はじめまして、マンガ家ライターのまゆしーです。普段は『宇宙兄弟』の作者・小山宙哉先生のアシスタントをしています。

※左側に耳だけ写ってるのが小山宙哉先生です。

 

 

そんな私は婚活歴3年半。独身アラサーという身分を生かして、『婚活』のマンガを描いたりもしています。

だってマンガ家のアシスタントという仕事のせいか、出会いも時間もないんです!

 

まゆしーのマンガ一覧

 

いつか愛する人を見つけて結婚したいけど、このままじゃ無理かも?!

私の婚活、何かやり方が間違ってるのかな?!

「婚活している」ということになぜか引け目を感じちゃうんだけど、私だけ?

 

誰か教えて~~!!

 

 

「婚活についてのお悩みなら、私がすべてお答えしましょう」

 

「あ、あぁぁ~……あなたは! 成婚率80%以上といわれるカリスマ婚活アドバイザー・植草美幸先生!! テレビや雑誌でよく見させてもらってます」

「よろしくお願いします。婚活しているかたというのは、何かしら不安や悩みを抱えているのが当たり前。お気軽に相談してくださいね」

 

植草美幸

東京・青山の結婚相談所『マリーミー』代表。男ウケ・女ウケを意識したファッション・メイクアドバイスを自ら伝授、人間力アップをテーマに日々会員のカウンセリングにあたる。

 

結婚相談所マリーミー

レベルの高いアドバイザーが責任を持ってサポート。経験豊富なアドバイザーによる手厚いサポートが成婚率60パーセント以上。植草美幸コースは80%を記録。

住所|東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道506
営業時間|平日11時~20時・休日10時~19時
定休日|水曜日・年末年始

公式HP

 

婚活って何をすればいいの?

というわけで、婚活に関して疑問に思っていたことや、悩みなんかを、カリスマ婚活アドバイザー植草さんに相談してみます

 

「今日はよろしくお願いします。私はアラサーなんですが、この歳になると周りがみんな結婚してるし、出産のタイムリミットもあるらしいし……かなり焦ってます」

「私にご相談に来られるかたも、そういう理由で焦ってるパターンが多いですね」

マンガ家のアシスタントという職業柄、3年半も婚活をしてるのに、出会いがまったく無いんです。どうしたらいいですか?

「3年半の婚活というのは、具体的にはどういうことをなさってたの?」

「そうですね~、友だちに『誰か紹介して』って頼んだり、あと、えーーーっと……この3年で数回は街コンに参加しました」

※街コン=合コンより規模が大きく、出会いの場というだけでなくグルメやパーティを楽しむという名目があるので参加しやすい

「ふむふむ、まゆしーさん……」

「はい?」

出会いは奇跡なんですよ、奇跡! 待ってるだけの人に奇跡は起こりません」

「うぐぐ、ズバリ言われてしまった

気休め程度の言葉は相談者のためにならないですから、今日は本気でアドバイスしていきますよ! まゆしーさん、本気で結婚して幸せになりたいと思ってます?」

「も、もちろんですよ! でも実際、仕事が忙しい人はどうやって出会ったらいいんですか? 今を生きてくためには、恋愛よりも仕事やお金が必要じゃないですか。恋人は裏切るけど……仕事だけは私を裏切らない!!」

「(過去に何があったの?)そうですね。婚活している人の多くは、仕事が忙しくて時間がとれないという悩みを抱えています。でも、そのままだと結婚ができないってこともわかりますよね?」

「わかってはいます。実際、仕事を言い訳に出会いや恋愛をおろそかにしてきたから、今の状況になってるわけで」

「わかってるのに、悩んでるだけで行動できず、気づいたらアラサー、アラフォー。私のもとには、そういった女性が悲壮感を漂わせて駆け込んでくることが多いんです。私は彼女たちに、こう言ってあげるんですよ……(ニコッ)」

「おぉ……なんて慈愛に満ちた笑みだ」

 

 

「ゴーーーーン!!!」

そりゃそうよ。『どうしてもっと早く行動しなかったの?』って。行動しない限りずっと独身で、歳だけとっていくんだから。1秒でも早く婚活を始めなきゃだめですよ」

「で、でもどうすればいいんですか? 実際に仕事が忙しいんですよ」

「一人で悩んでるとなかなか行動できません。『女性が結婚相手を探し回る』って、ちょっと引け目に感じるかたも多いですし」

「あ、私もそのタイプです。『はしたないと思われるんじゃないか』とか『探さないと相手がいないなんて、恥ずかしい』とか考えてしまって……」

「気持ちはわかります。だからこそ一人で悩んでないで、周囲に正直な気持ちを打ち明けたり、結婚相談所でプロに相談したらいいんですよ。手を引っ張ってもらって、『結婚相手を探すのは恥ずかしいことじゃない』って、言葉で言ってもらったほうがいい」

「なるほど。周囲に正直な悩みを話すのが恥ずかしいって人は、プロにアドバイスをもらったらいいんですね」

「相談相手に『この時間が空いてるならパーティに行ってみたら?』とか『来月にこういうイベントがあるから時間空けましょう』って提案されたら、重い腰も持ち上がるんです。時間なんて、作ろうと思わないと作れないんだから」

「ズルズル、ダラダラ動いてこなかった面は、確かにあります。急かしてくれる人って必要なのかも」

 

結婚の条件・収入って大事?

