去年の11月――。

 

 

買ったばかりのiPhoneで、僕はネットサーフィンを楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

「エロ動画を見たい、絶対に見たい」

 

 

その一心で、アダルトサイトという名の大海原を波乗りしていたのだ。

 

 

 

そして、僕はあるサイトに辿り着いた。

 

画面には動画のプレイヤーが表示されており、その下に、

 

 

 

18歳以上

 

 

 

と書かれたボタンがある。

 

 

 

28歳の誇りをもって「18歳以上」のボタンを押す。

 

すると、画面が切り替わり、エロ動画の再生が始まっ……あれっ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なにコレ?

 

 

状況がよくわからないまま、OKボタンを押す。すると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ワンクリック詐欺に引っかかってしまった!

 

 

 

 

 

ワンクリック詐欺とは

不当料金請求の手法の一つで、アダルトサイトや出会い系サイトなどにパソコンや携帯電話からアクセスすると、いきなり料金請求の画面が表示されるという手口。

(中略)

サイトにアクセスしただけで、あるいは十分な契約についての説明と明確な意思表示なしに契約が成立することはないので、このような請求は法的に無効であり、料金を支払う必要はない

(IT用語辞典 e-Wordsより引用)

 

 

 

契約についての説明と明確な意思表示……?

なかった! いきなり請求画面出てきた! じゃあ、僕の請求された99,800円は払う必要がないってことか…!

 

 

あぶねー!

 

年収3億ぐらいだったら危うく払うところだったー!! 年収102万でよかったー!

 

 

 

 

というわけで、このような詐欺に引っかかった場合は無視を続けるのが鉄則らしい。

僕の場合、去年の11月に高額請求されてから無視を続けて半年が経過した。支払期日をとっくに過ぎているが、特に何も起こっていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

詐欺サイトは探せば見つかるものなのか

僕が自宅にインターネットをつないだのは、2005年のこと。

それから毎日のようにパソコンを使い、アダルトサイトもかなり見ているが、7年の間に出くわした詐欺サイトは、今回のサイトひとつだけだ。

 

もしかして、詐欺サイトにひっかかるのってかなりのレアケース? 俺、ものすごい万馬券当てちゃったのか!?

 

実際、どうなんだろう。

詐欺サイトってそんなに存在するものなの?

 

 

例えば、

 

 

一日中アダルトサイトばかり見ていたら、詐欺サイトはどれくらい見つかるんだろうか。

 

 

 

――ということで、調査することにした。

 

 

 

 

一日で詐欺サイトにいくら請求されるのか

【ルール】

 

・ 調査時間は24時間 (0時~24時)

・ 詐欺サイトを見つけたら請求されてみる

・ 基本的にiPhoneを使って探すがパソコン等で情報収集してもよい

 

 

 

 

 

00:00 調査開始

● あの日を思い出してみよう!

 

ワンクリック詐欺に引っかかった日、自分はどうやってあのサイトにたどり着いたのか?

ただひとつ覚えているのが、アダルト動画を検索していたということ。たしかこんな感じで。

 

 

 

 

 

 

検索結果に表示されたページに片っ端からアクセスしていく。すると、早速、怪しい画像を発見。

 

 

 

 

※ 以下、掲載できない部分にはモザイクをいれています

 

 

 

モザイクばかりでよくわからないと思うが、下の3つの画像がとにかく怪しい。

 

「大丈夫? あんまり無理しないでね」と、心配したくなるくらい点滅しているのだ。

 

 

 

疑惑の画像に指を触れてみる。すると画面が切り替わり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20歳以上で上記内容に同意……?

 

 

上記内容って……?

 

 

 

 

 

 

 

でたー!! 六万円!!

 

コレ絶対詐欺サイトだろっ!!
ボタンクリックしたら絶対請求してくるだろっ!!

 

 

 

……と思ってみたものの、詐欺サイトじゃない可能性もある。

 

99%詐欺だと思うけど、1%の不安が残っていてなかなかボタンを押すことができない。

 

 

 

 

● 情報収集してみよう!

 

作業を一旦中止し、詐欺サイトについて情報収集を行うことに。

Wikipediaにはこう書かれてあった。

 

契約は当事者双方の意思が合致しないと成立しない。

ワンクリック詐欺サイトにおいては、画像等をクリックするにつれて一方的に画面表示が変わるのみであって、利用者の契約意思表示を確認するべき申し込み画面が存在しない。

 

つまり……

 

 

申し込み画面で個人情報などを入れる

確認ボタンを押す

最終確認ボタンを押す

契約成立

 

 

 

コレが契約の基本であり、申し込み画面がなければ法的に契約は成立しない成立していない契約に対しては料金を支払う必要はない。そう考えればいいようだ。

 

 

 

 

● ボタンを押してみよう!

 

さっきのサイトに戻り、「はい」にチェックを入れて、再生ボタンを押した。

 

 

 

 

 

 

すると、画面が切り替わり……

 

 

 

 

 

 

画像に指を触れると……

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャー!!

 

やっぱり60000円請求されたー!!

