自信…失っていませんか?
いきなり怪しい自己啓発サイトのような始まりで申し訳ありません。オモコロは健全かつ無料の優良サイトですのでご安心ください(たぶん)。
みなさん、自分に自信を持てていますか? 僕は持ててません…。
自分の人生は失敗の連続でした。
就活は上手くいかず…挑戦系の企画では毎度残念な結果に終わり…夢もなく…彼女もなく…貯金も少なく…貯金は少ないし…そして貯金が少ねぇわでロクなことがありません。
それに比例するかのように、どんどん自信が失われていきます…。
自信が持てないせいか、僕は謝る必要のない場面にも関わらず「本当にすみません」という言葉を多用してしまう悪癖もあります。
例えば僕と編集部のチャットのログを遡ると「本当にすみません」を144回も使っていました。多すぎるだろ。botかよ。
この様に、僕はあらゆる場面でペコペコと頭を下げる卑屈な人間と化しているのです。これは大変よろしくない…。
謙虚であることは美徳とされますが、自尊心が低すぎるのも考えもの。
周囲へ与える印象、そして何より自分自身のためにも、ある程度の自信を持つことは必要ではないでしょうか。
さて、話しは変わりますが日本には古来より「神輿を担ぐ」という言葉があります。
神輿(御輿)を担ぐ
意味:他人をおだて上げる。もちあげる。
これは持論ですが、自信を取り戻す一番の方法は『他人から褒められる・おだてられる』ことだと思うんです。
「何を甘ェことを! 自分でなんとかしろ! お前は本当に甘甘の甘ちゃんだな! このカスタード野郎!」とお思いでしょうが(カスタード野郎?)、自信がない人ほど自己否定的な思考に陥りやすく自身を励ますのが難しいのです(カスタード野郎?)。
まぁ、ゴチャゴチャ理屈をこねてきましたが、つまりこういうことなんですよ。
僕も、神輿を担がれたいな~~~。
チヤホヤされて~。
褒めに褒められ、悦(えつ)を感じて~~~~。
▼この企画の趣旨です▼
僕レベルの卑屈な人間は、“言葉”というあやふやな概念で褒められても自信を取り戻せるとは限りません。僕の卑屈を舐めないでください。
ならば「神輿を担ぐ」を「可視化」してしまえばいいんです。そこまですればやっと僕は自分に自信を取り戻せるはず!
そんな訳でこの記事では自分専用のお神輿を製作します。
ちなみに、ちゃんとした業者にちゃんとした神輿の製作を依頼すると一基で何百万円とかザラにします。
個人でそんな大金を工面できるわけないので、材料はほぼ全てダイソーで揃えました。
まずは神輿の基礎となる部分を作ろう
神輿の基本的な形状は「屋根」「胴」「台座」から出来ているんだとか。この3要素さえ抑えとけば神輿っぽくなるはず。
早速作っていきます。
・屋根 → 黒の発泡スチロールボードを組み立てる
・胴体 → 収納ボックスをスプレーで金色にする
・台座・担ぎ棒 → ワイヤーネットと突っ張り棒を結束バンドで固定する。
これで神輿の基礎は完成です。早く神輿を担がれたいのでサクサク進めます。
急ぎすぎた結果、細部で寸法にズレが発生する欠陥住宅になりました。あちゃちゃ。
ここから更に「神輿っぽい」パーツを装飾していきます。「神輿っぽい」と言いながら、上の画像はどれも神輿要素ゼロですけどね。
これらの部品がどう変化したかは後ほどお見せします。
自分人形を作ろう
次に『自分神輿』の肝である自分の人形を作ります。『自分神輿』は自分を模した人形があってこそです。
マネキンを型にします。
しかしマネキンのフォルムが若干シャープ過ぎたため、紙粘土を貼りつけもう少し自分の顔に近づけましょう。
造形の類は本当に苦手ですが、顔は自分の人生で目にする頻度もかなり多い部位。そこまで間違うことはないはず…。
紙粘土で骨格を整え、絵具で着色すれば……
誰?
…う~ん。僕っちゃあ僕だけど、全くの他人っちゃあ他人。悪く言えばどこにでもいる顔って感じだ。
メガネをかけてみました。
お?! 若干近づいた?! いいよ! いいよ眼鏡!
ボブのカツラをつけました。
俺だ!!!
「アシスタントが描いた主人公」ぐらいの違和感はありますが、かなりそれっぽい!
同時に、僕の要素が『眼鏡』『おかっぱ』で構成されてることが判明しました。俺のアイデンティティって…。
……しかし
改めて、僕の顔って本当にパッとしない。自信の無さが顔から滲み出てます。
今回の目的は“自信を取り戻す”。こんな冴えない顔では自信が持てるわけがありません。
「派手な見た目 = 自信もアップ」は一理あるところ。今回ぐらいは自分をイケイケな見た目にしてやろう!
造花を飾り付けてイケイケにしていきます。
では、ここまでに作ったパーツを全てドッキングさせ、遂に完成…!
これが! 「自分神輿」です!!!
完成! 自分神輿!
自分神輿
………いや、
アジアの邪神?
イケイケな見た目を目指してたんですが、どこで迷ったかアジアの邪神に辿りつきました。
い、いや…! もしかしたら見間違いかもしれない。もう一度ちゃんと見れば……
パラレルワールドでハーレム築いてる俺?
