突然失礼しました。今から私の好きなラーメン屋さんの話をさせてください。

 

ラーメン山岡家は、東日本を中心に展開するラーメンチェーン。

「ガツンときて、クセになる」というコピーにもあるように、パンチの効いたとんこつスープ歯ごたえのある太麺が特徴です。
(〇〇家という名前だけど家系ラーメンの系譜ではないらしい)

 

申し遅れました。わたくし北海道在住かつ山岡家ファン歴10年のライター、オグラホロと申します。

実は北海道は山岡家ととても縁深い土地で、本社が札幌市にあったり、店舗数も他の地域と比べて多かったりします。(ちなみに発祥は茨城県)

 

「辛味噌ラーメン(背脂変更)」

寒い日に特に食べたくなる山岡家のラーメン。濃厚なとんこつスープを一口飲めば、マイナス20℃の日でも芯から身体が温まります。

北海道の人々が厳しい冬を越せるのも、山岡家があるからなのかもしれませんね。

 

そんなラーメン山岡家ですが、我々ファンの間ではよくこんな噂を耳にします。

 

国道沿いに多くの店を構える山岡家ですが、一部店舗には長距離ドライバーの方向けのシャワー室があったりするらしいです。

ラーメン食べた直後のシャワーって、一体どんな感じなのでしょうか?

 

これはもう、実際に行って浴びるっきゃない!!

 

苫小牧に行こう

 

調べたところ、北海道内では苫小牧(とまこまい)船見店」という店舗にシャワー室があるみたいです。

 

北海道苫小牧市は、札幌からおよそ80km、空港のある千歳市と隣接した海沿いの街。

沿岸には大規模な港や工場が並び、北海道の流通の拠点としても知られています。そう考えると、道内唯一のシャワー室併設店が苫小牧にあるのも自然な気がしますね。

 

矢印は道路の幅を示しています

こちらが冬の北海道の道路。
大体3月の中頃くらいまではこんな感じで雪が積もっています。(撮影は2月ごろ)

ロードヒーティング(道路をあっためるやつ)のおかげで路面は露出していますが、それでも滑りやすいので安全運転を心がけます。

 

辺りが霧がかっているように見えるのは、風で舞い上がった細かい雪(地吹雪)によるもの。

シャドーモセスに来たみたいでテンションも上がりますね。

 

道中寄り道とつまみ食いをしつつ、車を走らせること2時間後…

 

着いたぞ!苫小牧!

まずやってきたのは、苫小牧市の道の駅があるウトナイ湖周辺です。

毎年多くの野鳥が訪れるバードウォッチングの名所で、国際的な湿地保護に関するラムサール条約にも指定されている湖らしいですよ。社会の授業で聞いたことあるぞ!

 

今回、現地の気温をイメージしてもらうために外気計を持ってきてみました。ちょっと不思議の国のアリスみたいですね。

ちなみにウトナイ湖周辺の気温は…

 

「2℃」でした。結構暖かいね。

 

オタクに優しい苫小牧

このまま山岡家に直行することもできますが、どうせシャワーを浴びるなら一日の終わりがいいですよね。

せっかく苫小牧まで来たわけですし、市内を回ってみることにします。

 

ウトナイ湖から移動して苫小牧駅前に来てみました。いいお天気。

ちなみに駅逆方面の出口はMEGAドンキと直結してるんだとか。

 

訪れたのは駅近くの観光案内所。実は苫小牧のことをあまり知らないので、ここで少し情報を集めてみることにしました。

入口左に座っているのは市の公式キャラ「とまチョップ」です。特技は「チョップ」とのこと。

 

お土産品の他に、苫小牧とコラボしたアニメ・漫画作品のグッズも多数並んでいます。

観光案内所でありながら、半ばアニメショップのような雰囲気もありますね。

 

 

『機動警察パトレイバー』、『僕だけがいない街』、『ホッコータルマエ(ウマ娘 プリティーダービー)』、『ダイヤのA』と、苫小牧に縁のある作品やキャラクターは結構多いみたいです。オタクにやさしい街だ…!

 

ちなみにこちらの苫小牧市美術博物館には、『ゴールデンカムイ』に登場したとある道具のモデルになった所蔵品があるそう。

 

こちらがその「タバコ入れ」。コミックスでは22巻に登場しています。
とても印象的なキャラクターが持っていたアイテムなので、間近で見ると彼の活躍シーンが思い浮かんできますね!

常設展示では北海道の自然やアイヌの人々の文化を学べるので、作品の解像度がもっと高まること間違いなし!

