こんにちは! ライターのオケモトです。
おかげさまでライターとして活動して早半年、何とかかんとかやってきました。
そこで最近思うのですが、ライターとして活動するにあたってなにか「強み」がほしいんです。
自分にしかできないこと、専門分野というか、スペシャリストというか、そう言えるものを何か一つ持ちたい…!
誰でもそう思ったことが一度はあるのではないでしょうか?
僕が憧れる人物の1人に「アイスマン福留」という人がいます。
アイスマン福留さんはコンビニアイスの専門家という唯一無二の存在で、「コンビニアイスを買うだけなら毎日続けられる」という理由からブログを更新し続けコンビニアイス評論家という地位をゲットしました。
※「明日クビになっても大丈夫!」129ページより引用
オモコロライターであるヨッピーさんの著書「明日クビになっても大丈夫!」にも、「誰も座ってない椅子に座る」ことが大事だと書いてありました。
気軽にできて、まだ誰もやっていないことをやる……
自分にもなにかできることはあるだろうか……
タコからじゃね?
タコの唐揚げ、通称「タコから」。
実は僕、タコからが以前から大好きでして、居酒屋のメニューにあると必ず頼んでしまうんです。
飲み会の席では必ず「鶏の唐揚げ」が注文されるのですが、おつまみってずっと噛んでいたくないですか?
噛み続けられるという点で、鶏からよりもタコからは優れているはず…。
その割には「タコからが好き」という人にはあまり出会わない…。
逆に考えれば、これはチャンスだ!
「タコから」の第一人者になれば、市場は僕の独り占め、最終的には「マツコの知らない世界」への出演も狙えるはず。
がら空きの「タコからという椅子」に座るため、まずはタコからのあるお店巡りを始めたいと思います。
淡路島と喰らえ
ネットでタコからの評価が高かったこのお店、いったいどんなタコからが出てくるのでしょうか。
升に入って神々しいその姿を現したのは「淡路蛸の唐揚げ」850円。
この店のタコからの特徴はなんといっても「淡路蛸」を使用していることでしょう。
日本有数のエサ場で育った淡路のタコの味は日本一とも称されるとのこと。
果たしてそのお味は……
「うまっ!」
身がぷりぷり! 噛めば噛むほどうま味がでます。
ところで皆さん、タコの主食をご存知でしょうか?
タコは甲殻類、および貝類を主に食べます。淡路の海で貝やカニををバリバリ食べて育った淡路蛸には、彼らが今まで食べてきた魚介の旨味が凝縮しているということ。つまり僕は今、淡路の海を食べているのと等しいのです。まさにに淡路島と喰らえ……
これは一件目にして最高のタコからが出てしまったかもしれません。
養老乃滝
続いては居酒屋チェーン「養老乃滝」です。
都内では割とおなじみですが、九州には一店舗しかないらしいです。
こちらが養老乃瀧の「タコから揚げ」450円。細長い皿にきれいに整列して出てきました。
濃い目の味付けに、しっかりとした歯ごたえがあっておいしい!
先ほどの淡路蛸の唐揚げに比べると味では一歩劣るかもしれませんが、値段のことも考えるとリーズナブル。「こういうのでいいんだよ」という王道の「タコから」感があります。
最近は海外での日本食ブームの影響でタコが高騰しているといいますが、そんな世界情勢の中、このお値段でコンスタントにタコからを提供できる、この企業努力に感服いたしました。素晴らしい!
よござんす
大門駅付近の路地にひっそりとたたずむのがこちらの「よござんす」。
こちらもタコからの評判が高いお店です。
内装がレトロで、不思議な居心地の良さがあります。古民家を改築したものなんだそうです。
「男はぶつ切り! タコの唐揚げ」680円。
「味に自信あります!」と、わざわざメニューに添えられてある通り、食べてみると衣がさくさくでタコもジューシー。
どの店にも負けない大きさにぶつっと切られたタコからは、噛めば噛むほど旨味が染み出します。
そして気が付いたのですが、タコからの下には油取り用の紙が置かれていることが多いですね(鶏からもだと思いますが)。
この紙を持ち帰れば、染み付いた油を見て、食べたタコからの残り香に思いを馳せることができる……。
もしかして、そういうことをするためにこの紙が敷いてあるのでしょうか?
