「面白そうだけど、知らずに混じると迷惑をかけそうで怖い…」

「ネットでルールを調べても専門用語が飛び交っていて挫折してしまう…」

”人狼”を遊ばない人に理由を聞くと、興味があっても一歩を踏み出す勇気が出ないという方がとても多いです。

そこで今回は、「そもそも人狼とは何なのか」「人狼を遊ぶには何が必要か」といった、恥ずかしくて聞けないような基礎的な部分から人狼のコツに至るまでをギュッと濃縮して記事にまとめました。

ぜひ最後まで読んで、楽しい人狼ライフのきっかけにして頂ければ嬉しいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一章 人を集めよう

 

 

 

さて、それではさっそく人狼ゲームを遊んでみましょう。

・・・と、言われてもまず何が必要なのか分かりませんよね?

人狼ゲームをするうえで必要なのは、一緒に遊ぶ仲間、たったそれだけです。

逆に言えば、一緒に遊ぶ人がいなければ、人狼ゲームはできません。

人生において、人間がひとりでできることというのは、実は少ないのです。

ともかく、皆さんの知り合いで、一緒に遊んでくれそうな人を集めてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さっそく仲間が集まってきました。しかし、何かがおかしいですね。

そうです、「みんなが集まっている目的でバラバラ」で、このままでは人狼ゲームを遊ぶことができません。

何か目的を持って集まりたいときは、事前にその目的を伝えておかなければ、人はそれぞれ自分がしたいことばかりをしようとして、うまくいかないのです。

遊ぶために集まった場合に限らず、そういった経験はありませんか?

「人狼ゲームを遊ぼうよ」はっきりとこう伝えて、改めて集まってもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△人狼と言われて日本橋にある小料理屋「人狼」に行ってしまった人

 

 

 

 

 

 

 しかし、これだけではまだ不完全です。なぜなら一口に「人狼」と言っても、それぞれの持っている人狼のイメージはバラバラだからです。

よくあるのは、人狼に誘った相手がいつまで経っても来ないので連絡してみたら、日本橋にある小股が切れ上がった女将が切り盛りする雰囲気のいい小料理屋「人狼」に行っていた、ということですね。これは相手が悪いのではなく、「人狼」のイメージを事前に統一していなかったあなたが悪いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△人狼のイメージが偏っている人

 

 

 

 

 

 

 また、人狼をよく知らない人の場合このようにハレンチな催しに誘ったと誤解される場合が少なくありません。

現在では「人狼=ハレンチ」という誤解に基づいたイメージは薄まりつつありますが、まだ完全に偏見がなくなったわけではありません。

特に親しくない異性などを誘う場合、決して人狼はハレンチでないこと、またあなたが相手をハレンチな目で見ているわけでは決してないことを念押ししておき、余計な警戒心を起こさせないよう気配りすることが大切です。

他にも、初心者が人狼と間違えがちなものは沢山ありますので、こういったものと誤解していないのか、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二章 人狼を遊ぶ人数

 

人狼を遊ぶには何人の仲間が必要でしょうか?

人狼にはたくさんの役割があり、人数が多いほど盛り上がる部分もありますが、絶対に必要な役割以外を削った最低限の人数を言えば4人程度から可能です。

最低限というのがどういうふうにして割り出されているのかかいつまんで言うと、こういうことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たとえばこのように、参加者全員が「市民」だった場合はどうでしょう。この村で争いごとは起こるでしょうか?

それは、ちょっとした言い争いとか、痴話喧嘩とか、みんなが呼ばれてる集まりに自分だけ呼ばれてないぐらいのことはあると思いますが、それは自分たちで何とかしてくれということなので、ゲームとして盛り上がるとは言いにくいですね。

では、平和を脅かす「悪」が必要だということで、悪の要素を入れてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人狼が4匹集まりました。なんと怖い村でしょう。

しかし、残念ながらこの村でも事件は起こりません。

なぜなら、人狼が襲う対象の「市民」がいないからです。

そう、「善」と「悪」は同時に存在しないとその性質を発揮しないのです。

では、市民と人狼を同時に存在させればそれでよいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、15人の参加者を募り、ひとりの人狼と14人の市民のサイドに分けました。

これなら人狼が市民を襲い、市民が人狼を処刑しようとして事件性が生まれますね。

しかし、これはやったことがあるので言えるのですが、やはりこれでもゲームにはならないのです。

大量の無能の市民で人狼を処刑しようとして、顔色が悪いからあいつだろ、早口だからこいつだろ、とどんどん処刑していったはいいのですが、毎日の処刑と人狼の襲撃でどんどん人数が減ってしまい、最終的には人狼一匹が残ってしまったのです。

この時ばかりは「ああ、司法をいい加減にして誰彼構わず裁いていると最後には悪人が残るのだな」とその場にいた全員が学びを得ましたが、ゲームとして面白かったかと言われるとそれは別問題です。やはり、ゲームが面白くなるには「手がかり」が必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで導き出されるのが「役割」という概念です。

