ライターのたかやです。今年で活動5年目になりました。

これまで、マクドナルドの包み紙でちぎり絵を制作したり…刺繍をしたり…画力ゼロだけどアナログ漫画を描いたり…。あと、趣味でクオリティの低いコスプレ投稿もしてきたり…。

Webライターなのに、文章を書いてる時間よりも、工作や身体に色を塗ってる時間のほうが多いです

 

それらの制作物、やはり産みの親の立場としては、

もっと多くの人に届いてほしい!
解像度を落としていない、直接の状態で見てほしい!

そんな想いも当然あるわけでして……。

多くの人に、直接見ていただく…つまり、そう!

 

個展!

個展に憧れていました。

自分の作品だけで構成された空間を作りたい。

そこに居座りながら「あぁ、やってきたなぁ」と感傷に浸りたい。

あと、「在廊予定です」とかも言ってみたい。そういうの、すごくクリエイターっぽくてカッコいい。言いてぇ~。「在廊予定です」って超言いてぇ~。

あと、フラッと立ち寄ってくれた大富豪の老紳士に「キミ、この作品はいくらで売っているんですか?」とかなんとか言われたいし、人生絶望の淵に立たされた人に「死ぬの止めました」とか言われたいし、『左ききのエレン』に登場するようななんかキラキラした業界の人に見つかっちゃって「次は、新宿ルミネの壁に展示しませんか?」とか将来のコネクションに繋げたい。

 

そんな願望を叶えるために、11月中旬に個展を開催しました。

この記事は、自分が個展を開催するまでのレポートなります。

 

①場所選び


引用:https://rental-gallery.jp/

個展を開くにあたって、まず決めなければいけないのが「場所」。

 


引用:https://rental-gallery.jp/omotesando-aoyama/

なんとなく分かっていたけど…。やっぱり、ギャラリーのレンタル料金って個人で負担するにはバカにならない金額です。

表参道とかだと、一週間借りるだけで数十万円かかるのもザラだし…。

また、個展は見に来てもらうことが主目的である以上、アクセスの良さも考慮しなければいけません。

都心部を離れればレンタル料金も安くはなるけど…。僻地すぎたらお客さんの足も遠のいてしまう…。かと言って、人気スポットは高い。ん゛~!

 

▼ギャラリー選びで参考にしたサイト▼

・レンタルギャラリー・貸し画廊 Rental Gallery jp
https://rental-gallery.jp/

・ArtShow.jp
https://artshow.jp/

 

最終的に、オモコロ編集部員・マンスーンさんから情報をいただき、原宿のレンタルギャラリーに決定しました(チャット内に原宿がいるからややこしいですね)。

 


引用:https://designfestagallery.com

 


引用:https://designfestagallery.com/space/east201 

良さげだったスペースの料金は、一日約3万5千円。今回は土日開催にすることは決めていたので、2日間で約7万円。

 正直、自費でポンッと払える金額ではない…。

でも、原宿ならアクセスは良いし…。

でも…7万……! 家賃より高い。いや、まぁ1ヵ月野宿すればいけるか…。いけるな?

 

払った

でぇぇぇえええええい!!! いつか野宿じゃコラ!

 

➁材料の準備

場所を確保できても、個展に向けて準備することはまだまだあります。

続いて取り掛かったのが、「メインビジュアルの制作」と「グッズ制作

 

<メインビジュアルの制作>

メインビジュアルは、その個展を象徴する花形。今回、もっとも制作に時間をかけたし、力を注ぎました。
※「左ききのエレン」で覚えた言葉

 

今回の個展のテーマは「文化祭」。文化祭といえば「萌えポスター」の存在は欠かせません。

学生時代、クラスの隅にいるようなオタクが、持ち前の画力で超萌え的ポスターを描き上げ、陽キャに一目置かれる瞬間ってあるじゃないですか。

俺、ああいう瞬間がこの世で一番尊いと思ってるんですよね。

なんか、陰キャと陽キャが繋がれる唯一の時間っていうか。普段は「死んでくれ」と思ってる陽キャに羨望の眼差しを向けられて「なんだ…陽キャも悪くないじゃん」みたいになれるあの瞬間。

今回のメインビジュアルには、そんな“想い”を込めました。

 

とは言え、僕はイラストの素人。可愛い萌えキャラなんて描けません。

そこで、オモコロ会員限定サイト『ほかほかおにぎりクラブ』の会員様に画力向上のアドバイスをいただきながら…

 

完成させたのがコチラ

う…う……嬉しい~~~~(泣)

こういう文化祭のポスター、ある…! 

