この記事では、オモコロライターごとの「一万円あったら何に使う?」をお届けします。

 


 

突然、一万円をいただいた。本当にありがとうございます、身に余る光栄です。

 

さて、一万円だ。好きに使っていいらしい。好きに、好きにか……。

そうだ、それなら大好きなあれをやりたい。

 

をやりたい。

華やかな飾りつけをした部屋で、シャンメリーで乾杯して、チキンをかじる。ケーキのろうそくを吹き消して、切り分けたケーキを頬張って、最後にプレゼントをもらう。

もちろん本来のクリスマスの意味は理解しているが、私にとってのクリスマスは幸せなものに囲まれる日であり、一年間で一番大好きな行事だ。

 

というわけで、今はめちゃくちゃ真夏だが、いただいた一万円でクリスマスパーティーを開催したいと思う。

 

 

 

真夏のクリスマスパーティー開催

 

7月23日、晴れ、気温31度。絶好のパーティー日和だ。

 

部屋の一角にパーティー会場をこしらえた。

フラッグを作ったりモールをぶら下げたり、準備に時間はかかったが楽しかった。こういう飾りつけもクリスマスの楽しみのひとつだ。

 

 

クリスマスといえば真っ赤なポインセチアが定番だが、7月に売ってるはずもないので、ハイビスカスで代用してみた。遠目で見るとけっこう似ている。

 

 

暑さ対策のうちわもクリスマス仕様に。応援うちわみたいになってしまったが、私はクリスマス推しなのでちょうど良い感じだ。

 

 

パーティー仕様のポムポムプリンたちも配置してみた。これで会場も盛り上がること間違いなし!

 

あとは、クリスマスツリーだ。電飾できらきら輝くツリーがなければクリスマスムードも高まらないだろう。

ただ、我が家にはクリスマスツリーがなかった。最近引っ越しの時にクリスマスツリーを処分してしまったのだ。

でも安心してほしい、解決策はちゃんと考えてある。

 

 

ツリーは扇風機でいける。ちょっとでも冷静さを取り戻すと、普通に扇風機だなと認識してしまうが、パーティー会場でなら問題ない。私は今うかれているので立派なツリーにしか見えない。

 

 

というわけでパーティーを始めていきたいと思う。

 

 

まずはクリスマスのメインといえる、ケーキに取り掛かりたい。

ケーキは千葉の有名店「ル・パティシエ ヨコヤマ」で買ってきた。テレビチャンピオンのケーキ職人選手権で初の三連覇を成し遂げた横山シェフのお店だ。

「テレビチャンピオン三連覇」、この響き、間違いなさすぎる。

そしてチャンピオンの名を裏切らずこちらのケーキは本当においしい。というわけで今回は念願のホール買いをさせていただいた。

 

 

誕生日用のプレートには「Merry Xmas!」と書いてもらった。

受け渡しの時に店員さんから「あの、メッセージはこちらでよろしいですか?(クリスマス……?)」と笑顔でありながらもちょっと心配そうに確認してもらったのは申し訳なかった。

炎天下で私が全身びしょびしょだったのもあると思う。柔軟に対応してくださったお店にお礼を言いたい。

 

 

ケーキのろうそくを灯したら、完全なるクリスマス空間が出現してしまった。

クリスマスはいつでもできる、そう確信した瞬間だった。

 

 

 

照明をつけて、お次はクリスマスに絶対に欠かせないシャンメリーに取り掛かりたい。

が、予想どおり夏にシャンメリーが売っているわけがないので、代わりにノンアルコールのスパークリングワインを買ってきた。

 

”ワインのプロが納得する” 真のノンアルコールスパークリングワイン」という文言に心を奪われたのが購入の決め手になった。果たして素人の私も納得させられてしまうのだろうか。

 

 

とっておきの日に使うグラスに注いでみた。注ぎはじめの大胆な泡立ちがシャンメリーを思わせる。淡い黄金色はまさにポムポムプリンカラーそのもので、グラスに浮き出たプリンちゃんも嬉しそうだ。

 

一口飲んだら、裏の成分表をじっと見るやつをやってしまった。なんだこれ、おいしい。

ノンアルコールなのにリアルなワインの味と香りがする。すごい技術が使われてる。納得を超えてちょっと信じられない気持ちまでもある。これが真のノンアルコールスパークリングワインか……

 

 

ケーキは大胆に4分の1いかせてもらった。残り4分の3も全部自分のものだと思うと力が湧いてくる。

ケーキ、チキン、スパークリングワイン。クリスマスの三角食べをしたら、ますます力がみなぎってきた。

力だ。力が欲しい者は今すぐクリスマスパーティーをやったほうがいい。

 

 

それからホールケーキでしか味わえない美味しさの正体について考えた。

その場で切り分けるので断面の状態が新鮮なのだろうか。生クリームもスポンジも吸いつくようにしっとりしている。イチゴもたっぷりあるから常にフレッシュでいられるのも大きい。

ホールケーキはライブだ。このナマの感覚がクリスマスを盛り上げてくれるのだろう。

 

 

 

プレゼントタイム

 

最後はお待ちかねのプレゼントタイム。もちろん自分で購入したものだが、ラッピングをしてプリンちゃんから渡してもらった。

 

これすごく欲しかったやつなんだ! やったー!

 

さっそく使ってみよう。お金を四つ葉のクローバーのところに置くと……

 

 

「は〜〜い」

箱からプリンちゃんの声が。

 

 

ス……

「ぼくプリン!」

 

 

「お散歩……」

 

 

ガタッガチャンッ!

「したいな〜〜」

 

 

パタン……

「またねえ〜〜」

 

 

一連の見事な流れに感動してしまった。

プリンちゃんののんびりボイスと一瞬のぞいた可愛らしいお顔、すらりと伸びた腕。この箱は愛らしさの塊か。

そして、愛らしさもさることながら、我々への気遣いがすごい。

お金と関係がない会話の合間に小銭を回収することで、我々の深層心理にある「お金を取られる」というストレスを軽減してくれているのだ。お金の概念がない世界に生きているプリンちゃんだからこそ気持ちよく成立するテクニックだ。

すごい貯金箱を手に入れてしまった……。大事にします、ありがとう。

 

 

 

クリスマスはいつやっても最高

 

真夏にやってもちゃんとクリスマスパーティーになった。

むしろ夏バテをする今こそクリスマスパーティーを開催して、力を手に入れるべきかもしれない。

 

 

 

一万円の内訳

購入品の合計は9979円、ギリギリまで使わせていただきました。

楽しい時間をありがとうございました!