ちなみに「よござんす」は入口の自動ドアのスイッチがめちゃくちゃわかりづらいので、攻略法を載せておきます。
ここです。空条承太郎の被る帽子に付いているのと同じような手のマークを押してください。
扉が、開きます。
和神
店構えからして高級そうな和食創作料理のお店。
ここにも人気のタコからがあるといいます。
「イイダコの唐揚げ」680円。
イイダコという、タコの中でも小さい種類のものを1匹丸揚げにして4等分されたものですね。
実は食用のタコにはそんなに種類がなく、一般的に食べられているマダコ、もっとも大きいミズダコ、小さいイイダコ、くらいしかありません。
このイイダコは子供の卵をお腹に抱える様がお米を抱えているように見えることから「飯蛸(めしだこ)」……イイダコと名付けられました。
塩でいただくのが、こちらのお店のタコからの特徴です。
タコからには濃い目の唐揚げ粉をまぶして揚げるという固定概念を打ち破る、新進気鋭のタコからです。
イイダコ特有のコリコリとした触感、まるで舌の上でワルツを踊るかのように弾けます。
ガツンという感じではなくお上品な、それでいて存在感のある、今まで食べたことのないタコからでした…!
この塩は昆布塩らしいのですが、これが本当に合う。
タコからとは全く関係ありませんが、お通しとして出てきたこの豆腐のような食べ物「嶺岡豆腐」というのが美味しかったです。
牛乳で作る胡麻豆腐みたいなものらしいのですが、ムニっとした食感にほんのりとした甘み、そこに味噌ダレがよく合う。
あまりにもおいしくて「もっと食べさせてーー!」と心の中で叫んでしまいました。
ゲーム「MOTHER」シリーズに登場する架空の食べ物「いちごどうふ」って長年謎の食べ物だったのですが、これをピンク色かなんかにした物なのではないでしょうか?
ミライザカ
お次は近頃破竹の勢いで展開しているチェーン店、ミライザカ。
ここでもタコからが食べられます。
「たこシソ唐揚げ」399円。
シソか! このアイデアには愕然としました。
旨味の効いたタコに、さっぱりとしたシソで後味を演出……。こういうのがアリならパクチーなんかも付け合わせとしてよさそうですね。
そしてこのタコから、珍しくレモンが添えられていない。
シソのサッパリ感とレモンのサッパリ感、2つはいらぬ、という思想なのでしょうか。
下に敷いてあるのは紫玉ねぎのスライス。箸休め的に紫玉ねぎを挟むことができる心づかい、流石です。
しかし……
タコからの味について言えることそんなにねぇ~~~~。
さっきから味の例えが噛めば噛むほど、ジューシーみたいなのばったかりだし。
アイスマン福留さんは豊富な種類、味があるコンビニアイスだから成功したんじゃないか?
それに比べてタコからの振れ幅の狭さ、すごい。
道理でタコからの椅子が空いているはずだ…。
タコの味をどう表現していいのか、ボキャブラリーがなかなか引き出せません。
メモを見返しても、だいたい美味しい! しか書いていない。
もっと噛んだ感触を繊細に書いたりしたらいいのか?
ゴムのような弾力がありとか……ゴムはあまりおしそうじゃないからダメか。いったいどうすれば…。
苦悩しながらタコからレポートは続きます。
スシロー
なんとあの人気回転ずしチェーン店のスシローにもタコからがありました。
回転寿司屋にタコからがあるとは!
「たこの唐揚げ」280円。え!? やっす! さすがスシロー!
回転寿司でいつもは捕食対象である貝やカニなどと一緒に回るタコ、一体どんな気持ちなのでしょうか。
プライドが傷つかなければいいのですが、心配です。
この安さでタコからがこんなに食べれるとは驚きですね。
そしてスシロー並にタコからを安く食べる方法を探したところ……
タコの唐揚げ業務用1キログラム1880円というのがありました。
1キロのタコから、お皿に盛ったら見るだけでお腹いっぱいになりそう。
銀だこ ハイボール酒場
なるほど、タコ焼き屋にタコからがあるなんて場合もあるのか…
注文したのは「吠えるたこ唐」480円。
なんと唐辛子と一緒に揚げたタコからです。一見めちゃくちゃ辛そうに見えますが……
本当にびっくりするぐらい辛いです。
ただ唐辛子と一緒に食べるタコもなかなか美味しい!(汗が止まらなくなるけど)
海外ではタコのその不気味な見た目から「デビルフィッシュ」と呼ぶそうですが、この辛さ……まさに地獄から降臨した悪魔のようです。
「吠える」というネーミングがいいなと思い、「タコ 鳴き声」で検索してみた所、こんな動画が見つかりました。
タコが鳴いてるのって結構怖いんですね。
実際にはタコに鳴き声はなく、これは漏斗から漏れて聞こえた呼吸音だそうです。