Hello(こんにちは).
That book is big(あの本大きいですね).
Our shcool bus goes to hell(私達のスクールバスは地獄へ向かいます).
You are quite interesting soccor player(あんた面白いサッカー選手ですね)!
Dragon fire(ドラゴン 炎).
Spinning bird kick(スピニングバードキック).

 

皆さんは、英語で「詰んだ」ことがありますか?
私は、今まさにそんな状況に直面しています。
まともに英語の手紙が書けないのです。

私の内面は、焦燥の炎に焼かれながら絶望の淵に落とされました。

だめだ。
完全に打ちのめされた。
自分の義務教育は一体なんだったんだ。

冷静になって考えると、明確な原因があることに気付いたんです。

 

そもそも英単語を知らなすぎる。

 

手持ちの言葉が乏しければ、表せる世界も貧相なものになります。
なので多くの英単語を獲得する必要があるのですが、ある一つの思いが頭をもたげます。

 

コツコツと勉強をしたくない。

 

とにかく机に向かうのが面倒です。
そこで、英語の多そうな場所を歩いて、歩きながら語彙力を高めていこうと思い立ちました。

英語の多そうな場所。
つまり、外国人もよく通る場所。
はっ。

東京駅だ。
自分の中で、最も日本の玄関口として誇りを持ってそうな駅です。
見て下さいこの佇まい!
「日本にもこんな文明ありまっせ感」を見せ付けてくるようではありませんか。
さぞ外国語の案内表示も充実していることでしょう。

早速辺りをうろついて、英単語を集めていきます。
ルールはこちらです。

 

レギュレーション
・東京駅内及び周辺の英単語を集める
・最後に集めた単語だけで英語の手紙を書く
・品詞の変化あり(ex.「play」を手に入れたら「plays」「played」などとして使っていい)
・集めた単語は、何回使ってもいい
・集めた単語の中で使わない単語があってもいい

 

では、早速散策してみましょう。

散策編

おっ、ありました。
「no」「smoke」「loiter」をゲットですね。
「loiter」は、うろうろするみたいな意味ですが、ちゃんと寝泊・長時間の滞留ってニュアンスで伝わってるんですかね。
確かにうろうろしなければ寝泊・長時間の滞留することもないから、問題ないといえば問題ないんですけど。

 

「hotel」「marquee」「drop」「off」を入手。
あ、「drop off」みたいなのは、「drop」「off」「drop off」で使えることにします。

同じ車寄せでも、ホテルの入り口近くなのかどうかで英語が変わるんですね。
賢くなったなあ。

 

「bus」。
簡単な言葉だ。うれしい。

 

免震工法の説明です。
「seismic isolation」で免震ですって。
「isolation」って孤独とか、孤立とか隔離みたいな単語ですよね。
地下のバネ的なやつが揺れて衝撃を吸収することで、建物本体を地震から隔離するイメージなんでしょう。
英語の文章だと、一気に単語が増えていいですね。

 

東京駅長は「manager」で、警察署長は「chief」なんですね。
全体の統括が「manager」で、現場のまとめ役が「chief」みたいなこと?

 

掲示板の裏側。
「information」のiなんでしょう。
主語の「I」に使えるので、かなりありがたいです。
モノリスやストーンヘンジを思わせる、神秘的な趣があります。

 

紛らわしい。

駅構内へ

駅の中に入っていきます。

 

おいおいおい、とんでもない都会に来てしまったぞ。
なんだいこのハイカラな建物は。
天井が。
天井があ。

 

ひょひょひょ、英語だ英語だ。
「banquet」(宴会、ごちそう)なんて私の生活範囲では中々耳にしないので新鮮です。

 

缶は英語でも「can」なんですね。
別に外来語でもないのに音が一緒だと、覚える手間が省けて得した気分になります。
他にどんなのがあるの?って言われても、あんまりパッと出てきませんが。

 

「please show your JR PASS」。
ついに英語オンリーの張り紙が現れました。
手紙を書くのに必須な「you」が手に入ったのは、でかいですよ。

あと、駅員さんのイラスト、機嫌いいな。
娘さんにもらったネクタイでも付けて出勤したんだろうか。

 

おおー。四カ国語での表記。
日本語、英語、韓国語、中国語。
オールスター丼ってえ訳かい。
間違ったら困ることは、一応他の言語でも書くんですかね。

 

割とややこしい入場券システム。
これ撮ってるときに、外国人の男性に「なんで、ICカードじゃだめなんだ?」みたいなことを英語で聞かれました。

そのときはシステムをよく分かってなかったし、英語力ももちろん終わってるので、みどりの窓口で聞くように促すので精一杯でした。
後からちゃんと注意書きを読んだところ、どうやら普通に電車で移動するときはICカードも使えますが、電車に乗る用途以外で改札内に入るときは入場券を買わないといけないらしいです。

分かるかい。

しかも、実際は駅員さんに手続きしてもらえば、ICカードから入場券分の料金を引いてもらえますからね。
何だそれ。

 

「THANKS」もよく使いそうですからね。
「Thanks for 名詞形」で「○○してくれてありがとう」って言ってもいいし。
単純に「Thank you」でやみくもに感謝してもいいでしょう。
煮てもよし焼いてもよしの単語です。
ホウボウ。英語界のホウボウ。

大事に取っておきましょう。

 

やたら殺風景な地下。
これが凍狂。
漂流教室で、壊れかけのガイドロボットが途切れ途切れの音声案内してそう。

 

三菱ガス化学の広告は、全部英語でした。
ひゅー!挑戦的ぃ。

 