「まゆしーさんが結婚相手に求める条件って何かあるのかしら?」

私はマンガのアシスタントをやっていまして。いつか自分自身のマンガやイラストで自立したいと思ってるんですが、今はどうしても収入が安定しないんですね。なので……」

自分の生活の不安定さを、収入の安定した旦那に養ってもらいたいみたいな? うんうん、まゆしーさん……

「はい?」

「まず、今は婚活で『専業主婦希望』なんて、なかなか通りません。例え容姿端麗でも、かなり厳しいです」

「容姿端麗じゃない私に関しては、ほぼ無理ということ……? い、いや、養ってもらいたいというほどではないんですっ! 少なくとも、誰かを養えるほどには自分の収入は安定してないんで、せめて相手の方は安定していてほしいな~って

「まゆしーさんはマンガのアシスタントという、ちょっと特殊な仕事をなさってますが……30代の平均年収っていくらか知ってますか?」

「平均年収……? え~っと、600万か700万ぐらいでしょうか?」

「へ!? いやいやいや!!!400万ぐらいです」

「そうなの!?」

 

「今の時代、正社員として働いている男性の数は半分くらいだと考えてください。特に家賃の高い都会では、年収400万で結婚して専業主婦を養っていくって、かなり難しい」

婚活中の女性がたくさんいる中で、『専業主婦希望』がわざわざ選ばれることは少ないと。私もマンガやイラストの仕事は続けるつもりなので、家計の助けにはなれるかな

そう、誰かに養ってもらおうというより、助け合って生きていくのが今の時代だと思いますよ」

「おっしゃる通りです……」

「基本、仕事に打ち込む人は、年収が必然的に上がっていきますよね? そういう人って、男性にも年収を求めてしまう傾向があります。極端な人だと『自分より稼いでない男性は恋愛対象にならない』とかね」

「おぉ、テレビやネットでよく見るタイプの人だ」

「アラサー、アラフォーのバリキャリが、自分より年収の高い男性を求めてしまうと、婚活市場には一握りしかいない男性を探す事になるんです」

「一握りとはいえ、いないわけではないんですね」

「でも、高収入の男性達からしたら、『若い女性の方がいい』っていうのがあったりして。そうこうする内に年齢だけ重ねていって……という最悪のストーリーが完成してしまう」

「恐ろしい!!! とはいえ、バリキャリとか関係なく『男性には自分より稼いでいて欲しい』というのは、多くの女性が考えることなのでは?」

「その考えはもう古い! 実は最近、年収は自分よりも低いけど、家事が得意な年下の若い男性と成婚するパターンも増えています。両者win-winなら、色んな家庭があっていいと思います」

「なるほど。女性側はそれでいいとして、男性側からは“自分より稼いでる女性だとプライドが……”って意見もあるのでは?」

「もちろんそういう方もいます。ただ、当社の調べでは、7割の男性は年収の高い女性をウェルカムと思っていますよ」

 

「ちなみに、男性の年収にこだわってしまうようになるのって大体アラサーからなんです。20代ってなんだかんだ出会いがたくさんあったでしょ? その頃に結婚する人って年収や条件に囚われてない。ただ、好きって気持ちで結婚できる

「わかる! あの頃結婚しとけば……と思うことも多々あります」

「アラサー、アラフォーになると、自信とプライドが築き上げられていく。結果、『年収は自分より高くて、条件は〇〇で〇〇じゃないと無理』ってなりがち。自信やプライドを持つのは良いことだけど、結婚しにくくはなっちゃうんですよね」

「ただ、若い頃……生活のこととかよくわかってない時代に結婚するのって、個人的には不安があります。最終的に失敗しそうな……」

「私は、若い内に好きって気持ちだけで結婚するのもいいと思うんです。最終的に失敗……とか言い出したら、動き出せないし、別に年取ってから結婚したって失敗する確率は同じじゃない?」

「ぐむむ……確かに。今は再婚率も上がってるので、まずは恐れず動き出すというのも、アリなのか」

「失敗から得られるものだって、たくさんある。『完璧じゃないとダメ』って考えだと、動けなくなってしまうわ。もっと肩の力を抜いて『結婚』を捉えてもいいのでは」

 

どういう人が結婚できる?

