3人目 原宿
3人目の挑戦者。メガネ、真ん中分け、中肉中背、30代後半男性の最大公約数といった佇まいです。
人類として、もっとリスペクトするべきものがあるだろう、そういう気持ちを表現しました。
でかっ!!
何?
なんだそのポーズは。
狂った審判?
リスペクトするべきものって狂った審判のことだったんですか?
違う。
リスペクトするべき対象は「ネコ」です。
ああ、それひょっとして、猫用のトイレですか?
そうです。うちで飼ってる猫がとにかく可愛いので、猫のシステムトイレをブリンブリンにしました。
MCネコちゃんトイレットと呼んでください。
絶対に呼ばれない。
これをつけて歩いてたら「あのひと、めっちゃネコ好きじゃん」と思われてイメージもいいはず。
こんな奴、イメージいいわけないだろ。
さっきからずっと何のポーズなんですか、それ。
ほら、金の猫砂をあげよう……。
いきなりそんなんもらっても困る。
『千と千尋の神隠し』のカオナシと同じことすんな。
ね。この金の猫砂ね。
ね。これね。
噛みます。
なんで???
かっこいいから。
完全にふざけてるから、もう終わろう。
猫への愛情をブリンブリンに仕上げた原宿。モノとしての存在感はピカイチでしたが、本人の挙動が狂人のそれだったので大幅に評価を下げたようです。
4人目:マンスーン
常に地味な色のものしか身に着けておらず、華やかで人目を引くブリンブリンとは無縁の生活を送っています。
ブリンブリンといえば”富の象徴”というイメージあります。なのでお金持ちの家にあるものを使いました。
こんにちは、MCシャンデリアです。
あ~、たしかに宝石っぽさはかなりあるかも。
きらびやかなのは間違いないですね。
「俺はシャンデリアのついている家に住んでいるんだぞ」という自分の金銭的な余裕をアピールしてます。
ついている家、住んでたっけ?
いや、蛍光灯です。賃貸ですし。
しかも畳の部屋。
嘘じゃん。
そういう将来への展望を表してるということです。
あとこれ、
バッテリーを使えば…
本当に光らせることができます。
「bling bling」(キラキラ光るもの)という言葉の本当の意味を考えたら、僕が一番ブリンブリンであることは間違いない。
すごいけど、たまに見る「やばめの発明おじさん」に見えます。
「ネックレスをシャンデリアにしたら夜道も怖くない!」みたいなこと言って、誰にも相手にされてなさそう。
そいつ自身が不審者だからね。
いやいや、みなさんごちゃごちゃ言ってますが、自分自身が照明なので絵になるんですよ。
ほら、かっこよくないですか?
MC父親?!
勝手にフィーチャリングすんな。
でも、確かにかっこいいかも…。
ただこれ、難点があって、
電球がハチャメチャに熱くなるので服に引火する危険性を孕んでます。
じゃあ絶対やめとけ。
10秒が限度。それ以上は無理。
※する人はいないと思いますが、真似しないでください
「シャンデリア」というアイテムを使用することによってラグジュアリーさを演出したマンスーン。
光らせるとめちゃくちゃ熱いという弱点はあるものの、きっちりテーマに寄せて来ました。
5人目 永田
撮影だというのに『不思議の国のアリス』のチェシャ猫みたいな服を着てきたことからも分かる通り、装飾品には一切興味がありません。
御託より、まずは見てください。これが真の独創性というものです。
誰? 何? 多っ
誰?
何?
多っ
どういうことですか? 結局何がブリンブリンになってるんですか…?
まぁまぁ…説明してあげるから慌てなさんな…
見てください。僕のチェーンが下のラッパーに繋がってますね?
そして、下のラッパーのチェーンも、さらに下のラッパーに繋がってます。
そこから右、上と経由して、また僕のところに戻ってきてます。
これはブリンブリンが円環構造になっているということ。
このブリンブリンを身に着ける時、自分もまたブリンブリンの一部になる…
そう、ウロボロスの蛇のようにブリンブリンが自分自身すら飲み込む、つまり……
MCブリンブリンウロボロスだ!!!
…
…
…
…
だから何?
左下の人、首絞まってない?
大丈夫??
大丈夫です。
大丈夫ならいいんだけどさ
無理だけはしないでね?
大丈夫です。
何やってたんでしたっけ、これ。
ブリンブリンを円環構造にし、『MCブリンブリンウロボロス』と銘打った永田。
言ってることが全然分からなかったです。やめてください。
……ということで全員分のブリンブリンが出揃いました!
このブリンブリンに本物のラッパーはどのような評価を下すのでしょうか? 普通に怒られるのか!?
※この記事は「ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ」の提供でお送りします。