こんにちは、山口です。
みなさんはどんなスマホを使っていますか?ぼくはAndroid派なのですが、周りの友達はあまりAndroidスマホを使っていません。
いやー、Androidいいんだけどなあ……。16GBくらいの容量のを買っても、後からSDカードで拡張できるし、きょうびCPUも劇的に進化して、操作もサクサクだし。事あるごとに「Androidにしようや!」ってみんなにオススメするのですが、なかなか聞き入れてもらえません。
今回、Galaxyの最新スマホ「Galaxy S7 edge」の宣伝をお願いされたんですが、みんなこれ知ってる?縁が丸っこいアレ。これが相当いいはずなのよ……プレゼン方法さえきちんとすれば、絶対良さが伝わるはず!
あ…眩し…そこで今回は…うちの会社に来てくれているインターンに…パワーポイントのプロの方からプレゼン技術を叩き込んでもらう事にしました…まぶ…。
とわくん
平成8年生まれの現役大学生で、バーグハンバーグバーグのインターン。ゼミの課題発表のときに、ちょくちょくパワーポイントを使ったプレゼンをすることがあるらしい。
そして、パワーポイントのプロであり、プレゼンの先生として教えてもらうのはこちら!
ガチャ!
マイクロソフトも認めるパワポのプロフェッショナル、河合先生だ〜〜〜!!
河合 浩之
2011~2016 Microsoft® MVP アワード PowerPoint部門連続受賞。 2014年7月よりフリーランスの活動を開始。現在はプレゼンテーションおよびPowerPointの書籍執筆を中心に、企業のPowerPointドキュメントコンサルティングやプレゼンテーションスライド制作、各種セミナー活動などを展開中。
主な著書に『すごプレ』(青志社)、『いきなりスゴイ!PowerPoint』(晋遊舎)、『コピペで使える!動くPowerPoint素材集1000』(翔泳社 ※台湾版も出版)、『パワーポイント あっ!と驚く快速ワザ』(技術評論社)など。
「今日はマイクロソフトのMVPアワード・パワポ部門で6年連続受賞している河合先生に来ていただきました」
「ちょっと!学生相手に、なんでそんなすごい人をぶつけてくるんですか?」
「いやあ……学生さんがボッコボコにされるところが見たくて……」
「性格が終わってる」
大学生のプレゼンを聞こう
それでは、とわくんのプレゼンがスタート。はじめて社会人プロの前でのプレゼン……表情から余裕がなくなっていきます。
その様子を厳しい目で見守るパワポのプロ。
「みなさんは“スマホ充”してますか?」
まずは、とわくんが自分で考えたというキャッチコピーからスタート。スマホ生活が充実しているかを問いかけます。
「これが、今の若者がスマホをどれくらい持っているかのデータです」
このようにデータで見せることでアプローチした後……。
今回紹介するAndroidスマホ「Galaxy S7 edge」がどのような特徴を持つスマホなのか、という内容に入っていきます。
「これこれ!この写真を見てください!」
カメラ機能の説明の際、とわくんが実際にぼくらを撮影をして、その画質を見せるシーンも。
そして、最後に自分で実際に使ってみた様子をスライドで紹介し、締め。
「大画面だから動画に迫力がある」「CPUの性能がいいからカクカクしない」などを実体験にからめて紹介し、無事にプレゼンは終了!!
パチパチパチパチパチ……
「(あれ……?なんか期待してたのと違う展開になってね……?)」
こちらが、とわくんが発表したプレゼン内容全編です!
スライド作りの大前提!ちゃんと16:9で作ってる?
