AM10:00 新大久保へ向かう

 

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 鉄の重りを全てバックパックに入れてると、重さが背中に集中して背筋がバキバキになるので、少しでも分散させようと上着のポケットに重りを入れることに。

 

 

 

20140326_619512石のお金を万引きしてる原始人みたい」

 

09「うるさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵ヅラがマジで地味なんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この頃はまだこんなことをする余裕もあった。

 

 

 

 

 

 

 

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重さを分散する作戦で少しはマシになったものの、やはり一番キツいのは重りがたんまり入ったバックパック。

 

ちょうどいい高さの柵があった時には、すかさずこうした態勢で休憩に入らないとマジで背中が死ぬ

 

原宿から「バックパックに入ってる大根を全部かじり切れば、1キロ重さが減らせるよ」とアドバイスされたけど、かじるわけないだろ!

 

かじったところで、1キロしか変わんないし!

 

 

 

 

 

 

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AM10:16(開始から約1時間後)、第二チェックポイントの新大久保駅に到着。ここまでで都庁から2.5km。

 

「ペース的には7時間で17.5キロか……。42.195km行くとなると、19時間くらいかかるな……」という大変ウンザリした表情の僕。

 

 

 リスクの割にリターンが少なすぎる企画だけど、ここまで来たら完走を目指したくなってきた。

 

何故かと言うと「42.195kg背負って、42.195km走ったことあるんですよ」っていうギャグは世界中で通用するからです。

 

たぶん「オー!クレイジー!」ってオモシロ黒人の人達にも笑って貰えるし息子や孫に話すネタにもなる。

 

生きて帰って金髪美女とヨロシクやりたい。生きて帰れればだけど。

 

 

 

 

 

 

 

AM10:30 明治通りを池袋方面へ北上

 

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新大久保から明治通りに出て、高田馬場→目白→池袋を目指す。

 

「“重さ”ってなんなんだろう……」と、哲学的な疑問を考えながらひたすら歩く。

 

 

 

20140326_619512「あっ、ヨッピー! 街頭のテレビで東京マラソンやってるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ほんとだ! 写真ではテレビ画面がよく見えないけど、この時点で先頭の選手は25km地点を通過中。

 

早すぎ。プロの連中いくらなんでも早すぎ。

 

まだスタートして1時間ちょっとしか経ってないのに!?

 

 

 

マラソン選手の能力って異常すぎない? 僕はまだ3kmぐらいしか進んでません。ちょっとペースを上げなきゃダメだな……。

 

 

 

 

 

 

 

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やはり重さを分散させると少し楽になるので、パワージャケットの内側にも鉄の重りを分散させて収納する。

 

 「背中に背負った重りを分散させると楽になる」

 

この知恵、何かの役に立つんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

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20140326_619512「秀吉が信長のために、鉄の重りを懐であっためてたシーン」

 

09「そんな歴史の1ページはないし、鉄の重りを懐であっためる意味もない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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しかしあまりにもしんどいので、ここでスタッフに懇願して特別ルールをつけてもらうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それがこれ。Twitterでこの投稿を見た人が手伝いにきてくれた場合、重りを代わりに持ってもらえるルール。

 

 

原宿は「雨もパラついてるし、誰もヨッピーの重たい荷物なんか持ちにきてくれないよ」とソーシャルの力を舐めきってたので、頼む!誰か助けにきてくれーーー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- 1時間後 -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうゴールしやがった。はええよ。

 

こっちはまだ5kmしか進んでないのにどうなってんだマラソン選手……。

 

ちなみに同時刻の僕はこんな感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死にそう。

 

アリナミンが500錠ぐらい必要なほどに肩と腰が痛いので、多分ほんとに死ぬと思います。

 

しかしここで何と天の助けが……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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Twitterの投稿を見たフォロワーの人が助けにきてくれたーーーー!!!

 

「ちょっとこの重り、持ってみます?」と聞いたら「そんなに重いんですか? ちょっと試してみようかな」とおっしゃったので、すかさず20キロぐらいあるバックパックを手渡す僕。「好奇心は猫をも殺す」という言葉がありますが、本当かもしれませんね。

 

何となく本来の企画の趣旨と外れている気がするけど、もうしょうがないよね! このままやってたら絶対に背中が爆発するから!

 

 

 

 

 

 

 

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最高ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

人に荷物持ってもらうのってほんとに最高ーーーーーーーーーー!!!!!

 

楽すぎーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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というわけで午後12時16分、結局池袋駅まで運んでもらいました。ここまででようやく8km。

 

これから大塚→巣鴨→赤羽と進みますが、想像以上に絵ヅラが地味だったので、ここからはダイジェストバージョンでお送りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼PM13:02 大塚駅到着 11km走破

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 ▼PM14:20 巣鴨駅到着 14km走破(ほぼ他人の力で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▼PM15:28 王子駅(巣鴨と赤羽の間)到着 17km走破

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▼PM16:10 東京マラソンが終了 20.2km走破

 

 

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ当たり前の結論を出すな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒザが……!ヒザがめっちゃ痛い……!

 

 

 

 

20140326_619512  「もういいじゃん。飽きたし絵ヅラが地味だしやめようよ」

 

09 「嫌だ。どうせなら20時間くらいかけてでも完走してやるからな」

 

20140326_619512 「あのさあ、ついて行かなきゃいけないこっちの身にもなってくれる!?」

 

 09 「42.195キロ背負ってから言えよコラ」

 

 

 

しかしながら……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無念のリタイア。

 

 

まぁこれ達成したからなんだっていう話なんですが、最終的に22kmと少しを走破した結果となったので、とりあえずハーフマラソンの距離を走破しただけでも凄くない!? ということにしておきます。

 

前回の三輪車の時もそうだけど、こういう絵ヅラが地味な癖にめちゃくちゃしんどい企画はもう二度とやりたくないし、

 

今後、オモコロ関係者から来るメールは疑うようにしようと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

名称未設定 1

 

ちなみに僕にトマトをくれた「ウェアラブルトマト」の鈴木さんは、無事トマトを食べながらゴールされたようです。

 

 

 

 

 

 

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

 

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東京マラソン2015に合わせてカゴメが開発した「ウェアラブルトマト」は、スポーツとの相性が抜群なトマトに欠けている「モバイル性」を補うべく、カゴメと明和電機が共同で開発した装置です。