こんにちは、マッキンです。

皆さん、お元気ですか。

 

私は元気です。元気、です……げんき……げ……

 

ストレス社会とも言われる現代、心身ともにお疲れの方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。めちゃ疲れた。

 

そんな人にうってつけの、最高にクールでスタイリッシュなリラクゼーション「アイソレーションタンク」が東京都は高円寺にあるそうです。

 

このワード、聞いたことありますか?

 

らしいです。私も初めてなのでよく分かってませんが、この「アイソレーションタンク」体験にて物理的に癒されてきたいと思います。

 

 

 

アイソレーションタンクがある場所に来た

というわけで、今年7月にオープンした高円寺駅から徒歩2分のところにある、鍼灸マッサージ治療院・筋膜ラボ「光和堂」にやってまいりました。鍼灸マッサージとアイソレーションタンク体験ができます。

 

で、今回お世話になる先生がこちら。内田先生です。

 

「よろしくお願いします!お手軽に死海体験ができて、かつリラックス効果があると聞いて今日は来たのですが、アイソレーションタンクとは一体どういうものなんですか?」

「はい、生きていると常に目や耳や匂いなどの刺激を感じますよね。情報が溢れかえっていて、五感を常に使っている状態です。『五感がなくなったら人間は一体どうなるのか』ということに興味を持った研究者のジョン・C・リリー先生が、1950年代に、音や光、匂いなどの感覚を遮断できるタンクを作ったのが始まりです」

「めちゃくちゃ昔からあるんですね!感覚を遮断するとどんな変化や効果があるんですか?」

「効果は『筋緊張の緩和』『自律神経の調整』『脳の休息』この3つがメインです。あとは、鬱や精神病、ストレス軽減に効果的と研究論文が出ていて、これがその論文なんですけど…」

「論文ですね。拝見させていただきます。どれどれ、なるほどなるほど。うん。全部英語だ!読めない!」

「とまあ、こういう感じで、『アイソレーションタンクって何?本当に効果あるの?』と、初めて存在を知った方は思うかもしれませんが、実は学術的にも色々と研究がされているんです」

「ただ浮くだけじゃなかった、すごい。ここに来る前に『アイソレーションタンク』で画像検索してみたら、蚕(かいこ)みたいなカプセル型のタンクが結構ヒットしたんですけど、光和堂さんのはピラミッド型でかっこいいですね」

 

 

「これ、アメリカから輸入して組み立てたんです」

「アメリカから!」

 

「中、マジで真っ暗だ。……あの、私まったく泳げなくてですね、その、うまく浮くことはできますかね…」

「簡単ですよ!というか、逆に浮かないほうが難しいです」

「本当ですか?それなら良かったです、えっと、めちゃくちゃ塩が入っているんですよね?」

「厳密に言うと塩ではなくて、硫酸マグネシウムがたくさん入っているんですけどね」

「硫酸マグネシウム」

「化学式、得意ですか?」

「さっぱりです」

「ええっと…そうですね…塩の5〜6倍は浮くと言われています」

「へー!濃いんですね、なんかすごそう。でも浮けたとして、泳ぎが苦手でバランスが取れない人は、体が『グルンっ!!!!』と、こう、うつぶせになってしまうのでは?」

 

「まず無いですね。浮いた体はユラユラ揺れる…と思うかもしれませんが、風も波もない空間ですので、ピタッと静止して想像以上に安定します。無理やりうつぶせになろうとしない限りは体を少々動かしても、なんなら爆睡したとしても絶対に溺れないのでご安心ください」

「わ〜〜〜〜!それを聞いて安心しました!」

「ちなみに、硫酸マグネシウムは、ハリウッド女優やセレブの間では、冷えに効果があるとのことで入浴する時にこれを入れて入浴するのが流行っているみたいです。成分が毛穴に入ることで熱を逃がさず、入浴後も体がポカポカするんです」

 

現在、ニューヨークではアイソレーションタンクがめちゃくちゃ普及していて、なんと店舗がワンブロックごとにあるそうです。ニューヨーカーたちは整体に行く感覚でタンクに入るとか。日本のカラオケみたいなノリで店舗がガンガンある…!

一方、東京都には現在3店舗ほどしかないそうです。全国合わせても5店舗あるかないかくらい。すくな!

 

「ハリウッド女優が使ってるのかぁ…ちょっといいなぁ…」

「こちら、差し上げますのでぜひ。タンク内に入っているものと同じものです。今夜お風呂に入れてみてください!」

 

「え!いいんですか?やった〜〜!」

 

※こちらは現在、タンク体験をした方にプレゼントしているものです。なのでけっして、内田先生を脅して無理やり奪ったわけではないことをお伝えしたい。

 

 

「これ、タンクの中にどれくらい入っているんですか?」

400kgです

「よんっ……?!」

「溶かす作業がすごく大変でした…」

「人間が容易に浮くとなるとそれくらいの量が必要になるのか…」

 

硫酸マグネシウムです。意外と粒がでかい。ザラメみたい。

 

 

「そうそう、アイソレーションタンクは瞑想ができるんですよね」

「はい、できます」

「本当ですか?ただ浮くだけなのに瞑想ができるって、一体どういうメカニズム…?」

「タンク内は光も音も匂いもありません。外からの刺激がない。なかなかこういう状況になること、普通の生活じゃあまり無いんじゃないですか?」

「んー、確かにそうかも…。唯一、外界からの刺激がなさそうな就寝前でも、カーテンの隙間からもれる街灯の光だったり、電化製品の音が聞こえたり、毛布が肌に擦れる感触もあれば暑い寒いも感じたり…」

「そうですよね。ちなみに、タンク内の温度は人肌で保たれています」

「音も光もにおいも水の温度も、なにも気にする要素がない」

「となると、もうあとは自分の内面や抱えている問題など、自分の声を聞かざるを得ないんです」

「なるほど。必然的に瞑想しやすい空間なんですね。瞑想初心者や苦手な人にぴったりかも…!」

 

左の青っぽい空間がアイソレーションタンクの部屋で、右の部屋が鍼灸マッサージの施術部屋。近未来的なイメージのあるタンクが設置されている部屋は、あえて無機質で宇宙空間を彷彿とさせるデザインにしたそうです。異世界みたいで面白かった…!

 

超綺麗なドレッサーも完備されているので、女性はお化粧直しがヨユーでできます。

 

 

「ちなみに、どんな人がアイソレーションタンクを利用しますか?」

「芸術家や企業の社長さんなど、クリエイティブな人が多いです!」

「へー!なんとなく、スポーツやってる人が多いのかなと思ってました」

「顕在意識と潜在意識のお話は聞いたことありますかね?こういう、氷山の図で表すことがあるんですけど…」

「クリエイティブな人が瞑想をすると、普段自覚していない潜在意識が活発になりアイデアやイメージがポンポン浮かんでくる人もいるみたいです。なので、芸術家や社長さんなどが多く利用しますね」

「漫画家やライター必見案件だ…!なんだか楽しみになってきました。私、趣味で漫画を描いているのですがなかなか次回作のアイデアが出て来ずでして」

「何かアイデアが思い浮かぶといいですね。「なぜ漫画を描きたいのか」という根本的な理由も、もしかしたら見えてくるかもしれません」

「ひー、そこまで考えたことがなかった…!何が降りてくるか楽しみ!自分の内面とじっくり対話してきたいと思います」

 

 

 

 

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