こんにちは、ライターの友光だんごです。

ジモコロはもうすぐ丸3年を迎え、総記事数は500本近くに到達しようとしています。すべて読んだよ!という人は筋金入りのジモコロファンですね。

 

どれも精魂こめて作った記事ばかりなので、見逃した過去の記事もぜひ読んでいただきたい……ということで、これからカテゴリ別に記事をまとめ、改めて紹介していきます。

(編集部も「そんな記事あったっけ?」と検索せずに済むという裏事情があるのは内緒です)

 

第1弾のテーマはこちら!

 

 

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もうすぐ3月11日。あの東日本大震災から丸7年の時を迎えます。

震災の被災地を応援したい、「もしも」の時のための知識を紹介したい…そんな想いでジモコロで発信してきた、災害にまつわる12本の記事を紹介します。

 

改めて東北や九州のことを考えたり、自宅の備えを見直したりするきっかけにどうぞ!

 

 

現地に行ったからこそ、自分の目と耳で感じられること

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【復興】震災から4年半、福島で1000年続くお祭り「相馬野馬追」を見てきた

 

ライターのヨッピーさんが取材したのは福島県南相馬市で開催されるお祭り「相馬野馬追」

地元の人が一年間ず〜っと準備し続け、開催期間中になると完全に浮かれ始めるというこのお祭り、どんな内容かというと……

 

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武士の格好をした人たちが馬に乗って爆走!

その数、なんと500騎。

 

1000年続くというこのお祭りですが、震災のあった年には馬が半分の数しか集まらず、存続の危機に直面していました。

しかしその後、震災前の水準にまで復活。地元の人たちにとってはまさに復興のシンボルなのです。

 

それにしても、この記事の「日本の田舎の夏」感はたまりません。

 

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青々とした田んぼと白い雲!

 

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みずみずしい桃をガブリと丸かじり!

ヨッピーさん、なんて美味しそうな顔でしょう。

 

「福島の自然、最高だな…遊びに行きたい…」とシンプルに思うこと間違いなしの内容です。

 

 

次は、震災の爪痕の大きさを感じさせられる2本を。

 

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バーグハンバーグバーグのかんちさんの実家は、福島第一原発の事故により避難指示区域となった福島県南相馬市の「小高地区」。

 

住民が全て去らざるを得ない状況となり、一度は「人口ゼロ」になった町でしたが、5年4ヶ月を経て避難指示が解除されることになりました。

そんな地元を、かんちさんが尋ねます。

 

実際にかんちさんが撮影した当時の小高地区の映像がこちら。学校やスーパーなどの商店がまだ再開されておらず、住民の姿もまばらです。

 

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しかし、そんな町に活気を取り戻すべく活動する人も。コワーキングスペースや仮設スーパーを作る取組みを紹介しています。人が戻ってきて、生活するための拠点整備に尽力する和田智行さんに、記事の中で話をうかがっています。

 

突然の災害で変わってしまった地元。でも、絶望的な状況にも負けることなく「この町はリアルシムシティなんです」と話す和田さんの笑顔に、人間の力強さを感じました。

 

 

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そして、ジモコロ編集長の柿次郎がいつになくシリアスな表情で訪れたのは、岩手県宮古市の田老地区。東日本大震災の「津波」で甚大な被害を受けた土地です。

 

 

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取材をしたのは、  現地で語り部として活動している小幡実さん。

自身も家族を津波で失った当事者だからこその重い言葉で、当時の心境、そして津波の恐ろしさについて語ってくれました。

 

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震災の被害は途方もなさすぎて、我々は「何ができるのだろう?」とただ途方に暮れてしまいがちです。

ですが、少なくとも現地へ行って自分の目と耳で感じ、考えることはできる。まずはそこから始めてみるのがいいのではないか。そんな風に記事を読んで感じました。

 

 

大変な状況でも腹は減る。

ちょっとここで一息、おいしそうな料理の写真でも見ませんか。

 

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こちらの料理、被災した時でもおいしいご飯を食べるためのコツが詰まった一皿なんです。

 

例えば、

・餅は保存がきき腹持ちもいいので備蓄におすすめ

・被災時の調理にはカセットコンロが便利。操作が簡単だし燃料も手に入りやすい

・洗剤なしで洗える鉄のフライパンが◎

・洗い物を減らす(断水の場合)のため、さらにラップを敷く

などなど…。

 

こうしたコツを教えてくれたのは、熊本地震で被災しながらも「被災飯テロ」なるTwitterのハッシュタグで話題となった悪魔ことDark=Kochangさん

 

「しんどい状況だからこそ、美味しいものを食べよう」というポジティブな姿勢がすごい。 

 

 

実際に体験したからこその知見が詰まった内容はめちゃくちゃ勉強になります。僕は記事を読んだ後、カセットコンロと備蓄用の餅を買いにスーパーへ走りました。

 

 

熊本を支援するため100人が自腹で乗り込んだ!

