こんにちは、オモコロ編集部です。

今日は架空のキャバ嬢になって存在しない嘘の嫌な客の話をしようと思います。

 

 

 

 

よろしくお願いします。

 

 

 

架空キャバ嬢女子会に潜入!

 

「かんぱーーーーーーーい!」

 

 


「どうなの~~~? アンタ達、最近稼いでる~~~?」


「あ、ヌリ姉さん、お久しぶりです。はい、まだなんとか指名NO.1です」


「私も一応、12ヶ月連続MVPだったかな」


「太客が多いおかげで私もなんとかやれてます~」
※太客:頻繁に通って指名を重ね、大金を使ってくれる良客


「結構結構! 若いうちにジャンジャン稼ぎなさいよ! …ウイスキーおかわり!」


「あいかわらずヌリ姉の飲みっぷりお見事~」


「こないだヌリボさんと飲みに行ったら、ワイン20本くらい2人で空けて、冗談抜きで死にかけちゃった(笑)」


「ワインなんてただの色水じゃないの」


「出た~~~、ヌリ節炸裂~~~~」

 

 

 


「えと、今日って何の会でしたっけ?」


「えっと…? 嫌だったお客さんの話をするんだったっけ?

 

 


「あ、そうでしたね…。じゃあさっそく私から…」

 

 

 

 

 

Twitterを始めたお客さん

私にガチ恋っぽいお客さんの話なんですけど…

 

 

 

「最近Twitterを始めた」と言うので、義理フォロー返ししてやるかーと思って、自分のTwitter見たんですけどフォローされてなくて。

 

 

 

「あれ? 私、名刺にツイ垢載せてたのに?」と思って不思議がってたら…

 

 

 

その人、私と同じアイコンを使って私と同じ名前でTwitterしてたんです…。

それどころか、私がフォローしてる人達と全く同じ人達をフォローしてたり、私と全く同じ時刻に同じツイートしてるんです…。

 

 

「な、なんで?」思わず聞いちゃいました…。

そしたら………

 

 

 

 

 

「こうしたらキミと一緒でしょ?」って。

 

 

 

私なんだか怖くなっちゃって、結局お店に頼んでその人は指名拒否にしてもらいました…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きっっっっっっつ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!」

 

 


「ななちゃん、かわいそ~~~」


「マジ最悪~~~~~~」


「指名拒否できて良かったね~」


「あの時は本当に背筋がゾクっときて鳥肌立ちました…」


「かわいそ~…。次、誰行く?」

 

 

 


「じゃあ次はワタシが…」

 

 

 

 

 

「テレビで見たことない?」

 

4年くらい前だったかな。初回のお客さんがいきなり「俺、テレビとかで見たことない?」と聞いてきて。

 

正直、「は? 何かの犯人で夕方のニュースに出てた?」ってくらいの感じなんですけど、「え〜? 見たことある気するけどごめんなさい、ワタシあんまりテレビとか見なくて……」って誤魔化したんです。そしたら…

 

 

 

「知らないってことないでしょ(笑)俺、布袋布袋!布袋寅泰!」

って言ってきて。初めは「似てるでしょ」ってことなのかと思ってたんですけど、全然似てないし。話を聞いてたらだんだん「自分を本気で布袋だと思わせようとしてる」ことがわかって。ゾッ…としましたよね。

 

 

 

それから常連になって毎回指名されるようになったんですけど、いつも安いお酒しか頼まないし、遊び方もケチケチしてて絶対布袋じゃねえだろお前っていう。

そのくせご丁寧に本人がライブで遠征中はこなかったり、変なリアリティを出そうとしてくるんですよ。何度聞いてもギターの「フェルナンデス」が「ヒルナンデス」にしか聞こえなかったですけど。

 

 

 

そのあとですか?

