はじめまして、マッキンと申します。 趣味でエロ同人誌を描いている人です。

 

私がどういうジャンルのエロ同人誌を描いているかと言うと……

 

 

人妻がですね、

 

 

最終的にはあんなことやこんなことをしてしまう、っていうエロ同人誌を制作しています。

 

 

そんな中、気付いたことがありまして。

ワイ、裸、描けねえ～～～〜〜〜〜〜〜〜～～！！！！！！！

 

顔はなんとなく描けるけど、首から下描くの無理くない……？ 関節ぐちゃぐちゃにバグらない……？

マジで裸を描くのが苦手なんですけど、どうせならマッキン作のエッチな絵を見た全人類は総じてシコってほしいし、せっかくエロ同人誌を作るからにはやっぱり、

 

最 高 の お っ ぱ い が 描 き た い

 

おっぱいが描けるようになるには、やっぱり生の裸を見て描きたい……。

合法的に描けるのは……ヌードデッサンじゃん？？？？？？？？？？

 

というわけで今回は、都内でヌードデッサン会を行っている「中野デッサン教室」に行ってみることにしました。

ヌードデッサンって、美大生とかガチの画家しか参加できないような敷居がめちゃめちゃ高いイメージだったので、素人でも参加できるのは嬉しい～～～～！

 

ので、欲張って「細マッチョ男性回」「グラマー女性回」と、2パターンの教室に参加することにしました。

人生初のヌードデッサンです。

最高のおっぱいを描く技術、習得してきたいと思います！

 

 

 

ヌードデッサン会当日

意気揚々と中野駅へ降り立ち、中野ブロードウェイを颯爽と通り抜けてデッサン会場へ到着。

 

き、来てしまった……！

 

ワクワク半分、緊張半分でうっすらと手汗をにじませながら、そういえばスケッチブックと鉛筆ちゃんと持ってきたよな……とリュックの中身を急いで確認。

手汗を拭いつつ、おそるおそる入室しました。

 

定期的にデッサン会を行っている、中野デッサン教室の会場「amps（アンプス）」さんはアニメやマンガ・イラストの学校なので、画材が置いてあったりイラストが壁にかけられていたりして、こういう学校に通ってみたかった人生なので普通に「いいな〜〜〜」と思った。

 

そして受付を済ませ、デッサン会場がある地下への階段をルンルンしながら降りると……

 

あ〜〜〜〜。ちょっと待って～～。ガチじゃん～～。怖くなってきたよ〜〜〜〜〜〜〜〜。

 

思っていた以上にガチな現場を前に、先ほどまでのルンルンが消し飛んでった。めちゃくちゃビビった。

でもここまできたら引き返せないので、意を決して一番良さげな真ん中の座席に着席しました。

 

（絶対あの人は美大生だ……あの人は画家だし、ハンチング帽のあの人も画家。はぁぁぉぉ怖い……お腹痛い……）

 

 

ヌードデッサン初心者豆知識1：イーゼル（絵を描くときに使う便利なやつ）に戸惑う

 

マジで焦った。他の参加者の様子を観察しながらセッティングしました。

 

（セッティング出来たのはよいものの・・・そういえばデッサンの仕方が分かんねえ。どう描いていけばいいのだろう・・・どうしようかな・・・）

 

内心、スッゲーおろおろしていたら、「大丈夫？」という声が聞こえて、幻聴かな？と思いつつ振り向いたら、デッサン講師のマントリ・マノジュ先生が心配して見に来てくださった。

 

 

なぜかフリー素材の画像にしか見えないんですが、こちらが中野デッサン教室のマントリ・マノジュ先生です。本当です。

インド国立L.S.ラヘージャー美術大学卒。幼少期から絵を描き続け、クリエイティブな道を目指していたマントリ先生は、大学卒業後はアニメ制作やグラフィックデザイナーとしても活躍し3DCG制作会社も立ち上げるなど、超マルチクリエイターな人である。

 

