寒い。最近本当に寒い。毎日特に手足が凍っているような気がして、キーボードもまともに打てない。なので手を解凍する為に、よく温かい飲み物を飲んでいる。

 

この季節になると、家で飲む温かい飲み物が抜群に美味しい。僕は家では完全に紅茶派で、ティーバッグを大量に常備してすぐに紅茶が飲めるようにしています。

 

年末の大掃除で古いコップを処分したので、最近は有田焼の湯呑みで全てを賄っています。風情が終わっていますが家じゃ誰も見てないからいいかなって…

 

そんな感じで毎日紅茶を病的にガブガブと飲んでいるのですが、そろそろ只のティーバッグの紅茶に飽きてしまうフェーズに突入しました。

本格的に茶葉を買って紅茶を淹れたりしていた時期もあったのですが、器具の洗浄や茶葉の処理なんかが億劫でどうにも疎遠になってしまいました。

 

「何か簡単に淹れれて目新しいお茶なんてないかなぁ」なんて色々探していると、どうやら「お湯を注ぐと花が咲くお茶」があるらしい。そんな魔法みたいなことがあるか?人類は花に水をやって育ててきたんだが???

 

工芸茶

ありました。種類もめちゃくちゃあった。

 

これは「工芸茶」と呼ばれる物で、ジャスミン茶の一種。茶葉を糸で束ねて、お花を包みこんでいるらしい。手間がすごいな。

 

花の種類と、花言葉が一つ一つに印字されています。花の知識が欠片もないので、こういうの見ても「ふ~んそうなんだねぇ」としか思わないんですけど、書いてあると何か嬉しくなっちゃうよね。楽し気で。

「花開吉祥」という百合と千日紅のお茶を淹れてみます。

 

思ったより花から遠いビジュアルをしている。

こんな禍々しいファンタジーキノコから本当にお花さんが……?後ろのパッケージみたいに咲くの?騙されてない?

 

ただこの時点ですんごい良い匂いが香ってくるので、お茶としての力量は”確か”です。話は淹れてからだ!!!

 

ジョボボボボ

 

ギュムギュムギュム……

 

本当に咲いた!!!!!

お湯を注いだら急に体積が10倍くらいになって花が咲きました。綺麗~~~すげ~~~~~!!!

小さなキノコから花が咲く瞬間は開花の早送り動画を見ているみたいで、自分が時の法則を無視してしまったかのような錯覚に陥れます。

 

紅茶を飲む時って「何分くらい蒸らせばいいのかな?」などとよく悩むと思うのですが、工芸茶は時間を計る必要はなく、花が開いたら飲み頃らしいです。お洒落かい。

 

「綺麗なお茶が淹れれてもグラスが無いよ~」と嘆いていたら、「予算内ならいったれい!!!」とブロス編集長かまどさんの心意気でグラスも頂きました。江戸っ子だ。

 

保温効果がある上に、アチアチの飲み物を入れても持つ手が熱くならない優れもの。逆に夏は保冷効果がある上に、表面に水滴が付きにくいんだそう。有田焼じゃこうはいかないぜ!

 

実食

というわけで味も見てみましょう。淹れた後の花は水中花として飾ったり、適当なネットに入れて消臭剤にしたりと幅広く応用できます。後で靴置き場とかに置いちゃお。

 

気になる味は…

 

ほっこり…!

もっと花の変なえぐみとかあるのかなと思ったけど、ちゃんと順当なジャスミン茶の味だ!美味しい!!!

香りも抜群に良くて、上品な味わいで体が温まる。こりゃええわい。

 

上品な味と言うものの、「ジャスミン茶自体がスッキリしすぎててあんまり好みじゃない!」って人は、牛乳混ぜて砂糖をドバドバっと入れて「ジャスミンティーラテ」にしてしまうのも手です!

あんまりお店じゃ見かけないから飲む機会がないけれど、甘くてほんのりジャスミンが香って美味しい!!!

 

他にも

キノコ型だけでなく、ハート型になっている茶葉があったり。

 

僕くらいでも知っている身近な花でいうとマリーゴールドのお茶なんかもあります。

 

蒸らした時間は一緒のはずなのに、マリーゴールドのお茶だけリポビタンDみたいな色になってしまいましたが、美味しかったです。

 

色んな種類があってバラエティーに富んでいるので、贈り物なんかにも良いのでは?となりました。お茶好きにもお花好きにも喜ばれちゃうのかも。

 

ジャスミン茶が好きな人はいかがでしょうか!味はもちろん美味しいですが、花が咲いていくのを見るだけでも楽しいので、気になった方も是非試してみてください!!!

 

 

 

…突然なんですけど水族館で魚を見た後、寿司や刺身が食べたくなることってありません? 

 

少なくとも僕はあって実際に寿司を食べに行ったこともあるんですが、水族館の思い出が上乗せされて食欲が爆上がりした記憶があるんですよね。水族館で見た魚を覚えてる限り食べたりしました。

 

じゃあ……

 

 

 

来たよ~~~~~

 

植物園で工芸茶を飲もう

近所にある北山緑化植物園というところに着ました。案内図に蔦が絡まっているのがとてもいいですね。人類が滅びた後の世界で文字が読めなくなるほど蔦が絡まっていてほしい。

 

「心心相印」という千日紅のお茶を持ってきました。花言葉は相思相愛。こいつを美味しく飲みたいから植物を見てこよう!

 

とはいえひっそりとした真冬の屋外植物園。平日で曇り空というのもあってか閑散としてて寂しいです。

 

綺麗なバラだ!!!花のお茶でいうとローズティーなんかも華やかで美味しいんですよね。バラの花びらなんか浮かべちゃったりして。

 

品種名が「白雪姫」のお花なんてあるんだ! 素敵やねぇ……

 

これは知ってる。美味しい。浅漬け以外のレシピってこの世に存在するの?

 

じっくりと植物を見る機会が日常の中に全くなかったので、こうして見ていると新鮮で楽しいですね。自然を感じ取っていい気分になってきたのでそろそろお茶を淹れます。

 

野原をバックにすると、拾ってきたよく分からない木の実みたいな感じを出せるのでおすすめです。

 

ジョボボボボ

 

怪しい植物研究所の博士が淹れたお茶みたいになっちゃった。

 

うめ~~~~~~

冗談みたいに聞こえるかもしれませんが、やっぱり環境のバフってあるんですよね。キャンプ場で食べるカレーとか、山で飲むコーヒーとか。

 

自然に囲まれて飲む花のお茶…… まずいわけがなく…………

外が激寒で身体がありえないほど冷えてるという状況も要因ではありますが。外で飲む温かいお茶が格別に染み渡ります。

 

もちろん家で飲んでも美味しいよ!この冬は少し変わったお茶で体を温めてみてはいかがでしょうか!おすすめです!!!

 

(おわり)