第21回「大喜利王みくのしん」
OP/いとしいご主人様 ED/悲しみのラブレター
唄/森の子町子
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・みくのしん大喜利対決
今回のテーマは「乳頭戦隊チクビンビンジャーの名シーンを教えてください」面白い答えを思いついたら送ってみてください! いや、もう送んな!!
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ツバが肺によく落ちかける。そんですぐ咳き込む。
最近どういう訳かわからないけどそういうことが増えた。すごい不快だし治したい。
もしかしたら病気なのかと思うと怖いので調べたいのはやまやまだが、ネットで何か検索するスキルが欠如しているのと、めんどくさがりの性格で「どうせ大したことないだろ」と思ってずっとほっといている。
そんな謎の肺によだれタラリン病(正式な病名の可能性アリ)で損をしたことが今まで無かったのだが、こないだ「うん。コレは調べて治さないとな」と、そう思ったことがあった。
その日は曇りで9月も始まったばっかりだと言うのに少し寒く、風の当たりも変に強い、そんな日だった。
いつもより多めに肺に涎がタラリンする事が多く、もちろん咳き込む回数も普段より増えていて、なんなら汚い話「タン」も絡んでいた為、油断すると咳をしたタイミングで口からポイチョしてしまうような。マジで良くない日だった。
朝の通勤時。ダイヤが乱れているとかなんとかで人がゴッタ返しになっている。そんな中で、
「タラリ~ン」
肺に涎が投下される。
なんか昔学校で教わったことがある。前後なんて覚えてないけど「肺に液体が入るのは体的にヤバイ。だから咳をしてヤバく無くす」そう熊谷先生が言ってたのを咳をするといつも思い出す。だから咳をしてる時は「あー今オレは肺に入りかけた体的にヤバイ液体を外に出してるのか~」って思いながら咳をしてる。
ゴホゴホッ!
僕は満員電車の中で、目の前にいたおじさんの背中に向かってタンを吐いた。
…いや、ゴメン嘘。それは流石に我慢した。ただこんな満員電車で肺にヨダレなんて落ちてくるなよと、涙目で我慢した。
ぼくはデリバリーのバイトをしている。
その日も出前があって、坂を15キロしかでないような年季の入ったキャノピーで商品を運ぶ。届ける家の呼び鈴を鳴らしてお客さんが顔を出す。その瞬間だ、
「タラリ~ン」
再び、肺に涎が投下される。
今か…そう思ってる暇もなく。
ゴホゴホッ!
僕は「どうも~。いくらですか~?」とニコニコしながら出てきたマダムの顔面、その鼻っ柱にタンをぶち吐いた。
…ゴメン、コレもしてない。でもマジで危なかった。バラエティ番組で笑っちゃいけない空気の時に、後ろを向いて笑いをこらえるみたいにしておもっきし咳き込んだ。
その後のバイト中は本当に咳がすごくて気をつけながら仕事をしてたので、その日の帰りはグダっとしていた。
僕は自分の家の最寄駅についたら必ずと言っていいほどそこでおしっこをしたくなる。癖みたいな、なんか一日終わったみたいな気持ちよさがある。
便器が3つしか無いそこのトイレは23時にもなると行列ができる。前で用を足してるおじさんが終わったら僕の番。見るとおじさんがチャックを上げているのもわかる。という所でだ
「べっっっっっちゃ!」
え?
僕の腕におっさんのツバが付いた。
はあ?
いやいやいやいや。え?くっさ~????
おしっこ終わりに便器に向かってタンを吐くおじさんは少なくない。僕の前でおしっこしていたおじさんもその一人だったのだろう。帰り際に「ペッ」と便器に向かって吐いたタンはひどく粘着性があり、ヒソカのバンジーガムの如く、口から出たタンは便器に着地せずに口から糸を引いた状態で僕の腕にひっつけた。
「あぁ、エヘヘ。ごめんネ」
そう言い残しておじさんはスタスタ帰っていった。僕はとっさの事で思わず「あ、ゴメナサッ…」とすげー早口で何故か謝った。バカヤロウ。
手を洗いに行きたかったが、並んでるトイレでココから列を抜けて行くには並びすぎてた。
僕は手に知らんおっさんのタンがついた状態で用を足しながら思った。
「うん。コレは調べて治さないとな」
マジで嫌だった。おじさんのタンが端の方から徐々に乾いていき、そして冷たくなっているのが本当にキモかった。
ただ、今調べたら最悪ガンかもしれないとの事で、心当たりというか僕は副作用でガンになるかもしれない毛生え薬を飲んでるので、もうこえーのでやっぱり病院にも行かないしこの話はもう二度としない。あーうるさいうるさい
ただあの口からバンジータンを出してきたおじさんヒソカを、僕は許さない。サン・アンド・ムーンで吹き飛べバーカ。