サンリオのポムポムプリンというキャラクターがいる。

 

ポムポムプリンとは……

こげ茶色のベレー帽がトレードマークの、ゴールデンレトリバーの男のコ

サンリオ公式サイトより引用

 

私はこのポムポムプリンが大好きで、グッズを集めている。

中でも熱心に集めているのがぬいぐるみ(フィギュアも含む)だ。

立体だとプリンちゃんの丸いフォルムを見て触って確かめられるのがいい。

 

チャームポイントのおしりも確認できて最高。

 

 

だからどんどん集めてしまう。そのうち私が寝るスぺースも無くなってしまうだろう。

 

 

ところで、たくさんのプリンちゃんのぬいぐるみに囲まれていたら、あることが気になってきた。

「個体差」だ。

 

例えばこちらのプリンちゃんたち。どちらも同じシリーズだが、まるで別人のようじゃないか。

趣きがかなり違う。左はまん丸の小鳥のような動物的なかわいさがあって、右は人間の赤ちゃんのようなかわいさがある。

ただ、どんな姿でも最終的に「なんなんだ、このかわいさは」という気持ちになり、「ふう、かわいかった」と落ち着いてしまう。

そこで今回はこの気持ちを深堀してみようと思う。

 

全175人のぬいぐるみ(フィギュア)から顔や体型の違いを比べ、かわいさの秘密を探りたい。

プリンちゃんの魅力とはなんなのか、人はプリンちゃんのどこに惹かれるのか考えていきたい。

 

 

 

ポムポムプリンの顔のパーツを考える

 

プリンちゃんの大きな魅力のひとつ、かわいらしいお顔。

目、鼻、口のシンプルな構成だ。

私はこのシンプルな顔つきの「何を考えているのかわからない表情」が好きだ。勝手にプリンちゃんの気持ちを想像するのが楽しい。

プリンちゃんは顔に余白が多い。つまり、目や鼻の位置が動きやすいのではないだろうか。

ということで、顔のパーツの配置による個体差についてちょっと考えてみたい。

 

 

求心顔と遠心顔

まずは両目の位置関係について調べてみた。

両目の位置が近い「求心顔」と、両目の位置が離れている「遠心顔」というのがあるらしい。

求心顔はクールで知的なイメージを、遠心顔は優しそうだとかミステリアスな印象を持つようだ。

実際にプリンちゃんを求心顔か遠心顔に当てはめてどのような印象を持つか検証してみよう。

 

検証するにあたって基準の顔を設定した。「鼻から目までの距離」と「目から輪郭までの距離」が等しい顔を中間として、これよりも両目が離れていれば遠心顔、近ければ求心顔だ。

 

それでは遠心顔のプリンちゃんから見ていこう。

 

 

いかがだろうか。遠心顔の特徴にあてはめたら、これまで漠然としていた印象が腑に落ちた。そうか、彼はミステリアスな顔つきだったんだ。

あと、何を考えているのか分からなさが増しているのが良い。

遠心顔は、プリンちゃんのおとぼけ感にうってつけの顔つきなのかもしれない。

 

 

続いて、求心顔のプリンちゃんを見てみよう。

 

 

キャプションに「そうか?」と思った人もいるだろう。私もちょっとだけ思う。

これはプリンちゃんのベースが、何を考えてるかわからない表情だからだ。

求心顔は、知的だけどどこか抜けている、頼りなさそうだけどどこか貫禄がある、そんな複雑さがある。奥が深い。そして愛おしさ爆発。

 

 

 

おとな顔とこども顔

次は「おとな顔」「こども顔」の特徴について考えてみたい。

おとな顔は全体的に面長で、こども顔は下半分にパーツが寄っているイメージだろうか。

 

プリンちゃんの顔型クッションで比べると違いが分かりやすい。ポイントは額の広さアゴの長さだ。

 

 

こちらのプリンちゃんを見ていただきたい。額が広くてアゴが短い。顔がそんなにも下に!? と驚かされるほどの子ども顔だ。あどけない雰囲気の顔が、わんぱくなポーズとよくマッチしている。

 

 

こちらはおとな顔のプリンちゃん。服のVネックによってアゴが長く見える錯覚が起こっている。アゴが長いと途端に大人っぽい。趣味の活動で充実している社会人という感じがする。かっこいい。(ちなみに彼は自分で自分を応援していてすごい)

 

こども顔のあどけないプリンちゃんは私の母性を震わせてくるし、おとな顔の落ち着いたプリンちゃんは堂々としていて憧れてしまう。

 

 

 

頭と体のバランス

最後に頭の大きさについて考えたい。

体に対して頭が小さいと大人っぽく、逆に頭が大きいと子どもっぽく見えるというが、プリンちゃんにも当てはまるだろうか。

実際にプリンちゃんの頭と体のバランスを見ながら、子どもか大人か分けてみよう。

 

みなさんお気づきだろうか。プリンちゃんは服を着ると大人っぽい。

 

プリンちゃんは基本的に首の存在がおぼろげだ。そのため、裸だと顔の範囲があいまいで、頭が大きく体が小さく見える。赤ちゃんのようなかわいらしいバランスだ。

 

一方、服を着ていると襟のラインによって頭と体が分断され、小顔でガタイが良く見える。なんか急におじさんみたいな雰囲気になる。奇跡みたいなギャップが起こるのだ。

 

服の着脱すれば赤ちゃんにもおじさんにもなれるプリンちゃんは、我々の幅広いニーズに応えているのだ。

何を隠そう私もおじさんっぽいプリンちゃんにはめっぽう弱く、いつも心をわしづかみにされている。

 

 

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