AM10:00 新大久保へ向かう
鉄の重りを全てバックパックに入れてると、重さが背中に集中して背筋がバキバキになるので、少しでも分散させようと上着のポケットに重りを入れることに。
「石のお金を万引きしてる原始人みたい」
「うるさい」
ヨッピーのマラソン、東京マラソンに比べると全然盛り上がってないな… pic.twitter.com/52igt6v1c0
— 原宿 (@haraajukku) 2015, 2月 22
絵ヅラがマジで地味なんですけど。
42.195キロを背負ってジャンプしてみる https://t.co/dCVMHj39G8
— ヨッピー (@yoppymodel) 2015, 2月 22
この頃はまだこんなことをする余裕もあった。
重さを分散する作戦で少しはマシになったものの、やはり一番キツいのは重りがたんまり入ったバックパック。
ちょうどいい高さの柵があった時には、すかさずこうした態勢で休憩に入らないとマジで背中が死ぬ。
原宿から「バックパックに入ってる大根を全部かじり切れば、1キロ重さが減らせるよ」とアドバイスされたけど、かじるわけないだろ!
かじったところで、1キロしか変わんないし!
AM10:16(開始から約1時間後)、第二チェックポイントの新大久保駅に到着。ここまでで都庁から2.5km。
「ペース的には7時間で17.5キロか……。42.195km行くとなると、19時間くらいかかるな……」という大変ウンザリした表情の僕。
リスクの割にリターンが少なすぎる企画だけど、ここまで来たら完走を目指したくなってきた。
何故かと言うと「42.195kg背負って、42.195km走ったことあるんですよ」っていうギャグは世界中で通用するからです。
たぶん「オー!クレイジー!」ってオモシロ黒人の人達にも笑って貰えるし息子や孫に話すネタにもなる。
生きて帰って金髪美女とヨロシクやりたい。生きて帰れればだけど。
AM10:30 明治通りを池袋方面へ北上
新大久保から明治通りに出て、高田馬場→目白→池袋を目指す。
「“重さ”ってなんなんだろう……」と、哲学的な疑問を考えながらひたすら歩く。
「あっ、ヨッピー! 街頭のテレビで東京マラソンやってるよ!」
ほんとだ! 写真ではテレビ画面がよく見えないけど、この時点で先頭の選手は25km地点を通過中。
早すぎ。プロの連中いくらなんでも早すぎ。
まだスタートして1時間ちょっとしか経ってないのに!?
マラソン選手の能力って異常すぎない? 僕はまだ3kmぐらいしか進んでません。ちょっとペースを上げなきゃダメだな……。
やはり重さを分散させると少し楽になるので、パワージャケットの内側にも鉄の重りを分散させて収納する。
「背中に背負った重りを分散させると楽になる」
この知恵、何かの役に立つんだろうか?
「秀吉が信長のために、鉄の重りを懐であっためてたシーン」
「そんな歴史の1ページはないし、鉄の重りを懐であっためる意味もない」
しかしあまりにもしんどいので、ここでスタッフに懇願して特別ルールをつけてもらうことにした。
ヨッピーが懇願してきたので、新ルールを追加!! これを見ている人が、ヨッピーの元へ行って荷物を持ってあげることができます。ヨッピーは現在明治通りを池袋方面へ向かっています。誰も来ないでください。 pic.twitter.com/GJ6L2dtqfB
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
それがこれ。Twitterでこの投稿を見た人が手伝いにきてくれた場合、重りを代わりに持ってもらえるルール。
原宿は「雨もパラついてるし、誰もヨッピーの重たい荷物なんか持ちにきてくれないよ」とソーシャルの力を舐めきってたので、頼む!誰か助けにきてくれーーー!
- 1時間後 -
東京マラソン、優勝はエチオピアのネゲセ選手。 #東京マラソン pic.twitter.com/KwOll5vWOK
— ケスウヨリ (@kesuyori1978) 2015, 2月 22
もうゴールしやがった。はええよ。
こっちはまだ5kmしか進んでないのにどうなってんだマラソン選手……。
ちなみに同時刻の僕はこんな感じ。
東京マラソン、エチオピアのネゲセ選手がゴール!42.195キロ背負ったエチヨピアはGLAYのようなポーズで動かなくなりました。 pic.twitter.com/t5e6eC537i
— 原宿 (@haraajukku) 2015, 2月 22
死にそう。
アリナミンが500錠ぐらい必要なほどに肩と腰が痛いので、多分ほんとに死ぬと思います。
しかしここで何と天の助けが……!!
Twitterの投稿を見たフォロワーの人が助けにきてくれたーーーー!!!
