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■脱糞王

トイレに駆け込んで、きばり、排便する。その時にでる声を再現しよう、という企画です。

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オモコロの会員コミュニティ「ほかほかおにぎりクラブ」では、毎週金曜日に読者の皆さんもオンラインで参加できるリモート飲み会を開催しています。

 

6月5日に行われたリモート飲み会では、上記のメンバー(+他数名)が参加していました。

この記事では、そこで行われた「ジェイコブス・ラダー・チャレンジ」の優勝者を発表いたします。

 

 

『ジェイコブス・ラダー・チャレンジ』とは

WEB会議中にできる簡単なゲームです。ルールは以下の通り。

 

<ルール>

①メンバーの中から、ジェイコブ役を選びます。ジェイコブ役に選ばれた人は、任意のタイミングで勢いよく顔をふります。

今回は彼がジェイコブでした

 

②ジェイコブ役は1分間、頭をブンブンと振り続けます。その間、他メンバーはタイミングを見計らってスクリーンショットを撮ります。

③その後、撮ったスクショを見せ合い、最もジェイコブス・ラダーな瞬間を切り取った人が勝利となります。

 

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まずは、先日行われたジェイコブス・ラダー・チャレンジのノミネート作を発表します。

 

 

No.1 ポラニンさん

素晴らしい躍動感。これはかなりジェイコブです。

惜しむらくは、頭部が画面外に見切れてしまっている点。賞賛の思いを抱くより先に「完璧に画角に収めてほしかった」と思わず歯噛みしてしまいました。

おそらくコンマ数秒でも前にシャッターを切っていたら優勝を狙える出来だったと思われます。

 

また、克明に顔面が写っている点も非常にもったいない。感情が読み取れてしまうほどの情報量が、この画像にはあります。

テレビの奥からデカ目の昆虫が這い出てきたとき、人はちょうどこんな顔をするのでしょう。しかし、それではジェイコブス・ラダーとは言えないのではないでしょうか。

 

 

No.2 87さん

見る者に身の危険を感じさせる程の圧迫感。見事な怪作です。

闘争本能がカンストしたとしか思えないこの表情。人体に投与する段階ではない劇薬でもキメているのでしょうか。バーサク状態の人間を見るのは初めてなので、興味深く拝見いたしました。

 

ただ、先ほどと同様に原型を留め過ぎている感は否めません。もちろん彼の形相は恐ろしいものですが、それは彼の前に鉄格子があれば安心できてしまう程度の恐怖でしかありませんでした。

頭部の運動エネルギーが最大になる瞬間を切り取れば、さらに上位を狙えたことでしょう。改善の余地が見えるだけに未練が残ります。87さんには、よりシェイカーヘッドな次回作を期待します。

 

 

No.3 A4さん

両眼が失われるほどのスピード感。これが人面だと理解するのに数刻の猶予を必要とする点が実に素晴らしい。サイレントヒルの元ネタになりそうな異物感も見事です。ジェイコブス・ラダー・チャレンジの作品として、これは一つの完成形と言えます。

 

しかし、あえて指摘するならば、たしかにこれは異形ではあるものの、そこに作品性が感じられないのもまた事実です。この画像を見て「なんかもうめちゃくちゃだな」という捨て鉢な感想を抱く人は少なくないでしょう。

不条理とはデタラメという意味ではありません。破綻しきった混沌の奥に、ヒトには理解しえない条理が脈打っているからこそ、我々はそこに抗いようのない畏怖を覚えるのではないでしょうか。

同じ異形でも、目を閉じてなお悪夢の燃料になるような異形にこそジェイコブは宿ります。端的に言うと、この写真はブレすぎです。

 

 

No.4 うずらさん

断末魔が聞こえてきそうですね。jpgのデータを見て耳を塞ぎたくなったのは初めての経験です。

躍動感も申し分ない上に、過不足ない情報量を湛えています。幻覚剤をうたれたサルを思わせる痛々しさも文句のつけようがありません。

 

しかし、私にはどうしてもこれがジェイコブス・ラダーには見えませんでした。なんかどっかで見た覚えがあるような気がしてなりません。

 

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これでした。

 

 

No.5 ひなたろさん

なんか引っ張られてない?

 

 

No.6 のいはるさん

どっしりとした実在感に、思わず悲鳴をあげてしまいました。対話が成立しそうな余地を一切感じません。

頭がブレているとかではなく、「こういう生き物です」と言われたら納得しそうな説得力があります。深夜の登山道に仕掛けられた無人カメラに、こういうUMAが写り込んでそうですね。

 

元は頭を左右に振る人間のはずなのに、写し出されたコイツからは横方向の動きを全く感じません。むしろ、こちら側に向かってくるような印象を受けます。このバケモノを見た瞬間「やばい!見つかった!」と口走ったのは私だけではないのでは?

