どうも、こんにちわ。マッハ・キショ松です。

 

 

 

 

コピー機の印刷待ちの時に表示されたり、冊子の裏側に掲載されていたりする「間違い探し」。誰でも一度はやったことありますよね? 小さな頃に本を買ってもらって遊んだという人も少なくないでしょう。

 

 

 

 

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すでにオモコロでも書きましたが、何を隠そう、マッハ・キショ松は元・児童向けパズル雑誌編集者です。小さなお子様を持つご家庭に微笑みを届けるべく、間違い探し作りに励んでおりました(給料がクッソ低いから辞めた)。

 

 

 

 

オモコロでは「21世紀のオナニー」とかなんとか親不孝な下ネタばかり書いてましたが、今回はパズル業界のちょっとした話を交えつつ「間違い探しパズルの作り方」を紹介しますよ~~~~!! 戻るボタンを押さないでええええええええええ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「パズルってなに?」→「パズルってどこが面白いの?」

 

 

 

 

「間違い探し」は一応、パズルの一種です。この言葉を辞書で引いてみると「正しくやれば、絶対に答えが出る知的なゲーム」のように書かれています。このため、幼児向けのものだと「知育に役立つ」なんて触れ込みで販売されていることも多い。すでにご存知のことかと思います。

 

 

でも、この事実を再確認したところで、別にパズルが楽しくなるわけではありません。かえって「パズル=知的な遊び」なんて先入観があったらパズルの面白さが理解できなくなると思います。上の話はすべてウソだと思ってください。視点を変えたら、見え方が変わるって言うでしょ? ウソなんです、ぜ~んぶウソ。今まで持っていた知識は、捨ててください。

 

 

 

 

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「こんな遊びのどこが知的なの?」って話。まあ、やり出すと楽しかったりするんだけど

 

 

 

 

今回は、先入観を捨てて「パズルは、RPGのレベル上げ並みに時間を浪費しまくる行為」だと思ってください。

 

 

そして、函館は無数のゴリラによって壊滅状態に陥っていると考えてください。見方を変えれば、これも真実のはずです。

 

 

 

※レベル上げ ― リアルでのステータスと反比例的にゲーム内のステータスをひたすら上げる行為。日本人男性の大半は、これにハマったことがあり、人生の棒をちょいちょいスイングしている。

 

 

 

というのもね、パズルってだいたい単純作業の繰り返しで解けちゃうんですよ。パソコンを使えば数秒で終わる作業をわざわざ人力でやるというドM仕様なゲームなんです。なのに、やり始めると強烈な没入感・中毒性がある。気が付くと何時間も熱中している。これがパズルの面白さです。

 

 

これってRPGのレベル上げや眉毛いじりでも起きる現象ですよね。人間って不思議なもので、大して生活の役に立たないと分かっている単純なことに夢中になってしまうんです。実体験あるでしょ? 朝から2ちゃんねるまとめ読んで、Twitterでクソコラ画像見て、「ンふ……ぬフンフ」って笑ってるうちに、月曜日がやってきて絶望する生き物なんでうわあああああああああああああああああ!! 月曜日め、来るんじゃない!!

 

 

働きたくなあああああああああい!!!! ふとしたことからボクシングの才能に目覚め、鬼トレーナーとの厳しい練習の毎日を送り、世界チャンピオンになる。つもりだったけど、そういや6億円くらい持ってたから、うんこして寝るだけの生活がしたあああああああい!!! 

 

 

 

 

間違い探しの作り方

 

 

 

 

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 オモコロの記事なんで、難易度高めの大人向け。クリックで拡大します。

 

 

 

 

今回の記事のために、久々に作った間違い探しがこちら。これが完成するまでの手順を紹介します。

 

 

 

 

最初にやるのはイラスト作成。問題作成は、イラスト完成後にあーだこーだ考えればどうにでもなります。

 

 

イラストはパッと見て分かるテーマにしましょう。間違い探しをプレイするとき、人間はすご~く狭い範囲を見がちで全体像の把握が難しいためです。また、基本的には物が多ければ多いほど問題が作りやすくなるので、「魚がたくさん泳いでる水族館」「アトラクションがいっぱいの遊園地」みたいなのがオススメですね。「半額のポテトサラダをおかずに晩飯を食う単身赴任のサラリーマン」とか「末っ子の娘が嫁に行ってしまった夫婦」とかはダメです。部屋も心もスキマだらけだから。

 

 

 

 

ちなみに、今回は「森の動物さんたちが集まるキャンプファイヤー」って感じのテーマにしたんですが、僕は絵が死ぬほどヘタなのでラフだけ担当して、後はうまい人に仕上げてもらいました。

 

 

 

 

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……これは言い訳なんですけど。

 

 

 

 

実はパズル誌のイラストって版権・芸能モノが大部分を占めていて、やたらと枚数も多いんです。モジャモジャ毛が生えた程度のハイレベルな素人にやらせて、読者アンケートに「イラストがぜんぜん似てねえ」「あの芸能人のファンだったのに、下手すぎてショックです」とか書かれるくらいなら、仕事が早くて実力のあるイラストレーターさんにお任せするべきなんです。

 

 

 

 

逆に言えば、パズル誌の編集者は僕みたいに、なんにも描けなくても問題ない場合もあります。

 

 

 

 

その代わり、イラストレーターさんに描いてもらう内容を決めるために、新作ドラマやアニメについて調べたり資料集めたりはしてましたね。ジグソーパズル売り場もアニメキャラばっかりですし、パズル業界には、芸能情報やマンガ、映画などのエンタメ情報に強い人について詳しい人はけっこう多いはずです。「パズルに関わる仕事をしている=頭を使うのが好きな理屈っぽい人」だと思われがちですけどね。

 

 

 

 

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線画に色を塗るとこんな感じになります。

 

とにもかくにも線画さえできてしまえば、こっちのもんです。見やすくなるように余分な線をガンガン削って、色を塗ってイラストを仕上げます。それぞれのアイテムをバラバラに描いて画像編集ソフトで組み合わせるようにすると、あとで問題が作りやすいですよ(めんどいけど)。

 

 

後は完成したイラストをコピーして、画像編集ソフトでいじれば問題が作れます。拡大縮小とかバケツで色を塗り替えるとか基本的な操作ばかりなんで、初心者でもググればできると思います。