「役割」を持った人物は「手がかり」を作り、人狼をただの殺人から推理ゲームに昇華させます。

例では、「占い師」は一日にひとりを占って人狼かどうか見分けることができますし、人狼側にも役割を持った人物がいたりします。

このように、「善」「悪」、そして「役割を持った誰か」の要素を考えたときに必要となる最低の人数が4人なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△4人の人たち

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、4人という人数では人狼が成立しているともいいがたく、欲を言えば5人がほしいところです。

しかし、インターネットを見ているような人が5人の人数を集めるのは簡単ではないことですね。

そのような場合は図のように「水が少し入った瓶」で代用しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三章 人狼の役割

 

 

続いて、人狼のベーシックな役割について学びましょう。

以下に、人狼の役割について簡単に説明した図をまとめましたので、10秒以下で読み切ってください。

10秒以下だと、読みにくいと思いますが、それ以上見ると余計に混乱することになりますので、必ず10秒だけ見てください。

いいですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、お疲れ様でした。なんとなく分かっていただけたことと思います。

このように、人狼ゲームにおいては最終的に都に税金が集まり、それが公共施設や事業となって市民に還元されるという仕組みになっています。

ですが、初心者のうちは役割というのはあまり強く意識する必要はありません。

あまり根詰めて考えないで、その場で求められることをやって生きていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△人狼をすることに決めた人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第四章 人狼のルーツ

 

 

 

人狼のルーツは、古くは清王朝の宮廷で行われていた「人業(じんごう)」という遊びに遡ります。

彼らは、人が仮にある役割を与えられたとき、それが仮定されたものであっても必要以上に熱中し、残酷なまでに本能を剥き出しにすることに着目し、「人の業を見る遊び」あるいは「人の業を制御するたしなみ」として「人業」を形作りました。

やがて、その遊びがシルクロードを通じて西欧諸国に伝わり、市民を襲う「猴(おおざる)」が狼に、「人業」が「人狼」にと分かりやすく翻訳されたものがこんにちの人狼の原点だと言われていますが、その説は真っ赤な嘘です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六章 人狼ゲームにのぞむ態度について

 

 

 

人狼ゲームの初心者がもっとも不安なのは、人狼ゲームをどのような態度で遊んでいいかわからない、そしてそこから初心者であることがバレるのが怖いということですね。

事実、人狼ゲームにおいて初心者だと表明すると「初心者coはマナー違反なのだが」「メタ発言やめて」などと意味の分からないことを言われて袋叩きにされ、二度と参加できない体にされてしまうことが多々あります。

では、初心者はどのような態度で人狼に臨めば良いでしょうか?

これは、実はそれほど難しいことではないのです。

 

 

 

 

 

 

 

△人狼が楽しみで少し首が浮いた人

 

 

 

 

 

 

 

 人狼は楽しいゲームです。逆に言えば、楽しくできないのならやる必要はありません。これは上級者でも忘れてしまいがちなのですが、勝つことにこだわって楽しめないようなギスギスした雰囲気を作ったり、熱中しすぎて暴言を吐いたりする人は、人狼ゲームに向いていません。

そういう人は、インターネットなどで、自分と考えの違う人を叩いたり、異なる立場にいる人を弾圧したりするとよいでしょう。

話がそれましたが、人狼はあくまでゲームなので、前日から「楽しみだな、面白そうだな」という気持ちを作っていくことが大切です。

落ち込んでいる気分のとき、暗い気持ちのときに人狼をすると、逆にもっと暗い気持ちになったり、悪い副作用が出ることがあるので気をつけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△「受け」の姿勢

 

 

 

 

 

 人狼ゲームのプレイ時間は大きく分けると「受け」「攻め」の二つになります。

「受け」というのは他人の会話を聞いている時間、投票を待っている時間、あるいは自分自身が疑われて追及されている時間です。

この時間は一見何もしていないようですが、人狼ゲームの時間の大半はこの「受け」が担っており、この時間の使い方が勝敗を左右すると言っても過言ではありません。

「受け」の時間は椅子にどっしりと構え、てこでも動きません。肩幅は広く、恰幅がよく、「この人が座ってる椅子だけ小さいな」というような印象を与えることです。

そして、何があっても立ち上がらないこと。「受け」の時間に立ち上がることは敗北を意味します。特に、疑われて立ち上がるのは自分が人狼だと言っているようなものですね。

そうして、「この人は立ち上がらない」という空気を事前に作っておくのが「受け」の時間のコツです。

 

 

 

 

 

 

 

 

△「攻め」の姿勢

 

 

 

 「攻め」の時間は、逆に人の矛盾を追及したり、疑わしい人を叩いたり、発言の矛盾点や揚げ足をとって自分の考えを主張する場面ですね。

このときは逆に力強く「立ち上がる」ことが大事です。「受け」の時間に立ち上がらないというイメージを植え付けていればいるほど、ここの「立ち」が活きてきます。

自分が責められているときにはあんなに静かだったマサさんが、人狼ではないかと疑われてもニコニコしていたあのマサさんがこんなにも立ち上がっている、と思わせられたなら、もはや勝った負けたの問題ではなく、人としての格の違いが見せつけられるのです。