無事プレゼンも終わり、先生にアドバイスをもらっていきます。
「どうでしたか、先生」
「いやー、僕もボッコボコに言ってやろうかと思ってたんですが、見ていると結構良いプレゼンでしたよ。学生さんがここまでできるなんて、という感想です。」
「ちぃ……やっぱそうかい!予定が狂ったー、なんか予想以上に良い感じにできてんなって思ってたのよ!」
「うわ〜!やった〜!」
「まず、こういう前提の部分になるんですけど、いいですね〜」
「この、ステッカーをベタベタ貼ったパソコン」
「嘘でしょ?パンイチの女のシールとか貼ってるんですよ?」
「いやいや、大マジです。プレゼンターはキャラクターが大事ですから、プレゼン以前にこういった小ネタをはさんでおくのは重要なんです。ぼくなんて、キーボードのところまでステッカー貼ってますからね」
「まさかこんなところを褒められるとは思ってなかったです」
「逆に今から言うのは、前提の部分で惜しかったところ。プレゼンをプロジェクターで映す位置なんですが、これはスクリーンの上半分に映すようにしましょう」
「えっ?」
「なんでですか?」
「会場ではたくさんの人が列になってプレゼンを見る可能性があります。映す場所が低いと、前の人の頭で見えない場合があるんですよ」
「あー、なるほど!ちなみにこの位置にプロジェクターを設定したのは山口さんです」
「たはは……」
「山口さん、減点1ですね……」
「これもまた、前提の部分です。残念ながら大前提で大きなミスを犯しているんですが、何かわかりますか?」
「えー、何だろう……」
「帽子をかぶってたところ?」
「確かにほとんどの場合において0点ですが、今回はそれ抜きでいきましょう」
「すみません……」
「正解はスライドのサイズです。比率を必ず16:9に設定しましょう!」
「最近のモニタは16:9の比率のものがほとんどで、従来の4:3の比率だと余白ができてしまって勿体無いです。写真や文字は、大きく綺麗に見せたいですからね。」
「こんなふうに、スライドサイズの項目から変更する事ができます。後から変更すると、文字の位置とか調整が大変なので、作り始める前に変更するようにしてください」
「今だにずっと4:3で作ってました」
「今度から気をつけます!」
「それと、フォントにも気をつけたいですね。プレゼンシート全体に統一感を出すため、見出しと本文でフォントは2種類までにしましょう。ちなみにWindowsとMac、両方で使われているフォントを選ぶのが鉄則です」
「あ〜〜それわかります。自分のと違うパソコンで開いたときに、思った通りのところで改行が出来てなくてグチャグチャになってたりしますよね」
「その通り。オススメは創英角ゴシックUB、メイリオ、MSPゴシック。この3つは表示に差が出ないので、間違いないですね。明朝体は小説みたいな雰囲気が出ちゃうので、プレゼンでは使わないのが無難です」
意外と使われない「画面切り替え効果」は絶対使うべき
「これは基本なんですが、目立たせたいところはアニメーション効果を使いましょう。」
「こうやって一気にたくさん情報を見せるよりも……」
「このようにアニメーションを利用して、段階的に見せていくほうが、相手の頭に入りますし、こちらも話のリズムが作りやすいですからね」
「まあこれは基本ですよね」
「それとアニメーションつながりでもう1つ。プロっぽく見せるうえでも有効な方法なんですが、全部のスライドに『画面切り替え効果』は絶対につけてください」
「画面切り替え効果……?」
「さっきのアニメーションとはまた違うものなんですか?」
「画面切り替え効果は、ページが切り替わる時につけることができる”エフェクト”のことです。例えば1ページ目から2ページ目に切り替える時、画面をスライドさせるように動かす……といったことができるんです」
「ね?いい感じになるでしょ?設定も簡単なので、これを利用しない手はないですよ」
「へ〜!これは使ったことないですわ!」
「効果の動きを変えたり、逆に統一したりする事で、プレゼン内容を視覚的にグルーピングできたりするのにも便利なんです。デザインの話の時は右から左の画面効果、カメラの話の時はフェードイン・フェードアウトの画面効果……といった感じで」
「確かに、いちいち説明しなくても自然とまとまってる事がわかる!」
「いちいち言葉で説明しなくても、動きで感覚的に説明できるんですね……!」
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