電気バチと申します。

まず、こちらの画像をご覧いただきたい。

ラー油だ。

くにゃりと曲がった口、「らー油」と書かれたテプラ、真っ赤なボディ。

このボトルを見るだけで中華料理が食べたくなる。

 

その一方、こんな光景にも遭遇した。

 

これがテプラもなく、ただ裸のままコショーや醤油に紛れていたものだから不安だった。

「ラー油は…これか? 色的にもこれっぽいけど… なんかの洗剤じゃなくて?ホントにラー油…?」

 

おそるおそる皿に出してみたところ、そりゃそうなのだが、ラー油だった。

 

もちろん、容器には何を入れてもいい。
化粧水の詰め替え容器にラー油を入れたから逮捕されるわけでもない。

だけどなんだろうこの拭いきれない不安な気持ちは。
ただ入っている容器が違うだけなのに。

 

違う容器に入っているだけでなんだか不安になる。

それを踏まえ、いろいろ実験してみた。

 

普段と違う容器に入れて不安

ワインといえばあのビン、牛乳といえばあのパック、ヤクルトといえばあのこじんまりとした小さなボトル。
そう決まっている。

だが先ほども書いたように、容器には何が入っていてもいいはずだ。

 

そう思って牛乳をペットボトルに入れてみたが、違和感が拭えなかった。

ドレッシングか、塗料か、少なくともこれは牛乳ではない。

 

牛乳もペットボトルもよく見るのに、ふたつが合わさるとこんなにも変な感じがするのか。

 

ちなみに、背景を牧場に変えたら牛乳に見えてきた。
俄然おいしそうではないけど。

 

 

今度は醤油差しに入れてみた。

醤油差しに醤油以外が入っている光景。異常だ。

 

でも確かに牛乳。

グビグビ飲みたい意に反してチョロチョロ注がれるさまは、ただもどかしいだけだった。

 

 

続いて、醤油のタレビンに醤油に似ているものを入れてみた。

どれがどれだかわからない。

 

 

…となるだろうと思ってやってみたが、まあなんとなく判別できる。

泥水をゲットするために夜にわざわざ公園まで出かけた意味はあったのだろうか。

僕はないと思う。

 

そしてこちら。

100円ショップで筆洗を見つけたとき、そこそこのボリュームで「これだ!」と言ってしまった。

 

 

「絵の具がついた筆をジャカジャカジャカってやった図工の終わりの筆洗」のように見えるが、

ミルクココア、生茶、いちごミルクが入っている。

 

すべての部屋に液体が入っていると飲めないことがわかった。

コップじゃないし、そりゃそうだ。
ストローってすばらしい。

 

 

次に液体だけでは治まらず、いっそのことこいつを食器として利用してみた。
取っ手の穴(筆を立てる場所)に箸がぴったり入った。

 

ごはん、味噌汁、麻婆豆腐、中心にはサラダ。

見事なまでの麻婆豆腐定食が、筆洗ひとつで完成してしまった。

食器がこれだけなので洗い物が楽。家事に革命が起きた。

 

なのになんだろう、この気持ちは。

全然おいしそうじゃない。

 

 

次は少し趣向を変えて、

いろんな飲み物や飲み物じゃないものの容器を入れ替えてみる。

 

白い液体が不安

まずはこちらの白い液体。

シーザーサラダドレッシングとカルピス。

液体、と言っておきながらいきなり液体と固体の中間みたいなドレッシングを持ってきて申し訳ない。

白い液体が他に見当たらなかったのでこれになった。

 

 

コップに出してみた。

う〜ん。そんなに似ていない。
カルピスと比較するとドレッシングが汚いように見えてしまってかわいそう。

 

 

早速、この2つの中身を交換してみよう。
どうなるだろうか。

 

ドレッシングの口がおそろしく先細りしていて厄介だった。

この便利すぎる先細り口を厄介に感じる日が来るとは思わなかった。

 

漏斗を駆使してなんとか交換したらこうなった。

 

まぁ、見分けはつく。

だけどドレッシングのボトルに入ったカルピスをおいしくゴクゴク飲めるかと言われたら、飲めない。

もちろん味はカルピスでしかないのだけど。なんとなく嫌だ。

 

せっかく複数パターンを調べるのでこういうのを作ってみた。

「間違えやすい度」と「間違えたらヤバイ度」を10段階で評価し、それらを足した数値を「総合不安度」とした。

 

ドレッシングとカルピスは、間違えて飲んだり使ったりしても一瞬「ウッ」と思うだけで死んだりはしないので低め。

 

 

黒い液体が不安

次はこちら。

味ぽんとコーラ。

定番は醤油だけど、ちょどいいサイズがなかったので味ぽんにした。

でもかなり似てる。

 

こいつらの中身を、交換。

 

そしたらこうなった。

どうだろうか。
見た目だけじゃ絶対にわからないと思う。

 

量が増えたり減ったりしているだけのように見えるけど、きちんと中身を交換している。

一度別の容器に移して、ボトルを洗って、こぼさないように注ぎ入れる。想像していたより面倒な作業が多くて大変だ。

それがこの画像からはまったく伝わらないのが悲しい。

 

味ぽんコーラは総合不安度11。

何をもってして不安と定義しているのかが早速わからなくなってきた。
あまり気にしないでほしい。

 

 

赤い液体が不安

お次はチリソースとトマトジュース。

 

トマトジュースのほうが若干濃い。すごく似ている。

 

こいつらを交換…

 

したけど、トマトジュースが缶だから中身見えなくてあんまり意味ない。

 

しかしチリソースの瓶に入っているトマトジュースはかなりチリソースだ。辛そう。

 

当たり前だけど、トマトジュースの缶を傾けたらドロドロとチリソースが流れてきた。

「善玉コレステロールを増やす」「高めの血圧を下げる」などの文言が書かれているが絶対にそんなわけがない。

 

6。

 

 

 

>次ページで皆さんお待ちかね、飲めない液体が登場。<