初めまして、よろしくお願いいたします。あの……実はわたくし、今までデッサンをした事が全くなくて……

おお、初めてなんですね！ 始める前に少しデッサンの解説をすると……

 

 

 

まぁあまりかたくならずに、自由に楽しく描いてください。デッサンの休憩時間にまた見に来ますね！

 

 

優しく絵の描き方までレクチャーしてくださったし、先生のおかげで緊張がだいぶほぐれた。一生ついていこっと。

 

 

細マッチョ男性回

最初は細マッチョの男性モデルさんをデッサンする回です。

 

集まった人は25名くらいで、定員25名の教室がほぼ満席。半分以上が女性でした。

学生っぽい人から40～50代の人まで、年齢層は幅広かったです。

私含めおそらく一人で参加の方がほとんどだったんですけど、絵描き仲間同士で来たのか談笑も聞こえていたので、始まる前の雰囲気は思ってたほど怖くはなかったです。

 

お越しいただきありがとうございます。本日は1ポーズ20分の、計６ポーズやります。デッサン終了後はせっかくなので、他の方々が描いた絵を見て回りたいと思います。自分で描いた絵の中から１点選んでイーゼルに置き、皆さんで見て回りましょう。

 

 

ここでいよいよヌードモデルさんが入室。

勝手なイメージで、ヌードモデルさんは始まる前は大きめの布を羽織っているのかと思ってたんですけど、上半身は裸で下は普通にズボン着てました。

モデルさんを見てまず思ったことは「毛！無（ね）え〜〜！綺麗〜〜〜〜！」でした。あとマジの細マッチョだった。

 

では、よろしくお願いします。

 

先生の合図の後、不意にその時は訪れました。

 

 

 

裸だ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

 

やばい……あえて己の表情筋を無にしてるけど、めちゃくちゃ不思議な気持ちだ……。

 

先ほどとは打って変わり、しんと静まる教室。

息する音も聞こえるのでは？というほど、異様な静けさがただよっていて、これからヌードデッサンが始まるんだ……と心臓がバクバク。

フルチンの男性を総勢20名以上の絵描きがぐるっと囲んで静まり返る空間、最高にアートって感じがしました。

 

では始めたいと思います。よろしくお願いしますー。

 

モデルさんがストップウォッチを「ピッ」と鳴らす音を合図に、ヌードデッサン会、開始。

 

 

最初のポーズは立ちポーズでした。

 

一斉に描き始める参加者たち。鉛筆を紙にこすりつける音と、息遣いだけが響く空間。

静止画を見せられている？と錯覚するくらい微動だにしないモデルさんに「すごいなあ」と感動しながら、「こう……？こう……？」と探り探り描いていく。

隣の人は開始５分くらいで全身が描けていたけど、マッキンはまだ顔と首しか描けてなかった。

 

 

ヌードデッサン初心者豆知識2：腕がプルプルする

 

隠しきれない素人感。

日々使わない腕の筋肉を使ったので、描いてる最中に腕やら肩がパンパンになってきて泣きそうになった。実に貧弱である。

 

やっと体……だいたいは描けた……残るは……。

 

 

ヌードデッサン初心者豆知識3：スゲー照れる

 

照れてる場合では無いんですが、ああでもないこうでもないと描いては消して描き足して、を繰り返していると「ピピピピピピピピピピ」というアラームの音が鳴り、1ポーズ目が終了しました。

 

お疲れ様でーす。じゃあ５分休憩しまーす。

 

 

自分でも思っていたより集中していたのか、時間が経つのがマジで早すぎた…！

そんな人生初デッサンの絵が、こちらです。

 

 

 

どう？

初めての割には描けた方なのでは……？と調子に乗って自画自賛していたら、マントリ先生が絵を見にきてくれた。

 

あっ！いいじゃないですか。あとはもう少し柔らかい感じを出せるといいですね。線が何本も引いてあるけど、今度は１本線で描くようにしてみて下さい。

 

うっ！ 私がガサガサと何本も線を引いて描いてしまうクセがあるのを、秒で見抜かれた！！！

 

