙う組織「ブラックゴリラ」に襲撃され、父・母・妹は皆殺し、実家を焼き払われる…という重い設定があります。

 

 

 

ヨウカイザー
●ヨウカイザー
ケータくんが「妖怪ウォッチ」の能力で変身した姿です。
身体能力が飛躍的に向上、妖怪との対話が可能となります。
ただし人間に正体がバレてはいけないため、クラスメイトと一緒の時や人通りの多い場所では変身できません。
ゲーム的にはほぼ常時このヨウカイザー状態で戦う事になりますが、上述の理由から一部のイベント中は生身のケータくん状態で戦わなければならない事もあります。

 

 

 

アダム
●アダム
ジバニャンに次いで知名度の高いキャラクターなのでご存知の方も多いかと思います。
ムードメーカーのジバニャンと共にケータくんの支えとなる、知的な参謀キャラです。

 

しかしその正体は「ブラックゴリラ」の首領であり、フライングフェアリーの異名を持つ本作のラスボスです。
人類最初の人間アダムその人であり、イブを復活させるため「妖怪ウォッチ」の力を狙っています。

 

 

 

ユキオンナ
●ユキオンナ
「ドロロンえん魔くん」しかり「地獄先生ぬ~べ~」しかり、妖怪もののヒロインといえば雪女ですね。
ゲーム内では弱いキャラですが、女の子から大きいお友達まで大人気。グッズもジバニャンの次に多いです。

 

 

 

ウェアラット
●ウェアラット(ネズミオトコ)
偉大なる妖怪漫画をリスペクト。卑怯!姑息!そして版権にうるさい。

 

 

 

ヌリカベ
●ヌリカベ
より強固さを求めビルヂングと化した、壁の妖怪。
身動きは取れなくなったが、彼は人々を守る道を選んだのだ。
2012年、立替のため解体された。

 

 

 

イッタンモメン
●イッタンモメン
現代に適応しハンカチと化した、木綿の妖怪。
ゲーム開始時に母親の遺体から入手できる「木綿のハンカチーフ」がこのイッタンモメン。
遺体を調べ忘れたり、ハンカチを売ったり捨てたりすると仲間にならないので注意しよう。

 

 

 

ヌラリヒョン
●ヌラリヒョン
勝手に家に入って来て、いつの間にか家に馴染んでしまう妖怪。
だがご近所付き合いが廃れた現代では、即座にバレて逮捕されてしまった。
今時の老人を意識した衣装にするなど試行錯誤の後は見えるが、この平成の時代に彼の能力は通用しないのかもしれない。

 

 

 

ナマハゲ
●ナマハゲ(※妖怪ウォッチ2から)
もともとは普通のなまはげとして出演していたが、ゲーム発売後全国の子供たちから 「何でナマハゲって名前なのにハゲじゃないの?」というお便りが殺到。
スタッフの配慮により「妖怪ウォッチ2」からは刃物を持ったハゲに差し替えられた。
子供達からの質問はピタリと止んだが、今度は保護者からの苦情が増えたとか…。

 

 

 

クチサケ
●クチサケ
大人にお馴染み、彼女も登場しています。
一般的な「口裂け女」の要素を詰め込んだデザインですが、全体的に太いのであまり怖くありません。

 

 

 

ナインテイル
●ナインテイル
妖怪と言えば九尾の狐。 「NARUTO」にも登場しているメジャーな存在です。

 

 

 

スジタロウ
●スジタロウ
キツネと比べギャグキャラ扱いされがちですが、本作では轢き殺されたタヌキ達の集合体として登場。
玉袋にタヌキの霊を集め、非常に強力な力を持つ妖怪です。

 

なお、現実の日本で「車に轢かれて死ぬ動物」の一位はダントツでタヌキであり、一日平均40匹が轢き殺されています。
ゲーム内でもその事実が生かされ、プレイ時間が経つごとに新たなタヌキの霊を吸収して強化されていく厄介な妖怪です。

 

 

 

ガンバリ
●ガンバリ
トイレの妖怪。
大晦日の夜にトイレで「がんばり入道、ほととぎす」と唱えると翌年はトイレで不幸に遭わないとか、 生首が落ちてくるとか、禍を呼ぶとか、地方によってその伝承は大きく異なる。
名称さえも頑張り・眼張(ガンバリ)・加牟波理(カンバリ)とバラバラ。
本作では「ガンバリ」として登場。「トイレ」で「頑張り」という組み合わせが一番子供に受けそうだからである。

 

 

 

クダン
●クダン
生まれてすぐに天災や飢饉を予言して死んでしまうという、人面牛。
本作に登場するクダンは一切の予言を行わないことで長生きをしているようだ。
だが車とパチンコと風俗の話しかしないので、周囲からは煙たがられている模様。

 

 

 

ウワン
●ウワン
古寺近くに現れていきなり「うわん」と叫ぶ妖怪。即座に「うわん」と叫び返さないと殺される。
史上最強のワカラン殺し、凶悪で理不尽な妖怪です。
ゲーム内でもこの能力は健在で、マイクに向かって「うわん」と叫ばないと即ゲームオーバーとなります。

