こんにちは。ライターのオケモトです。

僕が映画を見てる時にどうしても気になるシーンがあるので、今日はその話を聞いてください。

 

それは……

 

お菓子の自動販売機!!!

 

が、

 

 

詰まるシーン!!

 

何を言ってるか分からない人もいるかもしれませんが、海外の映画には「自動販売機が詰まるシーン」というのが結構出てくるんです。

自分でいくつか収集したのですが、せっかくなのでインターネットの力も借りることにしました。

 

 

オモコロの運営会社バーグハンバーグバーグの新サービス、コロモ―で質問。

https://coromoo.com/question/3507

 

 

そして集まった映画は……6本!

 

 

「少なくない?」とお思いでしょうが、自動販売機が詰まる映画は貴重なのです。

これからその6本を解説していきたいと思いますので、ご覧ください。

 

 

僕一人で詰まった自動販売機のことを語っていると怖い記事になっちゃいそうなので、オモコロ編集長の原宿さんに研究の成果を聞いていただきます。

 

ということで、お菓子が詰まる映画をたくさん集めてきました!

自動販売機が詰まるシーンのある映画なんてあったかな…一本もわかんないけど。

それがあるんです。まあ聞いてください。

 

 

ゾンビワールドへようこそ

 

ゾンビーワールドへようこそ (吹替版)

とある町の研究所からゾンビウイルスが蔓延、ボーイスカウトの主人公たちが立ち向かう!

1本目は『ゾンビワールドへようこそ』です。

「ゾンビランド」は知ってるけど、こんな映画あったんだ。

女の子と遊びたくて仕方ないエッチなボーイスカウトの少年たちがゾンビと戦う、青春コメディ映画ですね。

へー、見てなかったな。

これは冒頭3分で自動販売機が詰まります。

そんな早く!? まだゾンビ出てきてないでしょ。

研究者がウイルスの研究をしてるんですけど、息抜きに研究所の廊下の自販機でお菓子を買うんですよ。「激辛スナックにしよう」って言いながら。

ありそうなシーンだな。

でもお札がうまく入らないんです。そこでまず時間がかかる。

もどかしい。

その間に掃除係の若者が研究所に来て、掃除している間に研究されている仮死状態のゾンビを発見するんです。

いかにもヤバい雰囲気だぞ。

一方、研究者はやっと自動販売機にお札が入るんですけど、買ったスナックが詰まって落ちてこないんです。

あ、詰まったね。ずいぶんメンテが行き届いてない自動販売機だな。

その間に掃除係がゾンビにちょっかいを出して、復活させちゃいます。

おー、なるほど。じゃあ自動販売機が詰まったから、ゾンビが蘇っちゃうんだ。

そうですね。自動販売機が詰まらなかったら、このゾンビ騒動は起こらなかったはず……。

そう考えると、すごい重要なシーンだな。映画の起点になってる。

 

ちなみに「ゾンビワールドへようこそ」で検索すると、ゾンビのおっぱいを揉んでるシーンが出てくるんだけど、これはどういうこと?

主人公グループ1のスケベが、死を顧みず巨乳のゾンビのおっぱいをもみに行くというシーンがあります。

しょうもね~。でも自動販売機が詰まる映画、本当にあるんだね。2本目はなんだろう?

 

 

森のリトル・ギャング

森のリトル・ギャング (吹替版)

森の住人たちが、住んでいた森を開発しようとする人間に対抗する。

次はCGアニメ映画、『森のリトル・ギャング』です。

あったなこれ。なんか自分の中で「ちょうど観ないな」っていうゾーンに入ってて観てないけど。

日本での吹き替えは、武田鉄矢さんがやったことで話題になりました。

動物が主人公なのに、自動販売機が出てくるの?

これは知能がある動物なんです。で、この映画も詰まるのが早いですね。冒頭30秒で詰まります。

すげー早い! 詰まる時は結構、冒頭で詰まる傾向にあるのかな?

