インド料理屋の独特な外観を眺めるのが好きだ。

ナマの土にクリスマスが植わっていたりする。こういう大胆さがたまらない。

 

 

インド料理屋のメニューを眺めるのも好きだ。未知のカレーを想像するだけでワクワクが止まらない。

そんな感じでいつものように道端で立ち止まってメニューを鑑賞していたところ、衝撃的なものを発見してしまった。

 

 

ネパール風カレーうどん

「カレーうどん」といってまず想像するのは、うどん屋の丼に入ったカレーうどんだろう。出汁で割ったカレースープにうどんが浸かっている定番のアレだ。

しかしネパール風のカレーうどんは写真を見る限り、私の中のカレーうどん像とまったく一致しない。

 

もともとカレーはインド→イギリス→日本という流れで伝来し、日本でカレーとうどんを融合させて誕生したのがカレーうどんである。

そのカレーうどんがネパール風になっているらしい。カレーやうどんが国々を行ったり来たりしている。混乱してきた。どういうことなんだ。

 

 

 

1週間後 

 

混乱がおさまらなかったので、ネパール風カレーうどんを食べにきた。

1人で入店する勇気がなかったので、友人に見守ってもらう。

 

 

メニューをめくりながら「色んなカレーがあるね~」などと言っているが、頭のなかは完全にカレーうどん一色だ。

 

 

サラダが来た。おなじみのオレンジ色のドレッシング。スパイシーで甘くて酸っぱい、フレンチドレッシングのようなオーロラソースのような、複雑な味がしておいしい。

このドレッシングのサラダを食べると、胃袋がインドカレーを受け入れる体勢に入るのが分かる。複雑な味わいのカレーと、信じられないぐらい大きいナンをおなかいっぱい食べなくてはいけない私たちにとって、準備運動のサラダは無くてはならない存在だ。

と、これから来るカレーうどんに情緒が高ぶってサラダのことをいっぱい喋ってしまった。

 

 

サラダを食べ終わると、ついにメインが運ばれてきた。