【補足】図書手恋率の詳細計算

図書館で本を取ろうとした手が触れ合って恋が始まる確率を求める

 

本文中ですっ飛ばしている計算や値についてもっとマニアックに。
図書館のデータは、図書館調査事業委員会の公共集計(2015)から。

実はこのデータ、学校図書館や私設の図書館は除く公立図書館のデータなので、学校の図書館はもっと出会い効率いいかもしれないぞ!学生の皆さんは自分の学校の図書館で確率もとめてみよう。

本棚(書架)のデータ

蔵書数a 423828000 4.2億冊
閉架図書b 217904000 2.2億冊
自由書架の本B (=a-b) 2.0億冊

利用者が普通触れない、閉架図書の数を蔵書数から除いた。

図書館利用者のデータ

年間個人貸出総数c 690480000 6.9億冊
予約貸出件数d 93197334 0.9億冊
年間図書館来館者総数e 324486000 3.2億人
来館者1人あたりの閲覧図書数(憶測) 3冊
利用者が書架から手に取る本の総数F (=c-d+e×f) 15.6億冊 

c – d

貸出総数は利用者が触れた本に含まれるはずだが、
予約貸出は司書さんが用意してくれるので本棚から取り出さないので除外。

e × f
借りないが触れられた本も総数Fに含めたい。来館者は平均3冊くらいは本を手に取るだろうとして計算。

ある自由書架の本が1年間に手に取られる回数の平均A (=F/B) 7.8回

 


年間開館時間 320日 = 7680時間(1日8時間)Y = 9216000秒

土日は開館、祝日は閉館+管内整理日が月2回。9:00 – 17:00 OPENとして計算

書架の本が手に取られる時間(憶測)S 5秒

そんなもんでしょ

アーラン率D (=S×A/Y) = 0.00000423
呼損率E=(D/(1+D)) = 0.00000423 = 0.000423%

自由書架から誰かと同じ本をとろうとする確率(図書手恋率)X = 呼損率E

アーラン率はよく知りませんが、呼損率はトラフィック理論において衝突が起きる確率をしめす。ここでいう衝突は手のふれあいのことで、まさに求めたい値と同じ。

D/1+D で Dが十分に小さい時 = Dとみなせるので、今回はアーラン率がそのまま呼損率になり図書手恋率になる。

以上、我々の希望の確率でした。

0.000423% 

 

すくな!

 

 

 

 

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