しかもこの映画は1カット目が自動販売機です。冒頭にあるあるネタを入れて、観客の心を掴もうという魂胆なのかも。

なるほど。共感値の高い「ツカミ」として、自動販売機が詰まってるということか。これは人間が自動販売機を使うの?

いえ、主人公のアライグマです。こいつが自動販売機にお金を入れたら、それが詰まります。

アライグマなのに金持ってるんだ。めちゃくちゃ頭良いな。

で、詰まったスナック菓子を取り出し口から手を伸ばして取ろうとするんですけど……

あ! 体が小さいから自動販売機に入れるんだ。

いや、入らないです。

アライグマなんだから、小さい体を生かして入れよ!

意外とでかいアライグマなんです。でもマジックハンドみたいなのを使って落とそうとします。

知能やばいって。

でも落とせなくて、そのとき自動販売機に反射して後ろの丘にクマの巣穴が見えるんですよ。

え、どこ? 自動販売機がある場所にクマの巣穴があるの? 

 

あるんです。崖の上に。

どういう立地なんだ。

アライグマは自動販売機を諦めてクマの巣穴に食料を取りに行き、クマに捕まるところから物語が始まります。

なるほどね~。スナックが取れなかったことによって、リスクを冒さなくてはいけなくなったということだ。やっぱり映画の起点になってるね。

そうなんです。けっこう重要な役割を果たしてますよね。

一本目に続いて、お菓子は食えなかったな。

詰まると、結局食べられないパターンは多いですね。お金だけ飲み込まれて可哀想。

 

じゃあ3本目!

 

 

ストレンジャー・シングス

https://www.netflix.com/title/80057281

ご覧になった方も多いでしょう。Netflixの『ストレンジャー・シングス』シーズン3 第5章では、自動販売機が詰まります。

おおー!ここにきてビックタイトルが!

原宿さんこれ見ました?

最初のほうだけ見たんだけど、シーズン3は観てない…。ネタバレある?

自動販売機が詰まるというネタバレがあります。

それはまぁ、いいか。

これは病院の待合室で、主人公がキットカットを買おうとするんですけど。

病院にいるってことは、結構シリアスなシーン?

そうですね。病院内に敵が隠れてるかもっていうシーンです。ヒロインと主人公の仲も、それまでのごたごたでちょっと悪くなってます。

そんな緊張感のある中、キットカットを。

そうです。で、詰まるのを見ていたヒロインは実は超能力者なんです。詰まったキットカットをキッと睨むと、バラバラとお菓子が落ちてきます。

おー!ついに超能力で詰まりを解決した!

お菓子を通じて、喧嘩して気まずくなっていた主人公とヒロインが、仲直りするきっかけともなります。

やっぱり大事なシーンだな。キットカットさまさまですなあ……

ただこれ、キットカットだけは落ちてこないんです。

え?! キットカット食えてないの!?

超能力で落ちたのは他のお菓子なんですよね。だからM&M’s食べてました。

 

あ、ディスプレイのとこで詰まってるってことね。取り出し口じゃなく。

はい。だから詰まったお菓子は見えてるんです。キットカットは落ちてませんでした。

えー。キットカット食べたい時に、M&M’sはちょっと違わない? 種類が違うもん、チョコの。

でも主人公は何も言いませんでしたよ。

思ってたはずよ、M&M’sじゃねえんだよなって。ウエハースがいいわけじゃん。お腹にたまって満足感が高いっていうのを求めてた中で、M&M’s落とすのはどうなの? そういうとこじゃない?

