31(サーティワン)アイスは恐ろしい。
31アイスには「31種類のアイスクリームを1か月間、日替わりでアイスを楽しんでほしい」という意味が込められているそうだ。
これを踏まえた上で改めてもう一度言いたい。
本当に31アイスって恐ろしい。
通りがかりにお店へ吸い寄せられ、無限に近いアイスのラインナップを見せられ、選ばされるのだ。
アイスは星の数ほどある。果てしない銀河のようなメニュー表を前にした時、私たちは為す術もなく立ち尽くすだろう。
勇気を出してアイスケースの前へ踏み出すと、せっかくメニュー表を見て固めた決意が一瞬で崩される。実物と写真はまた趣が違うのだ。
目の前のアイスケースにいつまでも夢中になってもいられない。顔を上げ、アイスの大きさと数の決断を迫られる。
大きさはスモールかレギュラーか。キングというサイズもある。
数はシングルとダブルなら2種類味わえるダブルがお得な気がするが、そうすると味の組み合わせという新たな問題が浮上してくる。
店員さんをお待たせするわけにいかない。31アイスのテリトリーに入ったら迅速な動きを求められるのだ。
シングル、ダブル……スモール、レギュラー…………
……え?
シェイク?!