ロッカーみたいな細かい手順を必要とするものは、英語の宝庫です。
「If light is on, compartment is occupied(もしライトが点いてたら、ロッカーは使用中です).」って注意書きがありました。
ロッカーの一つ一つのセルみたいなのって、何て日本語訳すればいいんですかね。
一つ一つのセルもロッカーって言ってるし、その集合体もロッカーって言いますもんね。

 

皇居って「Inperial Palace」って言うんだ。
強そうな響き。
断崖絶壁の上に聳え立ち、廊下の両側に甲冑が置いてありそう。

 

仮囲い設置のお知らせ。
英語だと「東京メトロをご利用いただき、ありがとうございます」部分がなくて、若干寂しいです。

 

やっぱWi-Fiは知らせとかなくてはね。
文明を見せ付けていきましょう。

 

危険物の持ち込み禁止の張り紙です。
ダイナマイト(dynamite)、プロパンガス(propane gas)、クロロホルム(chloroform)とカタカナはほぼそのまま英語で覚えやすいです。
そんな中、ハサミ(scissors)だけ違うので、イーッてなります。

 

おお…。
うおーん…。
手書き文字だあ。
活字の英語ばっかり見てきたせいか、手書きの日本語に妙なぬくもりを覚えました。
不思議とホッとします。
この紙を囲んで、大勢で暖を取りたい。
毛布にくるまって、コーンスープをすすりたい。
心。心の暖。
心の暖?

地下街

よく分からない内に、地下街に来ていました。
お土産屋や、飲食店の多い通りですね。
半分迷子です。

 

「JUMP SHOP」「TAX-FREE SHOP」みたいに単語をただ羅列しただけみたいなの好きです。
脳の処理の負担が少ないから。
PUNCH KICk BATTLE.
YEAH YEAH.

 

むっ、これは。

 

寿司の函館!

 

牛タンの仙台!

 

白えびの富山!

 

黒かつの鹿児島まで!

ボーナスステージだ!
英語がざくざく取れるぞ!
ほほほ。
ほほほほ。
ENGLISH ISLAND.
FEVER TIME COMES HERE.
DO YOU KNOW BURNING EGG MUFFIN?

 

禁止事項の多いラーメン屋の注意書き。
いまいち勝手の分からない海外のお客と格闘してきた歴史が見えます。

英語で言えば「dear」がいいですね。
手紙を書くときの宛名に使えそうです。

 

別のラーメン屋にて。
字が大きくて分かりやすいです。
中国語もカバーしてる。

 

リス。
英語とは関係ありませんが、かわいかったので。

地上へ

多分、地上に出てきました。

 

多機能トイレ。
重要なことは四カ国語で書くの法則がここにも。
「those who」の構文は、高校の授業で強調して教えられた記憶があります。

 

あれ、ここは三カ国語なのか。
じゃあもう法則とかないのかもしれません。
担当者の気分か?

中国語の曜日は、月曜日から土曜日までが星期一から星期六に対応して、日曜日だけ星期日(星期天)と呼ぶみたいです。
この張り紙見て「六の次、七じゃないんかい」と苛々して調べた成果です。
苛々してみるもんですね。

 

日本語がない三カ国語バージョン。

 

大掛かりな割に伝えたい部分が小さい。

 

左側通行の注意書きです。
スッと読めたので「おっ、もしかして英語が読めるようになってきた?」と思いましたが、簡単なだけでした。

日本語の「左側通行」にあたる部分を大きくしたかったんでしょうが、それだと「Keep to the Left」とほぼ全部になってしまうため、仕方なく「Left」だけ大きくしたような経緯が見えます。

 

長い文章だとすぐ日本語に逃げてしまいます。

 

ESSENTIAL ELEMENTS.
お腹が空いたので帰ります。

集計と実践


(集計したエクセルの一部)

東京駅で撮ってきた英単語を集計したところ、575語になりました。
中学校の学習指導要領で目安とされている語数は、1200語程度です。
なので、中学3年間で習う語数の約半分で文章作成に挑むことになります。
数はともかく、疑問系の英語が皆無だったため、DoやDoesが使えないのが痛いところです。

まあ、一日で集めたにしては上等でしょう。
英単語を組み合わせて手紙を作ってみます。

手紙1:子供たちへの手紙

Dear children(親愛なる子供たちへ)

Our technology was lost(技術は失われた).
No order is left(秩序なんざ残ってない).
And I have no idea about the reason(なんでかは分からない).

Dangerous dance brings you a kind of palace(危険なダンスはある種の城をもたらす).
Be careful(気をつけろ).

It is important to wait a bus without wearing rubber shoes(ゴムの靴を履かずにバスを待つことは大事だねえ).
Be a subway(地下鉄になれ).

I am a square traveller(私は四角形の旅人).
I cause a variety of harm(様々な種類の害を引き起こす).

As an inconvenient dish(不便な皿として).
As a temporary yellow glass(一時的に黄色いグラスとして).

Thank you(ありがとう).

 

ん?

手紙2:上司への手紙

Dear chief(親愛なる上司へ)

You look like poison(毒に似てますね).
See your left hand(左手を見てみろ).

Content flies, example dance(要旨は飛び、実例は舞います).
Result once had a hot ticket(結果はかつてできたてのチケットを持っていました).

Same rice reqires same tempura(同じ飯は同じ天ぷらを要求します).
I got a small train(小さい電車を手に入れました).

Climb up the south value (南の価値をよじのぼれ)!
Put down the straight time (まっすぐな時間をやりこめろ)!

If I were an important bus, you could explain all(もしも私が重要なバスだったら、あなたは全てを説明できたのに).
two,two,two(2つ、2つ、2つ).

Thank you(ありがとう).

 

んん?

手紙3:エビへの手紙

Dear shrimp(親愛なるエビへ)

You are propane gas(あなたはプロパンガスです).

 

分かりました。
これ、あれですね。

 

英語の問題以前に、文章を構築する力がない。