 

▼制作経緯はコチラの記事▼

 

メインビジュアル完成後、すぐさま近隣の「キンコーズ」に駆け込みました。

キンコーズ……印刷業者の有名店。即売会用のポスター・パンフレットなどの制作でお世話になってるオタクも多いはず

 

キンコーズの「セルフポスター印刷(セルフ大判印刷)」を利用。こんなデカい印刷機、初めて見た。笑った。

 

ガッガッガッガッガ

魂込めて描き上げたイラストが、目の前で大きなポスターとなって印刷されていく。見ていて胸が熱くなりました。

 

<グッズ制作>

続いてグッズの制作

 

これはアドバイスと言うより完全に僕の自己責任の話なんですが…。

グッズ制作、個展の数日前まで完全に後回しにしてました…。

同人グッズを制作した経験がある人なら分かると思うんですが、イベントの数日前にグッズ制作に取り掛かっても、たった数日で納品してくれる業者ってほとんど無いですよね。どこの同人グッズ制作サービスも、納品まで1週間はかかる。

血眼になって即日・短納期でも対応してくれる業者を探しました。

 

▼今回お世話になった同人グッズ制作業者▼

・ステッカー……ラクスル
・ポストカード……パプリ by アスクル
・缶バッジ……キレイな缶バッジとアクリルグッズUCANBADGE

ここら辺は、即日・短納期でも対応してくれる業者さんです。ご参考ください。品質も充分良かったし。

もちろん、予期せぬトラブルが発生して納品・発送が遅れることだって充分にあり得るわけでして…。なので、グッズ制作は遅くとも、2週間前には注文が済んでる状態が良いと痛感しました。

 

 

ステッカーは手作業でカットしました。徹夜です。後回しにするとこうなる。

 

グッズもなんとか間に合った!

 

<その他>

準備も大詰め

あとは、展示物に添えるキャプション(作品の説明文)を書いたり…

 

釣銭を用意したり。

 

個展の前日

過去に自分の記事に協力してもらった小学校時代からの友人が「飾る作品の足しになればと思って…。コレ作っちゃった」と、フォトパネルをプレゼントしてくれました。

おいおいおいおい(泣)

 

▼その時の記事はコチラ▼

 

➂設営

<搬入>

個展当日

僕は運転ができないので、会場までの移動は、レンタカーショップでバイトしているに依頼。

 

詰め込み完了!

 

原宿に向かう

天気は快晴。絶好の個展日和。死ぬには良い日。

 

<会場到着・設営>

会場に到着

外観すごい。

 

僕が利用するスペース

 

設営開始

一般入場開始まで、あと3時間。急いで準備します。ヒィ~。

 

人手が足りないことは予想できたので、今回は両親に設営を手伝ってもらいました。

両親はこの日、朝4時に長野から高速バスで東京に来てくれてます。

搬入は弟に手伝って貰ってるし、ここまでくると「個展」よりも「家族展」のほうが正しいかもしれない。

 

母撮影➀

 

母撮影②

「スマホの向きは横で撮ってくれるとありがたい」とお願いしたのに、全部無視して縦で撮ってくれた母。J( ‘ー`)し

 

老体に鞭打たせて作業を進める父(60)。

 

展示で重宝したのが「ひっつき虫」「マスキングテープ」

 

 

柄付きのマステだと、展示物の印象にも影響が出てきそうだったので「白の無地」を購入。

普通のマスキングテープよりかは少々値段も張っちゃいますが、作品のことを考えると白のほうが絶対いい。

 

そして遂に…

 

設営完了!!!

 

これが、ずっと憧れていた「自分の作品だけで構成された空間」

これまでの僕の全てが、この部屋に凝縮されています。

言うなれば、この部屋自体が「俺」

俺の脳であり、体内であり…。俺の血液。俺の汁。俺の時間。俺の全てが詰まった、俺のための俺。

あぁ…本当に、嬉しい……!

 

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