めちゃくちゃ貧弱なガリガリの王子じゃん。真の勇者にインチキ暴かれるやつじゃん。
神輿ポイント① ブリンブリンのアクセサリー
アジアンテイストを加速させている首飾りやイヤリングですが、アルミ鍋・浴槽へアキャッチを金色にしました。
では、ここからは神輿っぽさを意識した箇所を解説していきます。
神輿ポイント② 靴べらの蕨手(わらびて)
まず、蕨手(わらびて)と呼ばれる、グルンとなった屋根飾りの部分。
靴べらにスプレー(金色)を塗布してそれっぽい物に仕上げました。この記事、とにかく金色スプレーのお世話になってますね。
神輿ポイント③ 御幣(ごへい)、飾り紐
コピー用紙で作った御幣(ごへい)、スプレーで赤く染めた綱もいいアクセントになっています。
神輿ポイント④ 「自信」の屋根紋
屋根の正面には「自信」の紋。この神輿がどんな目的で担がれるのか一目で理解できます。
金色の折紙を切り抜いて作ったんですが、「信」の文字は一筆で切り取れないので「んもう!」とイライラしました。
神輿ポイント⑤ 鳳凰の代わりに…
そして、祭事で担がれる神輿には、ほぼ必ず“鳳凰”がついていることをご存じでしょうか。これは鳳凰が縁起のいいものの象徴として飾られているから…らしいんです。
残念ながら100均ショッップに金の鳳凰は売っていなかったので、この神輿には…
神輿ポイント⑤ 金のトンカツ
金のトンカツを乗せています。
トンカツは鳳凰と同じく縁起物に分類されますよね。あとトンカツの方が美味しいし。
スプレーを塗る前段階のトンカツ
もちろん、このトンカツは偽物です。祭事で食べ物を粗末にする…つまりは食物の神様を侮辱するなんてことがあってはなりません。
このトンカツも1から作りました。
丸めた紙粘土の表面に千切りした輪ゴムを貼りつけるだけで、トンカツの食品サンプルが作れるので是非とも参考にしてください。
余談ですが、まだボンドが乾いてない段階で千切り輪ゴムをカーペットに落としてしまい、その場にいた全員が本当に嫌な気持ちになる事件が起こりました。
神輿ポイント⑥ 鳥居はガーデニング柵
マネキンで隠れていますが、胴の正面にはガーデニング柵を一段ぶち抜いて作った鳥居も設置してあります。
そもそも神輿には、神社から神様に出てきてもらい町内の災厄や穢れを浄化してもらう…という役目があるんです。神様の乗り物となるので、神輿は神社の形を模しているんですね。
そう、神輿とは神様の乗り物。この神輿にも、僕にとっての神様が乗っています。
蓋を開ければ箱の中に…
神輿ポイント⑦ ゆのっち
僕にとっての神、『ひだまりスケッチ』のゆのっちです。
自分の青春時代の、心の糧となったアニメ『ひだまりスケッチ』。
僕もこれまでにいくつかのアニメ作品を見てきましたが、「いろんなものを総合した上で一番好きなアニメは?」と問われれば、迷いなくこの作品を挙げます。
マジのマジで好き。
その中でも、ゆのっちっていうキャラがねぇ…。本当に可愛くてねぇ…。おっとりで素直でいつも頑張り屋さんなゆのっちがもうたまんない程、愛おしくてねぇ(泣)
ムギュムギュしたくてねぇ(泣)
このフィギュアは僕の私物で宝物です。
可愛い~~~! 神~~~~!!!!!
そんな可愛いゆのっちを、自分神輿の「唯一神・ゆの様」とさせて頂きます。とりあえずわっしょいです!
ゆのっちを胴体部の祠に設置します。
マジで大切なので、万が一のないようガッチリ固定します(全ての撮影が済んだ後、すぐ回収しました)。
神輿ポイント⑧ ネガティブ供養のコーナー
自信を取り戻すにはネガティブな思考を一掃するしかありません。僕が日頃抱いている卑屈な感情の全てを書き出しました。
神輿に供養の側面があるかは定かでありませんが、神様はきっとおおらかなので僕の負感情も包み込んでくれるハズです。
「飲み会で席を外した途端、自分の悪口を言われているんじゃないかと不安になる」
これ、マジで怖いです。絶対に言われてんだろうな…。(それにしても誤字が酷い。この時の俺、どうした?)
うわ! 天使?!
すみません、頭にうんこを乗せた天使かと思いきや幼少期の僕でした。ネットに幼少期の写真を載せるあざといカス野郎と罵らないでください。
みなさん「アンパンマンたいそう」という歌の、この歌詞をご存じでしょうか。
“もし自信をなくして くじけそうになったら
いいことだけ いいことだけ思い出せ”
(ドリーミング/アンパンマンたいそう 歌詞一部引用)
アンパンマンの生みの親、やなせ先生はこう仰っています。バカボンの「これでいいのだ」然り、偉大なる先人達は、かくも素晴らしい言葉を残してくれているんです。
そして僕の「良かったこと」。それはもう幼少期にしかないんです。現実に汚されず、ただ無邪気で毎日が幸せに包まれていた幼少期。ああ…あの頃に戻りたい…(泣)
神輿ポイント⑨ 想い出写真館のコーナー
そんな訳で、神輿の右側は「想い出写真館のコーナー」となっています。楽しかった頃の記憶に想いを馳せ、自信を取り戻します。
…いかがですか? これが僕の技術・人生・感情の全てをつぎ込んだ「自分神輿」です。
なんだか…神々しく見えてきません?
あとは神輿を担ぐだけです。僕の身近な人達に、この「自分神輿」を担いで貰います!