「ちょっとこの重り、持ってみます?」と聞いたら「そんなに重いんですか? ちょっと試してみようかな」とおっしゃったので、すかさず20キロぐらいあるバックパックを手渡す僕。「好奇心は猫をも殺す」という言葉がありますが、本当かもしれませんね。
何となく本来の企画の趣旨と外れている気がするけど、もうしょうがないよね! このままやってたら絶対に背中が爆発するから!
最高ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
人に荷物持ってもらうのってほんとに最高ーーーーーーーーーー!!!!!
楽すぎーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
というわけで午後12時16分、結局池袋駅まで運んでもらいました。ここまででようやく8km。
これから大塚→巣鴨→赤羽と進みますが、想像以上に絵ヅラが地味だったので、ここからはダイジェストバージョンでお送りします。
▼PM13:02 大塚駅到着 11km走破
ヨッピーの体重に42kgを足すと、スチール缶も楽々潰せることを発見しました。満足げです。 pic.twitter.com/Ileq760lTn
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
大塚に到着!! 東京マラソン終了まであと3時間! はたして奇跡は起こるのか!? 重いよ届け!! pic.twitter.com/lcUGvtWvfR
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
▼PM14:20 巣鴨駅到着 14km走破(ほぼ他人の力で)
大塚で応援しにきてくれたフォロワーにすべての重りを背負わす鬼の姿。 pic.twitter.com/u01ccxn3IQ
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
ヨッピーがイージーモードで巣鴨へ向かっております。 pic.twitter.com/6sjNGOOyUk
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
と思っていたら従者がリタイヤしました。 pic.twitter.com/nBQ2HItRHz
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
完全に従者の力を利用して巣鴨まできました。 pic.twitter.com/qZM4Db1RH6
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
▼PM15:28 王子駅(巣鴨と赤羽の間)到着 17km走破
赤羽へと北上しています。こちらは、ヨッピーが出会った今日1番の荷物置きです。幅が重要らしい。 pic.twitter.com/qLoFfoARxR
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
ヨッピーマラソン、今日始めて沿道からの声援がー! やっとマラソンっぽくなってきた~!! pic.twitter.com/ZKCFw3bPn9
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
容赦無く応援しに来た人に重りを背負わせるヨッピー。みんな絶対に応援するな! pic.twitter.com/T9Gue8PUoF
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
巣鴨→赤羽の途中、王子に到着!! シンプソンズみたいな顔でちょぅど着きました。 pic.twitter.com/f8l2HUEr81
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
▼PM16:10 東京マラソンが終了 20.2km走破
16時10分で東京マラソン終了しましたが、42.195kg背負って42.195km走るヨッピーマラソンは7時間で20.20kmでした。42.195km走る時は、42.195kg背負うのはやめましょう。 pic.twitter.com/9qlRLrMRp8
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
めちゃくちゃ当たり前の結論を出すな。
「へぇ!ヒザに違和感ってこういう状態の事なんだ」って感心してる。サウナ入れば治るはずなのでとりあえず赤羽目指します! pic.twitter.com/TRQSbikDuz
— ヨッピー (@yoppymodel) 2015, 2月 22
ヒザが……!ヒザがめっちゃ痛い……!
「もういいじゃん。飽きたし絵ヅラが地味だしやめようよ」
「嫌だ。どうせなら20時間くらいかけてでも完走してやるからな」
「あのさあ、ついて行かなきゃいけないこっちの身にもなってくれる!?」
「42.195キロ背負ってから言えよコラ」
しかしながら……、
赤羽駅前の七福神像のとなりで、ヨッピーの反応がまるで銅像になったかのようになくなったため、42.195kg背負って42.195km走るチャレンジはヨッピーの膝とともに終了しました。記録は22kmでした。 pic.twitter.com/sCYMHto4Ng
— オモコロ (@omocoro) 2015, 2月 22
無念のリタイア。
まぁこれ達成したからなんだっていう話なんですが、最終的に22kmと少しを走破した結果となったので、とりあえずハーフマラソンの距離を走破しただけでも凄くない!? ということにしておきます。
前回の三輪車の時もそうだけど、こういう絵ヅラが地味な癖にめちゃくちゃしんどい企画はもう二度とやりたくないし、
今後、オモコロ関係者から来るメールは疑うようにしようと思いました。
ちなみに僕にトマトをくれた「ウェアラブルトマト」の鈴木さんは、無事トマトを食べながらゴールされたようです。
(おしまい)
東京マラソン2015に合わせてカゴメが開発した「ウェアラブルトマト」は、スポーツとの相性が抜群なトマトに欠けている「モバイル性」を補うべく、カゴメと明和電機が共同で開発した装置です。