白玉、なんて美しい存在なのだろうか。

 

 

 

ほんの数粒トッピングするだけで、たちまち器の中がゴージャスになる。

小さくて丸い、宝石のように美しい白玉は私たちを惹きつけてやまない。

だから私は白玉をスプーンですくい上げる度に思ってしまう。もっとめちゃくちゃいっぱい白玉を食べたい、と。

 

そんな思いが通じたのだろうか。

ちょっと上質なスーパーを徘徊していた時に出会ったのだ。

 

 

 

この白玉棒に。
玉じゃない白玉。棒だけど白玉。私は哲学的な白玉と対峙して唸った。

 

 

 

パッケージを開けると魚肉ソーセージみたいな形の白玉が出てきた。

ぱっつぱつのギョニソの感じの白玉に戸惑いが隠せない。だってその形が白玉とあまりにもかけ離れているから。

 

 

さて、この白玉棒、どうやって食べてみようか。

 

 

 

 

白玉棒 × あんみつ 

 

はじめての白玉棒だ、調理は慎重にいきたい。素直にパッケージ裏を参考にすることにした。

まず白玉を切ってから茹でるらしい。 

 

 

 

包丁で1~1.5センチの厚さに切ってみよう。

 

 

 

……これ切らずにいったらどうなるのだろうか。

 

 

 

いってやった。棒のままお湯に放りこんだ。白玉になるつもりだった白玉棒も戸惑っているかもしれない。でも許してほしい。誰だって玉じゃない状態の白玉を食べてみたいはずだ。好奇心には抗えない。

 

説明書きどおりに1分茹でて2分放置してお湯から引き上げ、すぐに氷水につけた。