 

 

しかし、申し込み画面は出てこなかったので不当請求とみなす。

 

 

 

開始から1時間。やっと1サイト見つかった。

 

この調子でどんどん探していこう。

 

 

 

 

 

 

 

検索ワードは引き続きコレ。

 

ガンガンガンガン、サイトにアクセスしていく。

 

 

 

すると、さっきと大体おなじサイトが続々と見つかる。

 

そして、次々と高額請求されていく。

 

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

 

短時間で一気に8サイト発見!

 

そのどれもが一方的な請求だった。

 

 

 

 

06:00 波がきた

2時ごろからずっと見つからない時間が続いていた。

 

訪問したら優良アダルトサイトだったり既に請求されたサイトがまた出てきたりで、いくら探してもなかなか見つからないのだ。

 

 

 

“詐欺サイト、もしかして全部みつけちゃった……?”

 

 

 

そう思い始めた時だった。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

「いたいたー! いたぞ~!! 見つけたぞ~~!!!」

 

 

 

久しぶりだったせいか、自然とテンションが上がる僕。もう、気分は「あいのり」。

 

 

「はじめまして! アダルトサイトのアダルトアーカイブです! アダちゃんって呼んでください!」

 

 

そんな新メンバーの自己紹介が今にも聞こえてきそうである。よし、この調子でどんどん探していこう!!

 

 

 

 

 

 

そして僕らは、ふたたびラブワゴンに乗り込んだ。

 

愛の旅を続けるために。真実の愛を探しだすために――

 

 

あいのりの気分を引きずったまま調査を続行。

 

すると、続々と新メンバーが!

 

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

 

一気に10サイト発見!! ここまでで、計22サイト。

 

 

 

ちなみに、請求画面の見た目が全く同じサイトがあるが、よく見るとサイト名とURLが異なっている。おそらく、同じ詐欺師がテンプレートを流用しているのだろう。幾多の詐欺サイトをさまよっている内に、知らなくてもいい詐欺業界の裏側まで見えてきてしまった。

 

 

 

 

10:00 休戦 

0時から夢中になって探していたら、気づいたら外はすっかり明るくなっていた。

 

腹が減ってきたので、近所のコンビニへ朝食を買いに行くことに。外出中も、調査の手を休めることは決してない。

 

 

 

 

 

 

 

12:00 折り返し地点

 

調査を進めたいがイイ方法が思い浮かばず、しばし悩む。

詐欺サイトについて情報収集を行い、次に思いついたのがコレ。

 

 

 

 

● 芸能人の名前で検索してみよう!

 

芸能人のニュースを扱っているような、普通を装ったブログの中にも詐欺サイトのリンクが貼ってあったりするらしい。

 

そこで、「芸能人の名前 + お宝」で検索してみることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見つからないので、「芸能人の名前 + 放送事故」で探す。

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、すぐに怪しげなブログが見つかり、いかがわしいバナー広告を次々とクリックしていくと……

 

 

 

 

  

 

 

 

サイト発見。

 

 

入り口はアダルトサイトではなかったが、このように詐欺サイトに辿り着いた。

 

普段、何気なく読んでいるブログにもこういった危険が潜んでいるのかもしれない。

 

 

 

 

21:00 ラストスパート 

● 思いついた言葉で検索しまくろう!

 

残りあと3時間! 次の手段を考えている時間はない!

こうなったらもう、思いついたエロワードでどんどん探していこう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……見つからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………もうダメだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

24:00 調査終了

 

 

――やっと終わった。なんなんだ、この達成感の無さは……。

 

 

 

結果発表

後半の失速が目立ったが、結果やいかに。

 

 

まずは回数。

数えてみると、請求回数は24回!! 1時間に1回は請求されたことになる。

 

 

 

 

次に、請求金額。

 

いくら請求されたのか……?

支払期限内の請求金額と、支払い期限を過ぎた場合の請求金額をそれぞれ表にまとめてみた。

 

 

 

 

 

 

 

【請求金額合計】



1,970,600





(期限を過ぎた場合)

 

2,836,000

 

 

 

 

 

もう…高いんだか安いんだかよくわからん! いや、確実に高い! 完全にヒドい!!

 

 

どうですかコレ!? みなさんはどう思いますか!?

 

 

 

「こんなのに騙されて金払うヤツいるの?」

 

 

 

って、思いません? でも実際、払う人がいるんです。

 

 

 

最近の例でいうと、請求画面がひたすら出続けるワンクリックサイトを作ってネット広告会社の社長が逮捕されたってニュース。

 

 

警察の調べによると、被害額は、なんと……6億円!

 

約1万人が料金を支払ってしまったらしい。ヒドい話である。

 

 

 

……このように、詐欺サイトは、詐欺師からすれば「儲かる仕事」なんでしょうね。

 

 

儲かるってことは、詐欺サイトは多分この先も無くなりません。

 

 

詐欺サイトは手を替え品を替え、インターネットの中に存在し続けるのだと思います……そこで!

 

 

 

 

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ワンクリック詐欺? ツークリック詐欺? そんなのはもう時代遅れです!

 

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