問題の作り方
人によって得意不得意があるので、色々なタイプの問題を入れるのが無難
間違い探しで使用する問題のタイプをいくつか挙げてみました。問題を解くときにはどうしても性格の違いが出て「得意な問題ばかりですぐ解けた」「俺には全然分からん!」という状態になることがあるので、要注意ですね。
例えば、僕の場合は有無、位置の変化が得意で、角度の変化、大きさの変化が苦手です。せっかちで目をキョロキョロ動かすから、「どこに何が描かれているか」は理解できるけど「どんな風に描かれているか」というところまで気付けないんだと思います。
もうひとつ気にすべきことは、難易度の調整です。作っている本人は問題をすべて知っているため「すぐにぜんぶ解けちゃうかも」「これだと難しすぎかな」と、不安になってしまうものだと思います。でも、モザイクを使えば、いつでも自分の目で問題の難易度を確かめられるので便利。僕はちょっと面倒なんで、代わりに目を細めたりしながら問題を作ってました。
モザイクによる難易度チェックの実例をもうちょい出してみるとですね……。
豚さんをまるごと消してみました。こういう大きな違いはキツめのモザイク越しでも解けますよね。ほとんど見た瞬間に分かるんで、お子ちゃま向けって感じ。
普通は星のような小さいものに間違いをつけると難しくなるんですが、一箇所に集まっているとすぐ間違いに気付けます。ちなみに、これは間違いを数えるのが死ぬほど面倒くさいので、解いててつまらない悪問ですね。「間違いが8個あるから、ぜんぶ見つけてね」というよくある問題形式だと使えません。
まあ、こういう細かいことを言い出したらキリがないんですが、いちばん知ってもらいたいのは……
……ということです。違和感を強く感じてしまって、「よ~し、間違い探すぞー!」って気持ちになれないんですよ。
例えば、今回のイラストは「いろんな森の動物たちが集まってキャンプファイヤーをしているよ~。楽しそうだねえ~!」って感じのイラストなんですが……
この世に未練を持つ死人が復活しかけてるとか。
小鳥さんが生贄として捧げられているとか。
既に犠牲になってしまった人間の姿が描かれているとか。
その一連の模様を見てしまい、テントから逃げられなくなった目撃者がいるとか。
こんな問題、解く気しないでしょ?
元のイラストの世界観を無理矢理ねじまげて「大学が夏休みなのでおいしい空気とちょいとした青姦を楽しむために、カップルで森までやってきました!」って感じのB級ホラーテイストにしたせいで、台無しです。
もし不幸にもこういう問題をやるハメになったら、立体視を使って一瞬で解いちゃいましょう。寄り目みたいなことをして2枚の絵を重ねて見る方法です。
【参考】立体視とは (リッタイシとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
そうするとこんな風に、間違いの部分だけチカチカ点滅して見えるので、一瞬で解けます。
こういう問題にあたったら「この世は苦である」という仏教の教えを思い出しましょう。諦めてください。