 

いざ山岡家

 

そろそろお腹も空いてきたので、本来の目的地である山岡家に向かいます。

道道(どうどう)259号を道なりに走っていると…

 

あっ!!
あのやけに主張の強い看板は……!!

 

 

山岡家だ!!!!!

見慣れた赤い看板も、西日を照らされて普段より優しく迎えてくれているような気がします。

 

というわけで、ラーメン山岡家 苫小牧船見店に到着!

実際に行くと分かるのですが、山岡家の周りにはかなりワイルドなとんこつの香りが漂っています。「セントラルキッチンを置かず、必ず各店舗でとんこつを煮出す」というこだわりが詰まった匂い、たまらないぜ…

 

正面入口に「無料シャワー室」の文字も発見。

本当にあったんだ…!という感動を胸に早速入店します。

 

一部店舗ではキャッシュレス決済にも対応

まずはタッチ式の券売機で食券を購入します。

山岡家のメニューは基本の「醤油」「味噌」「特製味噌」「辛味噌」「塩」等に加え、つけ麺や期間限定メニューがあったりラインナップが豊富

これまで様々なメニューを食べましたが、どのラーメンももれなくヘビーで濃厚でした。このブレない「山岡家らしさ」がクセになってしまう理由なんだと思います。

 

今日食べるのは、私が10年ずっと愛してやまない「プレミアム塩とんこつ(通称プレ塩)」というラーメン。名前にプレミアムって付いてるのすごくない?

撮影担当の友人は「記事的には別のメニュー頼んだほうが良いんだろうけど、見てたらどうしても食べたくなってしまった」という理由でプレ塩を注文していました。そういう魔力がこのラーメンにはある。

 

50枚集めると山岡家Tシャツが貰えるぞ!

こちらは食券購入と同時に貰える「サービス券」。5枚で餃子、10または13枚でラーメンと交換できます。

何枚か貯まっていたので、今回はこちらで餃子も追加することに。

 

注文時にシャワーの利用希望を伝えると、「後ほど改めてご案内します!」と快く受け付けていただきました。

あとは店内でいつも流れている山岡家の公式ソングを聴きながら、ラーメンの出来上がりを待つだけ!

 

 

~♪(イントロ)

 

 

うれしいラーメン見つけた♪

山岡家で見つけた♪

 

 

とんこつ グツグツじっと待つ♪

スープの優しさ溢れる幸せ♪

 

 

み~んなでっ

\\いただきま~す♪//

 

 

というわけで、注文のプレミアム塩とんこつが到着!!やだすごい美味しそう…!(実際かなり美味しい)

 

スープを丸ごと覆うアブラの層!

プレ塩の魅力は、どってりとした背脂ととんこつが混ざりあったクリーミーなスープ。

この濃厚な味わいと香りは、一度飲んだら決して忘れられません。

 

具は青ネギ・穂先メンマ・チャーシュー・海苔に加え、山岡家では珍しく味玉がデフォルトで入っている「プレミアム」な仕様。

ちなみにオススメのカスタマイズは「麺固め+白髪ねぎトッピング」です。ライスも頼んだので今回は海苔も増量しました。

 

そろそろ空腹も限界を迎えそうなので、早速いただきます…!

 

沁みんのなんの…

どの店舗でもプレ塩は食べられるんですが、各店舗でスープを煮出しているので若干味が違ったりします。(そこがこの店に通う楽しさでもある)

もちろん苫小牧で食べるプレ塩も最高でした!!

 

いよいよシャワー室へ

 

ラーメンで身体も十分温まったので、ついに念願のシャワー室へ…!

店員さんから利用の説明を受けたら、早速中に入ります。

 

 

(※ここからはイメージ画像でお届けします)

シャワー室の扉を開けるとすぐ脱衣所になっています。

ラーメンを食べたおかげか、やはり全裸になっても寒さは感じませんでした。

 

バルブを回し、勢いよく出てくるお湯。一日運転した疲れと汗、ラーメンで出た脂も全てシャワーで流れていきます。

超こってりなラーメンを食べたあとなのに、むしろさっぱりした食後感…!10年以上通い続けたラーメン屋でも、こんな新鮮な気持ちになれるなんて…

 

 

 

 

というわけで、ラーメンとシャワー室のレポートは以上になります。

今まで何店舗もの山岡家を巡ってきましたが、食後こんなにスッキリした気持ちになったのは初めてでした。シャワー室があるのは一部店舗のみとなりますが、貴重な体験になること間違いなしだと思います!

もちろん山岡家はラーメンだけでも大大大満足なお店なので、あの赤い看板を見かけたら是非足を運んでみてくださいね!

 

 

それでは、ありがとうございました。

 

(おわり)