ブイーーーーン　ブインブイーーーン！！

 

 

 

 

 

 

 

キキーーーーーーーーーッ

 

 

 

 

 

 

 

バサッ……

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、バイクに乗っている者です。

質問ですが、皆さんの一番好きな映画はなんですか？

僕はこういうとき、映画通っぽく見えるけど決してイヤミではないラインの映画として「ファイトクラブ」を挙げるようにしているのですが、本当は「ターミネーター2」が一番好きです。だってシュワちゃんが出るから。あと心を持たないロボが少年と友情をはぐくむ系の話が大好物だから。

ところが、来年公開の新作の復習を兼ねて久しぶりにターミネーター2を観返していたら、映画の中のあるシーンで少しだけ疑問を感じてしまったのです。

 

 

 

 

 

それは、

 

ゲームセンターで遊んでいたジョン・コナー(主人公)が、ジョンを殺しに未来からやってきた新型のターミネーター(T-1000)に見つかってしまい、

 

 

 

殺されそうになりながらもなんとか駐車場まで走り、置いてあったバイクに飛び乗って間一髪ターミネーターから逃げ延びるシーン。

 

 

 

このシーンが、免許を取ってバイクに乗るようになってから少し違って見えるようになってしまったんです。

 

 

 

そう、

 

 

 

 

 

 

「こんな上手いこと逃げられるわけない」

 

 

 

 

 

 

と考えるようになってしまったから。

 

フィクションの世界では便利で小回りの利く乗り物として扱われがちなバイクだけど、実際乗ってみるとかなり不便な乗り物だとわかる。重さだってどんなに軽くても100キロはあるし、暑いし、寒いし、疲れるし。そんなバイクの本当の姿を知ってしまっているので、どうしても柳田理科雄的邪念が頭をよぎって好きな映画に集中できなくなってしまいました。それは困る。非常に。

 

 

 

だから今日は、

 

 

 

 

「敵に追われているとき、バイクに飛び乗って逃げることは可能なのか」

 

ということについて検証してみたいと思います。

可能だと証明してスッキリした気分でターミネーター2を観るぞー！

 

 

検証するうえで重要になるのが敵がどの程度のスピードで迫ってくるのか、ということ。

ターミネーター2の悪役ターミネーター、T-1000について軽くネットで調べてみたところ公式なデータは見つからなかったのですが、なんとなく劇中の描写やwiki的な集合知をもとに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と仮定することにしました。マジか。

さらにアンドロイドなのでスタミナは無尽蔵。つまりこの検証では「時速60キロをキープしながら延々追いかけてくるT-1000から逃げる」ということについて考えていきます。マジか。

 

 

 

 映画と同じシチュエーションで逃げる

それでは検証スタート。

検証方法は簡単、バイクに飛び乗り、発進するまでの時間を計測するだけ。

 

 

まあ、とにかくやってみましょう。

 

 

 

「よーい、ドン！」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.20秒！！

 

 

 

 

 

 

ここでT-1000の足の速さ60km/hを秒速にすると16.6m/s
ということは、T-1000が5.2秒の間に移動できる距離は86メートル。

 

 

 

 

 

 

つまり、この結果からわかるのはバイク置き場に到着した時点でT-1000との差を86メートル以上にしておかなければ、発進するまでに捕まってしまうってこと。

 

 

というか現実的には走って距離を取るなんてことは出来ないので、86メートル先にT-1000を発見したらすぐにバイクに飛び乗らなくちゃダメってことだ。飼い主の帰りを待つ犬よりも敏感に敵の出現を感じ取れないとダメじゃん。

しかも鍵刺しっぱなしでバイクを(西川口辺りに)置いておいたらあっという間に盗まれちゃうし、ヘルメットなしで公道を走ったら本物のポリスに捕まる。

 

 

 

もっと厳しい条件で考えないとT-1000から逃げ切ることは不可能だ。

 

 

 

 

 

 

 最低限、安全と防犯と法律を気にしながら逃げる

次の検証では前回の反省を踏まえ、

・カギをかけた状態でスタート
・ヘルメットを被ってから発進

という条件を追加してみた。

 

 

なるべくすぐに開けられるようカギは手に持った状態で始める。

 

 

 

 

 

 

「よーい、スタート!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9.88秒！！

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、わかりやすくさっきの倍じゃん。遠(とお)っ、渋谷の乗り換えか？そんな距離にいる相手絶対に見つけられる気がしない。ターミネーターから逃げるの、無理過ぎ？

うーん、でも劇中でも逃げるときはシュワちゃんがショットガンで時間を稼いでくれたし、案外これくらいの距離なら何とかなるのかもしれない。まだいける、まだやれる。

 

 

 

 

というわけで、次は手加減なしで難易度を一気にMAXまで上げて検証してみます。

 

 

 

 

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