 

 

 

ジンメンガニ
●ジンメンガニ
むかし何かの映画で見た、たしか人に寄生する宇宙生命体です。むっちゃ怖い。

 

 

 

マミヤフジン
●マミヤフジン
かつて多くの子供たちにトラウマを植え付けた存在が現代に復活。

 

 

 

ハナコサン
●ハナコサン
これまたかつて多くの子供たちにトラウマを植え付けた存在が現代に復活。
当時の姿を尊重したデザインになっております。

 

 

 

ニホンデュラハン
●ニホンデュラハン
アイルランドに伝わる首なし騎士の日本版です。
最近は子供に騎士(ないと)などと名付ける親が増えておりますが、はたして真に騎士たりえる魂を持ちし者がどれ程おりますかなwww
頑強で豊満な肉体、過剰な程に正義を貫く精神、そして主への一途すぎる忠誠心を兼ね備えた存在などキモオタ以外にありえないwwwww

 

 

 

モケーレムベンベ
●モケーレ・ムベンベ
アフリカ大陸に伝わる、首の長い未確認生物です。
ゲーム内では終盤にザコ妖怪として登場します。
HPと攻撃力が高い厄介な相手ですが、石化させる事で特殊な素材を落とします。

 

 

 

ミシャンドラ
●ミシャンドラ
作者不明の魔術書「ゴエティア」に記されたソロモン72柱の悪魔の73番目。
七つ目の山羊頭に鳥の体、カエルの足が14本。体色は黄金。

 

本来は73番目など存在しないのだが、誰かが勝手に考えてWikipedeiaに書いたら信じる人が続出。
Wiki丸写しの出版社によって書籍にも載ってしまったという、ネットが生んだ妖怪である。

 

 

 

オバケ
●オバケ
いわゆるザコモンスター。ストーリーに関わらない霊はすべて「オバケ」と表記されて登場する。
見た目も能力もさまざまで、色違いで使いまわされているものが多い。
ゲーム的にはただのモブだが、彼らにも個々のエピソードがあると考えると感慨深い。

 

 

 

うなぎ手荷物
●うなぎ手荷物
大きな手荷物を差し出してくる、謎のウナギ人間。
荷物を受け取るといつの間にか居なくなっているという。

 

ゲーム内ではボーナス系モンスターとして登場。
手荷物はランダムにお金やアイテムが入っており、ゲームバランスを崩す事もある。
約2%の確率で手荷物が爆発し即座にゲームオーバーとなるため、セーブはこまめに行いたい。

 

 

 

サトウユウコ
●サトウユウコ
20年前、信号無視のダンプカーに轢かれて死んだ女子高生の霊です。
現在も事故現場に留まり、無残な身体で潰された頭部を持ち歩いています。
生前はたいへん真面目な生徒で、また自身の死因も相まって「信号無視」を憎んでおり、 現場で信号無視した人間をどこまでも追いかけて呪い殺し、潰された部位を補充するのだとか。

 

 

 

サトユウコ
●サトユウコ(画像右)
20年前、信号無視をしてダンプカーに轢かれて死んだ女子高生の霊です。
前述した「サトウユウコ」張本人なのですが、実際には成仏しています。
最近亡くなった祖母(画像左)からサトウユウコの噂を聞き、
自分と関係があるのか確かめるためジバニャンに依頼します。

 

ゲーム内ではブサイク扱いですがグラフィックの関係上ほぼ常時パンチラしており、多くの子供たちにトラウマを植え付けたようです。
でも彼女がきっかけで偏った性癖に目覚めた者も少なくないとか…。

 

 

 

弱酸性ウチノオカーチャン
●弱酸性ウチノオカーチャン(画像右)
ケータくんのお隣さん、マサユキ兄ちゃん(画像左)の母が妖怪化した姿。
体液がすべて弱酸性となり、あらゆるものを溶かしつくす。
なお、ソーシャルゲーム「拡散性ミリオンアーサー」の語源はこの妖怪である。
マサユキ兄ちゃんは強制イベントで全身を溶かされて死んでしまうため、助ける方法は無いが…

 

 

 

アシッドマサユキ
●アシッドマサユキ
溶かされたマサユキ兄ちゃんも妖怪化した。
生前の意識が残っており、すぐに仲間になってくれる。
自身をも溶かした「酸」攻撃は強力で、ゲーム終盤まで頼れる兄ちゃんだ!