キットカットかM&M’sかでそこまで言う奴は、彼女と仲直りできないでしょ。

しょうがないか……でもやっぱり、シーン的にはかなり重要だね。

そうですね。話が次に進みますよね。

「自動販売機が詰まる映画」って、最初なに言ってんのかよく分かんなかったけど、どんどん次が聞きたくなってきたぞ。

 

 

 

ハッピーツリーフレンズ

ハッピー・ツリー・フレンズ ファースト・ブラッド [DVD]

次は『ハッピーツリーフレンズ』です。

わー! 懐かしい!これすげー昔にネットで流行ったんだよね。

僕は友達に聞いて初めて知りました。かわいいのに、めちゃくちゃ残酷なんですよね。

めっちゃグロいのよ。なんちゅーもん作るんだと思うよね。

でも中高生とか、結構そういうの好きですよね。

好き。情操教育には悪いのかもしれないけど、血がドバッと出ると面白いよね。

これはエピソード7の「Nutty’Wrong With Candy」という回で自動販売機が詰まります。公式がYouTubeで配信してるんですよ。

おっ、じゃあオモコロに埋め込もう。

 

 

※ニガテな方は閲覧注意です。

ナッティっていうお菓子好きのリスがいて、そいつが自動販売機でチョコを買おうとして詰まります。それを取ろうとして手を取りだし口から突っ込むんですが、腕がちぎれるというシーンです。

なんて話を作るんだ。あ! でも死ぬ前にキャンディ食えてる! すぐ死んだけど。

まぁアニメなんで、すぐ復活しますけどね。

公式が上げてくれていたおかげで、自動販売機の詰まりを目撃できました。ありがとうございます。

 

 

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(字幕版)

ある日事故で妻を亡くした主人公。しかし辛くも何ともない。果たして、失ってしまった心を取り戻せるのか。

5つ目は、『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』っていう映画です。

なんか情緒のあるタイトルだな。あ!ジェイク・ギレンホールが主演じゃん!

この人、かっこいいですよね。この映画、かなり面白いんですよ。

マジ?どういう話なの?

冒頭、主人公が事故で妻を亡くしてしまうんです。でもお葬式とかする中で、どうも悲しみが湧いてこない。あれ? 俺って妻のことあんまり好きじゃなかったのか? って思ったりして。

なるほど。奥さんが死んだのに何も感じないってヤバイなって?

ヤバイともあんまり思ってなくて。まぁ、仕事人間なんですよ彼は。仕事以外のことをあんまり考えずに生きてきてて。

子どもはいるの?

子どもはいないんですけど、妻のお父さんが出てきます。その人が死んだ娘のために基金を立てようとするんですけど、主人公はそれにもあんまり興味がもてないんです。

なんなんだよ。怖いな。

感情を失ってるんです。

そこは演技でも悲しそうな感じにしとけよって思うよね。

妻が死んだ次の日に普通に出社してきて、みんながドン引きするっていうシーンもあります。

やだわあ~。でもそうなっちゃう人もいるかもしれないな。

義父は「心を取り戻すためには、なんでも一回解体してみることが大事だよ」って言うんです。

なるほど。問題を分割して考えてみようってことかな。

それでまず、主人公は家の冷蔵庫を解体します。

え? 物理的な意味じゃなくない?

会社のトイレの立て付けの悪い扉も、勝手に外しちゃったりするんです。

なんか別の方向のヤバさになってきてるぞ。

で、自動販売機が詰まるところなんですけど、冒頭、妻が死亡する原因となった事故のあと、病院の待合室で起こります。

おお!ストレンジャー・シングスに続いて「病院の待合室」!しかも自販機が詰まりやすい「冒頭」

今回はM&M’sのピーナッツを買おうとしたところで詰まります。スプリング式になっていてそれがくるくる回ってお菓子が落ちてくるんですけど、それがよく詰まるんですよ。

でも何とも思わないでしょ。こんな心がないやつは。

その後、主人公は自動販売機の製造番号の写メを撮ります。

製造会社に連絡しようってこと? 心がないのにそういうとこはこまけぇのかよ!

