こんにちは、ARuFaです。

 

 

8月に入り、いよいよ夏も本番。

 

お盆休みにもなると、実家に帰省するという方も多いのではないでしょうか。

 

……さて、実家といえば先日、千葉県の実家に住んでいる僕のから、こんな物が届きました。

 

 

 

 

DVD-ROMです。

 

届けられた封筒の中身は、この真っ白なDVDのみ。

 

身内からでなければ即シュレッダーにかけるレベルの怪しさですが、とりあえずDVDを再生してみると……

 

 

 

 

「◎◎ちゃーん! 元気にしてますか~?」

 

 

母が画面に映りました。

 

ざわつく胸を抑えながら映像を見続けていくと、どうやらこの映像は母からの『ビデオレター』だということが判明。

 

何故この時代にこんなベタなものを送ってきたのかはわかりませんが、とりあえず皆さんにも内容をご覧いただきたいと思います。

 

 

※モザイク加工済み

 

 

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「彼女はできましたか~? 早く孫の顔が見たいな~」

 

 

 

 

 

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「あと、この間は、こんなノートを見つけました」

 

 

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「…見てみたら、アンタの作ったポエムがいっぱい入っていました」

 

 

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おあza

 

「雨がやまない 悲しみのゲリラ豪雨にびしょぬれだ……」

 

 

 

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何ですかこれ。ほとんど嫌がらせじゃないですか。

 

確かに最近は実家に全然顔を出していませんでしたが、だからって普通こんなことします?

 

「彼女はできましたか?」というおせっかいから始まり、しまいには息子が高校生の頃に書いたポエムを朗読するだなんて、地獄以外の何物でもありません。

 

 

 

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……しかし、そこで僕はふと、こんなことを思いました。

 

 

「こんな最悪なビデオレターでも、『かわいい声』で話されたら許せちゃうのでは…?」

 

そう、我々人間のコミュニケーションにおいて、言葉を伝えるの印象は極めて重要。

 

ならば、いくら酷い内容のビデオレターでも、声次第では許せるどころか、自分の母に萌えることも可能かもしれません。

 

そんな訳で今回は、母からのビデオレターをプロの声優さんにアフレコしてもらいたいと思いたいと思います。

 

そうしなければ、僕の心が壊れてしまうからです。

 

 

収録スタジオに来ました

 

さあ、そんなわけで都内にある収録スタジオにやってきました。

 

今回はキングレコード株式会社に協力していただき、スタジオも社内にあるものを使わせてもらえることに。

 

流れるように収録スタジオに来ているように見えますが、ここまでくるのにマジな打ち合わせをいくつかしました。

 

 

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(打ち合わせ風景)

 

ちなみに、プロデューサーの須藤さんに「声優さんに母親のアフレコして欲しい」と言ったときの表情がこちらです。

 

 

 

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急に寝たのか? と思うくらい考え込んでいましたが、何とか実現できそうで良かったです。

 

 

 

また、声優さんにセリフを当ててもらうにあたり、台本も手作りするなど準備は万端。

 

……そして今回、僕の母親の声を当ててくださる声優さんが、

 

こちらの上坂すみれさんです。

 

 

 

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<上坂すみれ>

TVアニメ「ガールズ&パンツァー」、「アイドルマスターシンデレラガールズ」、「艦隊これくしょん-艦これ-」などのヒット作に出演する人気声優。

1stアルバムを発売した際には、オリコン週間ランキング9位を獲得するなど、アーティストとしても活躍する最高潮のスゴい人。

 

僕もよくアニメを見るのですが、本当に何度も名前を拝見している方なので、まさか自分の母親の声を演じてくれるとは思いませんでした。

 

何となく「大丈夫ですか?」と聞いたところ、「お母様の声をさせていただけるなんて光栄ですッ!」という返答をいただいたので、たぶん変わった人なんだと思います。

 

 

 

いよいよ収録開始

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さあ、そんなわけで上坂さんがブースに入り、全ての準備が整ったところで、いよいよ収録開始。

 

 

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現場のスタッフさん総動員で、僕の母に声を当てていただきます。

 

現場の光景を見て「なんだこれは」と一瞬思ってしまいましたが、自分が言いだしたことなので後には退けません。

 

 

 

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あと全然関係ないのですが、収録開始と同時にスタジオ中のディスプレイに母が表示されたので、幻術にかかったのかと思いました。

 

 

 

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……そして、30分程かけて収録は終了。

 

この瞬間、ついに夢にまでみた「声優さんにアフレコしてもらったビデオレター」が完成しました。

 

 

それでは早速ではありますが、スタッフの皆さんや、上坂すみれさんのご協力により生まれ変わった母の姿を是非ご覧ください。

 

こちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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すっげ。

 

喋っているのは母親、しかし声はまぎれもない美少女のそれでした。

 

目を閉じればオレンジの髪色で面倒見がよく、料理が上手いけどたまにドジをしてしまう、妹思いのお姉ちゃんキャラ(16歳)』が脳裏に出現し、目を開くと『母(50歳)』が目の前に現れるという経験は恐らく今後一生できないことでしょう。

 

おせっかいを言われても何だか嬉しいですし、若干脳が混乱していることを差し引いても、母親に「かわいい」という感情が芽生えてきている気がします。

 

 

新規キャンバスss

 

とにかく、すぐに実家に帰って母に会いたくなりました。

 

「母親も声が良ければかわいかろう」と思って始めたこの企画でしたが、まさかここまで可愛くなるとは思いませんでした。引っ越しの時に借りた3万円も返します。

 

 

「かわいかろう」といえば

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……さて、今回の企画では、人気声優の上坂すみれさんにご協力いただいた訳ですが、

 

このたび、キングレコードより、上坂すみれさんの7枚目のシングルとなる「恋する図形(cubic futurismo)」が発売されたそうです。

 

カップリングには「♡をつければかわいかろう」という曲も入っており、同タイトルのラジオも好評配信中です。

 

 

 

ちなみに、表題曲の「恋する図形(cubic futurismo)」のMVはメチャクチャ凝っているので、是非ご覧ください。

 

 

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……それでは、僕は一通り満足したので、母に会いに実家に帰りたいと思います。

 

そして、ポエム帳を燃やしてきます。

 

さようなら。