 

 

 

ケチャップ斉藤
●ケチャップ斉藤
「ブラックゴリラ」に改造された一般人。
生前の正義感は残っており、ブラックゴリラに一矢報いるためジバニャンに協力する。

 

ゲーム内では中盤から仲間になり大変人気の高い斉藤だが、ラストダンジョン「ブラックゴリラ基地」の門を開けるために爆死。多くのファンが衝撃を受けた。
クリア後のオマケダンジョンでは色違いの「マヨネーズ後藤」「マスタード杉山」も登場するが、斉藤のファンにとっては蛇足感が強いようだ。

 

 

 

ヨウカイザー敵
●メタルヨウカイザー
ヨウカイザーそっくりの恰好で悪事をはたらく、謎のダークヒーロー。
その正体は「ブラックゴリラ」がヨウカイザーを模して作ったロボット。
ケータくんの妹・アケミの脳が組み込まれており、ヨウカイザーは葛藤の末彼女を倒す事となる…。

 

 

 

チョナンガー
●チョナンガー
韓国に伝わる妖怪。朝方に窓の外から「シンゴー、シンゴー」という鳴き声が聞こえ、覗いてみると中年男性が全裸で騒いでいるという。
ゲーム内では「ブラックゴリラ」四天王の一人であり「アイドル」属性を持つため逮捕されてもすぐに復帰、ストーリー中何度も戦う事になります。

 

 

 

メラゾーマ
●メラゾーマ
非常に美しい声を持つ有名な歌手だが、「ブラックゴリラ」四天王の一人。
ケータくんの実家を襲撃、家族を殺害した張本人。まことの心を知るはもののけ達だけ。

 

 

 

ミヮキヒロ
●ミヮキヒロ
巨大な女性のような男性。「ブラックゴリラ」四天王の一人だが言動は常識的で、街の人達からも人気が高い。
ただ前世がピカチュウであるためジバニャンを非常に敵視しており、残念ながら敵対は避けられない。
なお現実でも人気があるキャラクターで、「ミヮキヒロを携帯の待受画面にすると幸せになる」という噂もあるほど。

 

 

 

ワライノカミ
●ワライノカミ
かつて笑いの神と呼ばれた男。
「アイドル」属性を持たなかったため逮捕後に復活できず、世界に絶望して妖怪となった。
「ブラックゴリラ」四天王のリーダー。盗撮した相手の魂を奪う必殺技「盗殺」が非常に強力。見切り技を覚えて挑みたい。

 

 

 

ディヴァニャン
●ディヴァニャン
物語のラストでジバニャンが進化(神化)した姿。
光り輝く六枚の翼は包み込んだ存在を無に還すが、構造上自分も包まれて一緒に消えてしまう。
最終ボス「アダム」とともに消え去り、「妖怪ウォッチ」の物語は幕を閉じる。

 

ゲーム内ではクリア後のオマケダンジョンを制覇すると使用可能に。
必殺技「六枚の翼」はどんな敵も一撃で倒すが、自分も戦闘不能になってしまうぞ。

 

 

 

ケータくん半妖
●ケータくん(半妖)
妖怪を仲間にし過ぎると、妖気にあてられケータくん自身が妖怪に変化してしまうぞ。
理性を失いジバニャン達に襲い掛かって来るが、果たして…。

 

ゲーム内では、妖怪図鑑を完成させる事でイベントが発生するぞ。
半妖と化したケータくんに対して、人間に戻す・半妖のまま失踪させる・完全に妖怪化させ倒す…と、3種類の分岐がある。
選んだルートによっては以降ケータくんが仲間から外れ、エンディングも変化するので注意しよう。

 

 

 

ケータくんロボ
●ロボケータくん
ゲームクリア後に遊べるアナザーストーリーに登場。
「ブラックゴリラ」襲撃時に父・小此木博士が生存し、ケータくんが瀕死の重傷を負った世界。
博士は妖怪ウォッチをケータくんに埋め込みサイボーグとして蘇生。彼を操作しすべての妖怪の殲滅を目論む。
このストーリーでは妖怪を一切仲間に出来ないが、倒した妖怪の能力を吸収する事でロボケータくんを強化し戦うぞ。

 

 

 

…それでは以上を持ちまして、僕の勘と想像に基づいた「妖怪ウォッチ」に登場する妖怪、および大まかなストーリーのご説明を終了させて戴きます。
たぶん半分ぐらいは合っていると思いますので、皆様明日からは

 

オチ1

 

という感じで、お子様との対話もバッチリでございますね!

 

…え?本物の「妖怪ウォッチ」の知識はついていないし、何の解決にもなっていない…?
いえいえ、そうではございません。

 

妖怪、怪異、神仏、UMA、伝説、噂、フォークロア…それらの大半は実在を物理的に証明できません。
出自はさまざまなれど、存続に重要なのは知名度、信じる人間の数だけです。
「本来存在しないはずの73番目」!
「葬儀も完了して成仏してるはずなのに、そいつの霊が出るという噂」!
「ドラえもんやサザエさんの最終回の噂」なんかもそうです。
証明出来ないからこそ、「そうだ」と言う人が多ければ「そう」なるのです!

 

ですから、当記事をご覧戴いた皆様が明日からお子様と根気強く対話して戴ければ、

 

オチ2

 

…といった具合で、いつか本当の妖怪ウォッチになる事もございましょう!
流行の妖怪が理解出来ないならば、あなた自身で妖怪を創り上げれば良いのです!
目には目を!妖怪には妖怪を!
どうぞ皆様が、明日から素晴らしい妖怪トークを繰り広げられる事をお祈りしております。

 

(おわり)