ジモコロ2年目の2016年4月に発生した「熊本地震」。

「自分に何かできることはないか?」という想いを抱え、漫画家のカメントツさんと柿次郎編集長は、地震発生から数週間後に現地へと飛び込みました。

 

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漫画で描かれるのは、熊本で目にした光景へのカメントツさんの正直な想い。だからこそ、読者である我々の胸に強く突き刺さってくるものがあります。

 

そして、取材の中で聞いた「熊本県にある黒川温泉では震災から約1ヶ月で10億円もの損失が出た」という話をきっかけに、一大プロジェクトが立ち上がります!

それは…

 

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自腹で情報発信! 熊本震災支援イベントに「100人のライター」が集まった結果

 

 

熊本の現状を知り、現地の観光に貢献すべくみんな黒川温泉に行こう!という「ジモコロ熊本復興ツアー」。

現地にお金を落とすべく、参加者は全員自腹です。ライター・編集者・クリエイターなど総勢117人が集まり、2016年7月3〜4日の二日間にわたって黒川温泉へと集合。現地のリアルな姿をSNSなどを通じて発信しました。 

 

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参加者一同が声を上げて感動した、阿蘇山が生み出すカルデラの絶景。

 

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そして、地元の方々の手厚いおもてなし!

 

参加者が思う存分楽しんだ上で、きちんと地元にお金が落ちる。そして現地の正しい姿を全国に伝えるというこのツアーは、誰にとっても気持ちいい、最高のプロジェクトだと思います。

 

ツアーに参加したライターの和久井香菜子さん、バーグハンバーグバーグの山口むつおさんによる体験レポート記事も。

 

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楽しさしか伝わってこない、なんて最高な笑顔!今年の夏は黒川温泉へ行ってみようかな。 

 

 

被災地の旅館の見えない戦い

先ほどのツアーでもそうですが、ジモコロでは「被災地の声を伝える」ことを心がけていました。

ライターの長谷川リョーさんは、柿次郎編集長とともに熊本県・阿蘇にある老舗旅館「蘇山峡」館主・永田祐介さんを取材。

 

平成24年の九州北部豪雨、2016年の熊本震災、そして阿蘇山の噴火…と度重なる自然災害にみまわれた「蘇山峡」。

しかし、そこからの復活を実現した「元通りの100%に向けた”復旧”ではなく、120%をの”復興”を目指す」という永田さんの攻めの経営論は必見です。

 

 

さて、災害に備えるには「防災」の知識も必要ですよね。ということで、最後に平時から覚えておきたい防災ネタの2本を紹介します。

 

 

日頃の備えが肝心です!

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 「防災ガール」として、カジュアルな視点で防災意識の向上に取り組む田中美咲さんに取材したこちらの記事。

「地名には昔の人の『ここは災害が起きやすい土地だよ!』という想いが込められている」という話は驚きでした。

 

僕の住んでいる町には「丘」がつくのでひとまず安心しましたが、油断は禁物。押入れに放り込んだっきりになっている防災袋の中身を確認しました。

 

 

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【保存版】明日は我が身! 災害時に役立つ「車中泊マニュアル」を教わってきた

 

熊本地震の後で話題になったのが「車中泊」。避難時にプライバシーを保てる空間として活躍する車ですが、その中で寝るとなると足は伸ばせずシートは凸凹ばかり……上手に寝るにはちゃんとしたコツが必要です。

そこで、車中泊専門誌『カーネル』編集部をライターの根岸さんが取材。

 

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1番のコツは「水平」です。狭い車の中でいかに水平を作るかを覚えておけば、もしもの時にきっと役立つに違いありません。

 

ちなみにこの記事、取材を受けているのはこの僕です。それがなぜか今こうしてジモコロの記事を書いているわけなので、人生何が起きるかわかりません。

 

低レベルな例えをしましたが、同じように災害もいつ起きてもおかしくないのです。

平時から災害について知ろうとし、備えておくこと。それこそ、私たちができることなのだと思います。

 

それでは、次のまとめ記事でお会いしましょう!