まきのゆうき
ヨッピー
加藤 亮■はじめに
こんにちは、何を隠そう、俺です。
「オカンが買ってくるお菓子＝実家菓子は、なんか残念」
という経験は、読者の中にも心当たりがあるのではないでしょうか。
ひとたび窓を開けて空を見上げれば、
「わざわざこれ？」
「もっとおいしいやつあるだろ・・・ジャガビーとかさ」
「お金無くなったから振り込んで」
などという悲しい思いが、今日もどこかの家の煙突から
天空へ昇っていくのがみえてきます。
そんな残念な実家菓子を、なんとかマシなものにしたい。
そうだ、味噌に漬け込んでみたらどうだろう？
そう思い立ってから、行動に移すまでに、そこまで長い時間は必要ありませんでした。
というわけで、実家菓子を味噌に一日漬け込んでおいしくなるか、
それを試してみたいと思います。
味噌をタッパにうつし、少しの砂糖と調理酒を混ぜて味噌漬け用の味噌を作ります。
そこに、実家菓子を入れていきます。
漬け込みます。
こうしていくつかのお菓子を漬け込んだ「パンドラの箱」ができました。
自分で仕込んでおいてアレですが、あんまり食欲がわきませんでした。
何にせよ、明日実食してみます。
■実食
ちょうど24時間経ったので、早速実食といきます。
今回も挑戦者はまきの（左）、ヨッピー（真ん中）、加藤（右）の三人で、
クロスレビュー形式で行いたいと思います。
では早速・・・。
あれ。
ボロボロになっちゃった・・・！
「これなに？？」
「ココナッツサブレ」
「実家菓子代表選手」と言えば、ココナッツサブレ。ということで
漬けてみたんですが、もともとちょっとしんなりしているせいで、
味噌に漬け込むと完全に形がぐちゃぐちゃになってしまいました。
最早サブレの原型なし。
ちなみにわたくしはココナッツサブレ食べたことありません。
もぐ。
・・・。
まあ、普通に食べられるかな・・・。辛いけど。
ただのしょっぱいお菓子。
酒のつまみとしてなら割といい感じ。
キュウリとかと食べたらおいしいかも。
味噌の辛さは際立ったけど、まあ別にいけないことはなかったです。
注意点として、かなり崩れやすくなるので取り出すときは注意してください。
あと、加藤の「キュウリとかと食べたらおいしいかも」ってそりゃ味噌じゃん。
見た目がかなり汚くて申し訳ないんですが、これはれっきとした味噌です。
チョコレートは形が崩れることなくしっかりと自我を保っていました。
さすがに中にまで染み込んでることは無いと思いますが、食べてみます。
ぱく。
味噌いらねええええええええええ
うっとうしすぎる。チョコと味噌が口の中で戦ってた。
表面がしょっぱいチョコになってる。
普通にチョコ食いたいよ～。
しんなりしてることでおなじみのぬれせんべい。なぜ濡らすのか。
そして味噌に漬け込むと、原型はありますがどう見ても
ハムカツにしか見えなくなったので、若干グレードは上がってると思います。
ヨッピーの持ち方にこの企画の「嫌さ」が集約されています。
シュワッ（擬音が「ぱく」ではない）
うわあ～・・・。
ただの味噌より数倍辛い。なにこれ。辛味しかしない。
凝縮された塩分。
ハムカツと思って食べたらただ辛いだけだった。
食感、後味、かなり不快。
そのうち自分をハムカツと騙して道端に潜んで、それを見かけた
旅人が間違って食べて困ってしまう妖怪とかになりそう。
まだまだあるけど、何か水っぽいのが染みだしてきもい。
お次は、海の恵み「茎わかめ」です。
食べたことありませんが、しょっぱさがうまくマッチしてくれることを祈ります。
あぐ
うま！
やっとうまいのきた！居酒屋でつきだしで出てもいけるレベル！
味噌についに勝った！美味しい！
お茶漬けにしたら多分最高！
やっとおいしいのきた～！
味噌の辛さと茎わかめのしょっぱさがマッチして、
「居酒屋の一品物（スピードメニュー」ぐらいに昇華されました。
これはマジで最高！ぜひ試してみてください。
お皿が汚くて申し訳ありません。洗う気力があまり無かったんです。
しかし甘栗はその名の通り「甘さ」を持っているので、味噌との辛さと
どのような反応を見せるのか楽しみです。
おいしくなるんじゃないでしょうか。
はぁ～～。
・・・。
帰っていいですか？
甘さと辛さ、どちらも無くなって、「無」がそこにあった。
何を噛んでいたんだろう。
薬品っぽい。スーパーボール食ってるみたい。
帰っていいですか？
ちょっとだけ「おいしくなるかも？」と思ってしまった自分を殺したい。
これはまずすぎる！まずいくせに全然飲み込めないっていうのも泣ける。
謎のキャンディ、純露。買い出し行く時に初めて知りました。
その形状、少し味噌がこびりついたその姿を見てると、
「肛門に入れて密輸した宝石」にしか見えなくなりました。
世界の純露ファンの皆様、大変申し訳ございません。
ぱくっ
お・・・。
コーティングされた味噌をはがすとそこはもう純露の世界。
アメには味噌は染み込まないね。
くぼみに味噌が詰まっててたまにしょっぱくなる！
最初にコーティングされた味噌を取り除けば、
あとは純露本来の甘みが際立っておいしく食べられました。
もう味噌に漬けるという概念は必要ないのかもしれません。
マンスーン
みくのしん
うないいちどう
めいと
ARuFa
雨穴
マキゾウ
加味條
室木おすし