ワタシを無理やりホテルに連れて行こうとして、出禁になりました。

 

 

 

 

 

でも1ヶ月後、グラサンにタンクトップで「俺俺!長渕剛!」って叫びながら入って来ようとしたらしいです……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怖~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ!!!」

 

 


「その客、やばっ………」


「しょうもない嘘ついてくる客は多いけど、そこまでのはやばいわね」


「指名してくれるからそいつの話に乗っかってたんですが、ほんと後悔しました…」


「うんうん、結局やばい奴って長続きしないしね…。あ、じゃあ次、私いい?」

 

 

 

 

 

ずっとゲームに夢中

プライベートの話題で話すことがないのか、お店に来てずっとゲームをしているお客さんがいるんですけど。

 

 

 

ある日「えりかちゃんもいるんだよー」って突然言い出して。

 

 

 

私の名前を付けたリスみたいなゲームキャラクターを見せてきて、それで敵と戦って「あーえりかちゃん痛そうだねー」とか「回復させてあげるねー」とかいちいち報告してくるんです。

 

 

 

そんなある日、「ほら、これ見てごらん」と言われて、ゲーム画面を見てゾっとしました…。

 

 

 

私のキャラに子どもを生ませてて…。しかもその子どもに自分の名前を付けてたんです……。

父親のキャラとかじゃなくて、子どもに自分の名前を付ける感覚がちょっとキモ過ぎて…。さすがに引いちゃった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きっっっっしょ~~~~~~~~~~~~~~~~」

 


「えりかちゃん、大丈夫だった?」


「うん、大丈夫。今も週1で来てくれるし」


「え?! 拒否んないの?!!」


「だって、指名くれるも~ん」


「あっはっは! さすがえりかだね! じゃあ、次は私の番かしら? とっておきのいくわよ?」


「ヌリ姉さんの、マジで怖そう~…」

 

 

 

 

 

寒い寒いの男

やたら寒がりのお客さんがいて、「エアコンの温度もっと上げてよ」って何度も言ってくるのよ。

 

 

限界まで上げてもまだ寒いって言い続けてさ。その人のせいで、お店にいる人みんな汗だくになっちゃって。

 

 

「いい加減にしてよ!」って思ってたら、ふとそのお客さんの上着の中が見えて……

 

 

実はその人、胸に大量のクーリッシュをランボーみたいに巻いてたの……。

 

 

あと、なぜかシャキッとコーンの缶に焼酎を注いで飲んでたわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「どういう話?」


「キモいとかの前に、何?」

 

 

 

 

 


「いや~、あれはキツかった…」


「本当に何?」


「…じゃあ気を取り直して、次はワタシ行こうかしら」

 

 

 

 

 

俺は警察官

ある時の初回さんの話なんですが、私が隣に座るなり「実は俺は私服警官なんだ」と言ってきたんです。

 

 

 

話を聞くと、

「この店が違法営業してないかを探りに来ている」

「でも君のような可愛い子を路頭に迷わせたくない」

「今日だけ取り繕ってくれればこっちの方でうまいこと話をつけといてやる」

とのこと。

 

正直、お店にやましいところもないし、何言ってんだろとしか思いませんでした。警察で働いてる人も客として来たことあるし。

 

 

 

「そういう設定で遊びたい人なのかな?」とも思ったのですが、私がお酒をいただこうとすると「君の分を払うと条例違反になるから、俺の前では自腹ってことにしといた方がいい」と。

 

 

 

ボトルをおねだりすると「飲酒を強要していると取られかねないから、君のためにもボトルは入れない方がいい」とか、デタラメな建前で全然お金を落とそうとしないんです。

 

 

 

そのくせにちゃっかりお触りしてくるので、やんわり断ると「正当なサービスを提供しているというテイは守った方がいい」と訳のわからない脅しまで始めて…。

 

 

 

「俺だってこんなことしたくないけど公務だから」「君のためだから今日だけ我慢して」という言い訳もすごく見苦しかったです。

 

 

 

お支払いの時も「こんな金額だと署に報告しないといけなくなるから、半額にしといた方がいい」と言い始めて、最終的に暴れ出したの…。

結局最後は本物の警察に引き取ってもらいました……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

 