それで葬儀でみんなが集まってるところを抜け出して、詰まった自動販売機への苦情の手紙を書きます。

奥さんの葬式の最中に!? しかも手紙で!? いちいちヤバイなこいつ。

みんながお葬式で悲しんでる最中に、一人二階に上がって黙々とクレームの手紙を書くんです。

めちゃくちゃ面白い。

その手紙にお菓子が出てこなかったこと、妻を亡くした直後だったので苛立ったこと、とか細かく書くんですね。

もうあっぱれだよ、そこまでいくと。

で、その手紙を受け取った苦情係から返信が来て、その苦情係の女性が、この映画のヒロインになるんです。

 

えーーーーーーー!? 出会いのきっかけになんの!? 凄すぎる。自動販売機が詰まらなかったら、この映画成立しないじゃん。

そうなんですよ。

はー、これは起点中の起点だな。そんな重要な役割を、詰まる自動販売機に託すとは……。

自販機詰まりアカデミー賞があったら、間違いなく受賞している映画です。

さっきからシナリオ上、かなり重要な場面で自動販売機は詰まってるよね。もしかしたら、すごい気づきかもしれないぞこれは。

 

 

※自動販売機が詰まるのが重要なシーンすぎて、予告編にも入ってました。

 

 

一応もう一個、気になる映画はあるんですが……

 

 

ドクターストレンジ

ドクター・ストレンジ (吹替版)

おー! これは観たよ! 次元を操る映像が凄くて、マーヴェル作品の中でもかなり良かったな。

ギャグも多くて面白いですよね、「ドクター・ストレンジ」

でも自動販売機が詰まるところなんてあったっけ…?

うーーーーん、この映画はちょっと微妙なんですよね。正直、詰まってはないんです。

どういうこと?

劇中にドクターストレンジと敵が、幽体になって戦うシーンがあるんですけど。

あ、中盤の病院のシーンか。ストレンジのピンチの場面だ。

戦いの最中に自動販売機をすり抜けることで、自動販売機が反応してお菓子がバラバラと落ちる、というシーンでありました。

そういえば一瞬あったな。でもあれはお菓子が出てくるだけで、詰まってはいなかったね。

はい、買おうとしていた人が多めに落ちてラッキー! ってお菓子を拾っていくだけで終わるシーンです。

物足りないねえ。その後の展開に、詰まりが影響を及ぼしてないし……。

そうなんです。詰まり好きとしては、ちょっと納得できない映画でした。

ドルマムゥ(ボスキャラ)にも、自動販売機が詰まる場面を延々と繰り返してもらわないと困るよな。

 

 

まとめ

以上になります。自動販売機が詰まるシーンの良さ、わかっていただけました?

いやー、これは思った以上にすごかったな。 自動販売機が詰まること、こんなに起点になるか!?って感じたよ。

オケモトはまだまだ自動販売機が詰まる映画を集めてますので、心当たりのある方はTwitterまで情報をお寄せください。

 

オケモトのTwitter

 

もっと聞きたいわ、この話。

あと、映画好きの先輩に聞いたら、ニット帽かぶってて指が出てる手袋してる子どもが自動販売機を詰まらせていた記憶がある……と言ってたんですが、その情報だけだと、どの映画か分かりませんでした。

ニット帽をかぶった子供……と言えば、マコーレー・カルキン「危険な遊び」じゃない?

 

危険な遊び (字幕版)

なんですかこれ。

「ホーム・アローン」世代は知ってるはず。あとマコーレー・カルキンはだいたいニット帽かぶってるから。

 

 

あ! 調べてみたらニット帽と指だし手袋、してる!

こいこいこいこいこいこいこいこいこいこい。

これはもしかしたらあるかも……。最後、この映画も確認してみます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出てきませんでした。

 

 

この記事では引き続き「自動販売機にお菓子が詰まる」描写のある映画を募集しています。

もし見つけた、あの映画にあったかも。といった際にはオケモトのTwitterなどにご連絡お願いします!

 

↓続編記事もあります。