前回の話…子どもが見る世界
(1989年頃)
…これ以降家族旅行をすることもなくなってしまい、私も今では大人になった。
君たちの父親が子供だった頃、
泣きながら悪魔くんの歌詞を書いて
パーカーの前をあけたくて
父が棒を回していた。
そういうどうでもいい思い出を、
君たちを見ていると思い出すのである。
君たちもいつか親になる日が来るのだろうか。
(おしまい)