「結婚できる人とできない人って、何か違いがあるんでしょうか」

若いときから未来を『イメージ』して来たかどうかじゃないでしょうか。マンガ描いてるならわかりますよね? いわゆる妄想です、妄想」

「妄想って、少女マンガみたいなキラッキラ全開で『〇〇歳に〇〇みたいな人と出会ってぇ〜、〇〇歳で結婚してぇ〜、〇〇歳に子供を産んで〜』みたいな? そんなんでいいんですか?」

「ちょっと妄想のことを軽く見てますね? イメージの癖をつけるのは大事なんですよ。癖がつくと、何気なく過ごしていても、妄想を現実にしていくための行動や選択を自然としていけるものです。妄想もバカにできませんよ」

「なるほど!!今年中に絶対彼氏作るぞ!!って目標たてると、会う人全てが恋愛対象というか、『この人が運命の相手かもしれない』とか妄想して、普段なら声かけない人に話しかけたりしますよね」

「そういうこと! イメージしていれば、自分の理想の男性やシチュエーションといったチャンスを見逃さないようになる

 

外見ってやはり大事ですか? 私は『自分程度のルックスで婚活しても、選んでくれる人いるのかな?』って不安になります」

「もちろん、生まれつき美しい女性のほうがモテやすいですよ。でも『生まれつきのものだから……』って諦める前に、努力でどうこうできる部分を、ちゃんとやるべきじゃないかしら。例えばファッションとか」

「植草先生は以前、ファッション関係のお仕事をされてたんですよね?」

「はい、買い付けなどしてました」

 

衣装は高級感あるし、スタイルは私より良いし……一体なんなんだ

 

「私の今日のファッション、どうですか? 普段から好んで着てるファッションなんですが」

「ファッションチェックしましょうか。ちょっと立って頂いていいかしら」

 

取材当日の私です。公開処刑ってこういうこと?

 

「う~~~ん……婚活中の女性とは思えないファッションですね」

「え、だめな部分ありました?」

世の中の男性は、女性のファッションを見て、デートに連れて行くお店を選ぶものよ。上品な服装の女性は上品な店に、リーズナブルな服装の女性はリーズナブルなチェーンの居酒屋にって感じね」

「でも、上品な店とか高級な料亭とか、連れて行かれても緊張しちゃうからなぁ……」

初デートや大事な話がある時は、さすがに声が聞き取れないような騒がしいお店より、静かで雰囲気のいいお店が良いんじゃない? それに初対面の時は女性の武器をふんだんに使ったほうが良いですよ」

「女性の武器……お色気的な!?」

「違う違う! 男性に無いものを取り入れるのよ。例えば『長い髪の毛を巻く』とか『脚を見せる』とか。(取材に同行していた男性カメラマンに向かって)ねぇ?」

「わかります。“女性しか持っていないもの”を見ると、異性として意識しやすいですね。カジュアルな服も嫌いじゃないんですが、そっちは“友達”のイメージが出ちゃうかも」

 

※とはいえ、「女性っぽさが苦手な男性」もいるので、相手の好みを知ることが大事ですよ!

 

というわけで植草先生が私に似合いそうなワンピースを用意してくれました

 

似合ってます? 普段着慣れてないせいか、落ち着かない……

 

「外見の女性らしさも婚活には重要なんですね。ただ、昔からTシャツにデニムといったカジュアルなファッションが好きで……多分お付き合いした後もそれは変わらない気がするんです。こういう時だけ着ちゃうと、相手を騙している気に……

「自分を持っているのは良い事よ。Tシャツにデニムでも、もちろんオッケーです。でも、結婚が決まって、相手方のご両親に挨拶に行く時も、Tシャツにデニムで行くの?」

「それは……上品なワンピースとかで行くと思います」

「そうよね? 逆に、彼がまゆしーさんの両親に挨拶に伺う時、自分らしさが大事だからって、Tシャツに短パンで来られたらどう思う?」

「うぅぅぅ……礼儀や誠実さが感じられる服装で来てほしい、と感じてしまうかもしれません」

「自分らしさを持つのはとっても素晴らしいことだけど、相手のために、少しくらいは自分を変えたり、着飾ったりするのも、時には良いんじゃないかしら?」

「なんて大人の考え方なんだ」

「特に初デートの時なんかは、お互い相手のことを知らないんだから、いきなり自分らしさを押し付けられても、男性も困ってしまうわ」

いわゆる女性らしさって、自分には無縁で関係ないと思ってましたが、時には少しだけ寄せてみるのも良いかもしれない。できるけどやらないのと、できないからやらないでは、気の持ちように変化があるかもしれないし」

「そうね! じゃあこれからも婚活がんばってくださいね。どうしようもなくなったら、また私のところに来てください」

 「ぜひ伺います! 今日はありがとうございました」

 

まとめ

というわけで、今回はアラサー独身女が、カリスマ婚活アドバイザーに本気で相談に行ってみました(ちなみに、取材終わりにワンピース買いに行きました)

出会いは奇跡! 1秒でも早く行動を起こして、絶対に結婚するぞーーー!!!

 

カリカリカリ……

 

カリカリカリ……

 

このページの仕上げが終わったら……私、婚活するんだ……

 

今回取材した植草先生は、婚活についての書籍をいくつも出してらっしゃいます。

悩み多き婚活男女のみなさん、ぜひご参考に!

※出会いの場から、デート、プロポーズ、成婚に至るまでの流れに沿って、間違った婚活例を挙げながら、正しい婚活のやり方を具体的に紹介

※こちらは婚活“男性”のための本。読んですぐに使えるフレーズ満載の、婚活会話に悩む男性の心強いバイブルです