エントリーNo.6 ARuFa

 

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6人目はARuFa。エロゲでしか見たことがないような非現実的なママになりましたが、彼が作る菓子盆もまた現実離れしたものばかり。サイケ盆の名手として名が知られています。

 

 

「4人兄弟の長男な上に、元々小学校の教師を目指していたので、このお題は得意かもしれません」

 

 

 

 

 

 

 

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●フルーツの森(共親製菓)
●じゃがりこ サラダ(カルビー)
●ミルキー(不二家)
●源氏パイ(三立製菓)
●焼肉さん太郎(菓道)
●蒲焼さん太郎(菓道)
●のし梅さん太郎(菓道)
●わさびのり太郎(菓道)

 

 

 

 

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「小学校低学年の子どもに菓子盆なんて出したら、お菓子の量や盛り付けに関係無くイナゴの大群のごとく一瞬で無くなることは明白…。そのため、最初の見た目の派手さで勝負するのがいいのかなと思いました。


何だかんだでお菓子の量は少なくて値段もリーズナブルなのですが、味と食感がそれぞれ違うため満足感を得られますし、放射状に並べているのでどこから食べても盆壊(ぼんかい)しません。あと、真ん中の皿はモナカなので食べれます。男の子はこういうのが好きです

 

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「パチンコ屋の新規開店かよ」

 

「魔界の花? でもまあ、なんかアリっちゃアリな気もする」

 

「確かに。ARuFaは確実に腕を上げている…」

 

 

 

 

 

消費社会を風刺した現代アートかと思ったらARuFaママの盆でした。正直なところ、最初の印象は「またやってくれたな」だったんです。これまでの大会で経た経験を全く活かしていないじゃないか……と、ため息をついてしまいました。

でも、少し冷静になってみると、徐々にその先入観は剥がれ落ちていきました。よくよく見ると「子どもにウケる要素」の密度がものすごい、ということがわかります。たしかに子どもってこういう色使いが大好きだし、「食べれるモナカの器」みたいなのも好きなんですよ。

さらに親目線で見たときも、意外なことにこの菓子盆は優等生なのです。見た目ほど「重い」菓子はなく、値段もリーズナブル。なのにインパクトは十二分にある。

こんなイカれピエロの飛び道具みたいな見た目なのに、目に見える欠点が見当たらないのはどういうことでしょうか。いや、この盆で……いい……のか……?

すみません、わからなくなってきました。

 

 

 

 

審判が混乱するほどの問題作を提示してきたARuFa。この大会の決着は一体どうなってしまうんでしょうか? 全く先が読めません。

 

 

 

 

 

 

エントリーNo.7 原宿

 

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最後は、個性の強いオカンに扮したオモコロ編集長の原宿です。

菓子盆を冒涜したふざけた盆しか作らないくせになんでそんな「悪」を知らない瞳をしてるんだよ。不安でしかないですが、先のARuFaの例もあるので、今回は成長に期待したいところです。

 

 

「他のお母様方の盆を拝見していましたが、皆さんの盆にはキャラクターがいませんね。子どもの心を掴むにはキャラクターの力を借りるのが一番です。


今現在、一番子どもの心を掴んでいるこの方を菓子盆に登場させずしてどうするのでしょうか」

 

 

 

 

 

 

 

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●タコ
●ヒカキン
●フィッシュアーモンド

 

 

「『ブンブン、ハロー オクトパス』でお馴染みのYoutuber タコキンさんです。ボイルしたタコの身の弾力は子供の咬筋力アップにも貢献してくれるはず。


タコキンさんの頭を噛んで、ジャック・ハンマーになろう! チャンネル登録お願いします!」

 

 

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「お前、舐めてんのか?」

 

「タコの足、キモ過ぎ」

 

「トゥデイズ タコキンズ ポイントだけ100点。他は0点」

 

 

 

 

破門です。

 

 

 

 

通算6回目となる破門でした。二度と来るな!

 

 

 

 

 

 

優勝者決定!

 

これで第六回菓子盆選手権、「小学生低学年の息子が友達を連れてきた時に出す菓子盆」がすべて出揃いました。

 

果たしてママお菓子王の栄冠は誰の頭上に輝いたのか?

 

審査員のダ・ヴィンチ・恐山から、優勝者を発表いたします!

 

 

 

 

 

 

今回の菓子盆選手権の優勝者は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ARuFaさんです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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第六回優勝はまさかのARuFa! これは菓子盆史に残る大事件です!! 一体どういうことなのか、審査員の総評を聞いてみましょう!

 

 

 

 

 

 

今回は今までで最も悩ましい大会でした。異例の現役ママが参戦したことにくわえて、ARuFaさんが初の優勝という結末を迎えたことからも、その波乱ぶりを汲み取っていただけると思います。

「子どもにウケよう」というとき、否が応でも浮き彫りになる「大人」の論理。この臭みをいかに消すかが、本大会のキーだったと言えましょう。コンスタントに高クオリティな盆を送り出す永田ママの盆がそれを教えてくれました。

では、なぜARuFaママの盆を選んだのか。彼の異様な稚気が、今回ばかりは意外な形で実を結んでいたからです。あるいはそれは、「適盆適所」という言葉を証明したい私の「願い」だったのかもしれません。現代版ハーメルンの笛吹きであるARuFaさんにはこれからも頑張ってほしいです。

この選択が本当に正しかったのか? それは菓子盆道がこれから築いていく歴史が教えてくれるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ARuFaが優勝…。

一体誰がこんな展開を予想できたでしょうか? これから菓子盆は一体どこに向かうのか…? それは誰にもわかりません。ただ、盆だけが知っている…。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、大きく歴史が動いた菓子盆選手権ですが、今後も活動の幅を広げて参ります。年内のイベント開催が決定しましたので、ご報告させて頂きます!

 

「第二回 菓子盆選手権LIVE」

2016年12月24日(土)18時開場 19時開演。
渋谷ロフト9にて。イベント詳細・チケット発売は近日中予定!

 

クリスマスイブにおっさん達がお菓子を食べて談笑するところを見たいという稀有な方は是非ご来場ください。

 

また、今後のテーマとして、「お国自慢! ご当地盆選手権」、「ケンカの後の仲直り盆」、「スピンオフ企画『パフェ選手権』」などの企画も検討中です。

 

第七回の菓子盆選手権でお会いしましょう!

 

 

 

 

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それでは最後に、ママになろうとしたらなぜか宮さんになってしまったおすしでお別れしたいと思います。

極めて何か、生命に対する侮辱を感じます。ではさようなら。

 

 

 

 

(おしまい)

 

 

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