 


「キショ話を肴に飲む酒は最高ね!」


「ちょっと、ヌリ姉、ちゃんと聞いてる?」

 

 

 


「や~~ん、ローラちゃん可哀想~~~~」


「ぐすん」


「ふ、アンタ達、ヌルいのよ。私がキャバ人生で1番キツかった客には遠く及ばないわ。今からその話をしましょうか?」


「ヌリ姉の1番…? その話聞いたことないかも~~。怖~~~~い」

 

 

 

 

 

趣味の悪い男

「僕の趣味見せてあげようか?」

その男はそう言ったわ。

 

 

 

長年キャバやってるもんだから、大抵の男の趣味には理解ある方なんだけど、その時はさすがに絶句したわよ…。

 

 

 

ちくわの採集標本だったんだもの……。

 

 

 

その後、虫ピンを火で炙り出して…

 

 

 

ちくわに、ジュッと突き刺してたの。

 

 

 

あたりには香ばしい匂いが広がったそうな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、さっきから嘘ついてない?」

 

 

 

「事実よ…」

 

 


「事実だとして何の話なの?」


「なんというか、ヌリ姉さんの話だけ、種類が違う気がする」


「まあまあ、みなさん…。あ、じゃあ、誰もいなければ、最後に私が話してもいいですか?」


「いいわよ、私の話を超えれるならね」

 

 

 

 

 

誰も知らん電子書籍サービスを勧める男

あれは自称IT企業役員の初回さんでした。

「ねえねえ、知ってる? 電子書籍ってめっちゃ便利だよ?」ってすごい上から言ってきて。

 

 

 

正直、今さら?と思いながらも「え? なんですか、それ教えてくださーい!」と演技したんです。そうしたら、その人すごい得意げに説明を始めて…

 

 

 

「ふふふ、このスマホの中にね、電子データで本がたくさん入っているから、いちいち大量の本を持ち歩かなくていいんだよ」

 

 

 

mibonっていうサービスなんだけどね」

 

 

 

は? mibon? なにそれ? 電子書籍サービスって言ったら、もっと普通、ねえ? もっと色々あるじゃない? 何、mibonって。知らないんですけど。

 

 

 

「それでこのmibonがすごいところは…」

いや、まずmibonを知らないから。なんなの、それ。mibonってマジ何?

 

 

 

「mibonって今『対象コミック3冊で999円』のキャンペーンやっててね」

知らん。mibonマジ知らん。mibonのお得情報伝えてくんな。知らんから。

 

 

 

「あとね、頻繁にポイントプレゼントキャンペーンもやっててお得なんだよね」

近い近い。近いし知らん。mibon知らん。一回黙れ。離れろ。ハゲ。mibonごと離れろ。知らんから。

 

 

 

情報が遅いのはわかるけど、誰も知らない電子書籍サービスをオススメされるのはキモい。マジ無理でした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 


「ヌリボさん、どうしたんですか?!」


「その男、ウチの店にも来た!!」


「え…? ウチの店にも来てたんだけど……」


「嘘でしょ…、みんなも…? 実はワタシのところにも……」


「え? え? なになに? 私怖い…!!」

 

 

 


「でもさ~、気味悪いけど、そいつ嫌な客ではないかもよ」


「あ、確かにそれは思った~」


「うん、最初はちょっと怖かったけど」


「まあ、そうですね。だって今じゃ私達……」

 

 

 

 

 

「全員『mibon』使ってまーーーーーーーーーーーーーーーす!!」

 

 

 


「イエーーーーイ!! mibon最高~~~~~~!!」

 

 

 

 

 

誰も知らない電子書籍サービス「mibon(ミボン)」

 

『mibon 電子書籍』

未来屋書店(AEONグループ)が運営する電子書籍サイトだよっ。

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※この記事のお客さんの話は全て嘘です。実在の人物や団体などとは一切関係なく、キャバ嬢も存在しません。