それでは、おさらいしてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

「無」から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「有」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0から

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100…分かりますね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪い例

 

△のぞましくない人狼の姿勢

 

 

 

 

 逆に一緒に人狼をしていて人を不愉快にする態度はどのようなものでしょうか。もし、あなたが人狼に誘った人が、クラブに来てる奴みたいに後ろの壁のほうで腕組みをして小刻みに揺れているだけだと、参加したいのかしたくないのか分からなくてイライラするでしょうし、またこの人がいつの間にかいなくなったなと思ったら、あいつなんか途中で女と消えてましたよ、みたいなことを言われて嫌な気持ちになることは明白です。人狼に限った話ではありませんが、一緒に遊ぶ相手を選ぶなら友達より恋愛とかを優先する奴は絶対にダメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第十一章 人狼が遊ばれる地域について

 

 

人狼ゲームが遊ばれているのは日本シンガポールスロベニア共和国の三か国です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第十七章 人狼ゲームを遊ぶことがむつかしい人について

 

第六章では人狼ゲームにおいて望ましくない態度について触れましたが、その他にも人狼ゲームに誘うことが難しい人、あるいは一緒に遊ぶことができても継続することが難しい人というのがいます。

 

 

 

 

 

 

 

1.手がグネってる人

 

 

 

 

手がグネってる人は、人狼候補を指摘するときに不都合が生じるので、あまり人狼に向きません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.かなり小さい首が座ってない人

 

 

 

 

かなり小さい首が座ってない人は、全てがそうだというわけではありませんが、意見を求められてもああとかううしか言えなかったり(このようなことを「村利がない」と言います)、急に奇声をあげて泣き叫んだりして進行に支障をきたすことが多いため、あまり誘わないほうがよいでしょう。ですが、決してすべての人がそうだと言っているわけではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.実際の虎

 

 

 

 

 

 

実際の虎と人狼を遊ぶことはルール上、ほとんど問題ありません。

私も実際の虎と人狼を遊んだことは何度かあり、最初のうちは滞りなく遊べていました。

しかし、やはり細かい人はいるもので、参加者の一人から「実際の虎がいると”人に混じっている狼が怖い”という設定の根本的な部分がブレてしまうのではないか」という意見が出ました。

確かにそれは虎にしても私たちにしても図星ではあったのですが、あくまでゲームなので楽しくやりましょう、ということでその場では丸く収まりました。しかし後から虎のほうが「やっぱり気になる」みたいなことを言いだして、つまるとこ、ああいう(設定がブレると)理由をつけて言っているだけで、本当は単純に虎と人狼を遊ぶのが嫌なだけなんじゃないのか、そして、本当は何も言っていない君たちも虎と人狼を遊ぶことが嫌なんじゃないのか、と考え始めたら、素直に楽しめなくなった。虎というのは強い動物だけど、そういう部分(精神的な部分?)に関しては強くはない、とのことで、私たちのほうでも、そんなことはない、卑屈になことを言ってくれるなと強めに言ったのですが、やはり一度そういうギスギスした空気になったら元に戻ることは難しく、虎と、それから虎にその指摘をした人もいつしか集まりに来なくなってしまいました。

ですが、これだけ話すと誤解されてしまいそうなので言っておくと、虎とその指摘した人の仲が悪くなったのかというと、そういうわけでもなくて、事実、これは虎本人ではなく後になってほかの人に聞いた話ではあるのですが、「実際問題”狼が怖い”という設定が受け入れられなかった部分は認めざるを得なくて、なぜなら狼なんか余裕で勝てるから、他の人にとって狼と虎が同時にいることが混乱するとかそういう問題以前に、”仮の話でも自分が狼に負ける”という設定にリアリティがなさすぎて感情移入できない辛さがあった」と虎のほうでは言っていたそうです。

結局、その人と虎は今でも他のボードゲームで遊んでいて、なかでも「おばけキャッチ」「ボーナンザ(これは知りませんでしたが豆をやり取りするゲームらしい)」「ワードウルフ」などがお気に入りだそうです。ワードウルフは人狼と似たようなものだと思うのですが、それはいいんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終章 人狼を遊ぼう

 

 

さて、ここまで読んでくれた読者の皆さんは、実はもうちょっとした上級者です(笑)。

人狼は、基礎知識を身につけないまま専門用語ばかり憶えていい気になっている自称中級者が多いので、実はこれだけの知識を身につけたらほとんどの人に勝ててしまうわけですね。

しかし、人狼を遊ぶうえで最も大事なことがまだひとつ、残っています。

それは実際に遊んでいくなかできっと見えてくるはずです。

それではさっそく人狼を始めてもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・そうです、もうお分かりですね。

 

人狼を遊ぶうえで最も大事なこと、

 

それはルールを覚えることです。

 

これから人狼を始めたい、遊んでみたいという人は

 

これだけは絶対に忘れないでくださいね。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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