廃病院の地下でコイツと出くわしたら死を覚悟するでしょう。負けイベントじゃないと割りに合いません。

 

 

No.7 okkさん

これ本当にヒトか?

 

ちょっと分かんないんですけど、人間の顔ってこんなクリア下敷きみたいにビヨンビヨン曲がるんでしたっけ? 人肉では再現できない弾性を持ってません?

あと、この…人体でいうと唇に当たる部分だと思うんですが、なんでこんな軒先みたいになってるんですか? ここで雨宿りできちゃう。

 

この顔をじっと見ていると、ヤバいものが立体視できてしまいそうで悪寒が走ります。ここまで名状し難いモノを人力でスクショできたことに驚きを禁じ得ません。

人智の及ばない域、条理を越えた存在をjpgに落とし込む作業。それがジェイコブス・ラダー・チャレンジだということでしょう。

 

ジェイコブス・ラダー [DVD]

なんか全然違うこと言ってる気もするけど。

 

 

No.8 おかえりさん

拳銃でこめかみをぶち抜かれた瞬間でしょうか。人体の随意運動だけでは実現しえないこの動きは、外部から強い力が加わったとしか思えません。

一個体が己の筋肉だけでここまでの躍動感を生み出せたという事実に感嘆の息が漏れます。思わず見惚れてしまいました。また、その瞬間を逃さずに[Print Screen]キーを叩いたおかえりさんの技量にも感服いたします。

 

関節可動域の限界を疑ってしまうほどの動きは、ダイナミックな生を感じさせる一方で、事切れる瞬間を切り取ったかのような死の匂いも同時に漂わせています。

さながら、くるくる回る女性の影を見続けていると回転の向きが分からなくなるシルエット錯視のように、この男を見続けていると、生きているのか死んでいるのか、その境目すら曖昧に溶けていくようではありませんか。

それはまさしくジェイコブス・ラダーが表現する世界。死を恐れて生きるのか、死を受け容れて解放されるのか。その解釈は我々に委ねられているのでしょう。

 

 

No.9 ぴーさん

うわっ!生きてた!

 

 

 

 


ここまで、惜しくも優勝を逃した作品をご紹介しました。

どれも素晴らしい作品でしたが、あと一歩及ばず。しかし、決してそれは劣っているというわけではなく、それぞれが輝かしい個性と才能に満ち溢れていました。

落選した皆さんも、気落ちせず自信をお持ちになってください。

 

 

 

それでは、優勝者の発表にまいります。

今回のジェイコブス・ラダー・チャレンジで一位に輝いたのは……こちらの作品です!!

 

 

 

優勝 あたまがからっぽさん

息を呑むほどのシェイカーヘッド。頭部が回転しているようにすら見えますし、多分こいつには下半身がない。

ヒトがこれまでに見たこともない異形の存在でありながら、ヒトが古来より畏怖してきた根源的な存在のようでもあります。概念が実体を持って人間の前に現れたら、きっとこんな姿をしているのでしょう。

 

“コレ”と対話することはとてもかなわないでしょうが、かといって人類に向ける害意や攻撃性を孕んでいるようにも思えません。”ただそこいるもの”として存在しています。

多分、”コレ”の存在を理解したら精神に異常をきたす類のモノだと思います。人間の発声器官では発音できない名前を持っていそうです。

 

 

できれば二度と見たくない顔ですが、おそらく私たちはもう一度”コレ”を見ることになります。それはきっと私たちが死を迎える瞬間です。

今際の際に自らの死を見つめるように、迎えにきた”コレ”の存在を見つめることでしょう。頭部の回転が止まったとき、そこにある顔は天使か悪魔か。導かれる先は天国か地獄か。

 

「ジェイコブス・ラダー」がもつ作品性を雄弁に物語りながらも、原典を超えたコズミックホラーのような異質さを湛えるこの作品こそ、優勝にふさわしいでしょう。

あたまがからっぽさん、おめでとうございます。

 

いかがでしたか?

「ジェイコブズ・ラダー・チャレンジ」はWEB会議中にできる、とても簡単なゲームです。「リモートワークってつまんないな〜」とマンネリを感じているあなたは、ぜひ一度お試しになってみては?

 

私はちょっと体調が悪くなってきたので、この辺で失礼します。

 

 

 

 

 

 

 

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