 

左がマッキン作の絵で、右の絵がマントリ先生がレクチャーしてくれた絵です。

私の絵は何本も線を引いていて、言われてみるとぎこちないというか、体が固い感じがする。

マントリ先生からフィードバックをいただき、５分の休憩が終了。

 

続いて２回目は、椅子に座って足を組んだポーズ。

私が座る位置からは、イチモツはちょうど見えなかった

 

線を１本に。あと、柔らかく描くことを意識する……。

 

長年、ガサガサと雑な感じで描くことに慣れてしまっていたので、１本の線で描くことの難しさが容赦無く襲ってくる。

気を抜くとクセで線が何重にもなってしまうし、そうしてる間にも20分という制限時間は過ぎていく。

 

先生から教わったことを頭の中で反復させながら、「これも最高のエロ同人誌を描くための布石じゃ……」という思いで描き進めました。

気づくとアラーム音が鳴り、２回目も一瞬で終了。

 

時間の経ち方エグない……？ と放心していたら、先生が描いた絵を見に来てくれました。

 

先生、どうでしょう……。

 

 

いいですよ！ 線が１本になっていて見た目がすごい違いますね！

え……そうですか……？

 

 

うっっっっっわ！！！！マジだ！！！！！！全然違う！！！！！！！！！！！

 

めちゃくちゃ笑いました。描いたの、違う人かよ。

 

さっきよりも良くなっていると思います。あとは、練習するときはできるだけ大きく描くようにしましょう。小さく描くのはすごく簡単だけれど、大きく描くのは難しいし混乱する。脳にはそういう仕組みがあるんです。なので、大きく描くように練習するとその感覚が頭に残るから、小さく描くのがものすごく楽になるんですよ。

おお！！！

今は体を描くのは難しいと思うけれど、後々簡単に描けるようになるから、大きく描くことを心がけてみましょう。

 

 

先生のお話、なるほどすぎる。

高校時代、「絵が描けるから」という理由で学園祭で使う大きな垂れ幕に絵を描かされた時に、顔から下のパーツ全てがバカみたいに歪んでしまい「ああ……ああ……誰もこの絵を見ないでくれさい……」と頭を抱えた、そんな苦い記憶が蘇った。

 

そういえば昔から大きく描くの、苦手だったや。

気付かなかった〜！！人体も描くの苦手で、大きく描くのも苦手て！ド新人じゃん〜〜〜！！！！！！！

 

デッサン会始まって早々に自賛していたお花畑な自分を心の中でフルボッコにしていたら、３回目のポーズが始まりました。

 

今度は地べたに座ったポーズ。

マントリ先生から教わったように、大きく描くことを意識して描いた絵がですね、これ。

 

 

全っっっっっっ然大きくならん。

意識して描いたのに、全然小さい。なんで？

 

しかもこのポーズマジで難しかった。

ヌードデッサン史上一番難しかったし、何より手が死んでる。

 

 

魚肉ソーセージ？

 

ヌードデッサン初心者豆知識４：見慣れない or 描いたことないポーズをされると一気に画力が落ちる

 

これは難しいよね。今、描くときは見たものをそのまま描いてると思うのですが、たぶん輪郭を描いてましたよね？

そうです！ 輪郭から描いてます。

輪郭から描いてしまうと、どうしても体の繋がりが見えないから、今はできるだけ見えない部分も描いた方がいい。例えばこの絵のポーズだと、マッキンさんが座っている位置からは、モデルのお尻から太ももにかけての繋がりがどうしても見えないですよね。

見えないです……。

でも、見えない部分も薄く描いてみましょう。描き慣れてくると『見えない部分』が自分の頭の中にあるから、見えない部分をスケッチブックに描かなくてもスラスラと描けるようになるよ。

（なるほど……。あ、これ、エロ同人誌描く時にも使えるやつだ……エッチなシーンはどうしても体が絡み合うので、「今これポーズどうなってんだ？」と悩んで描けないことが多々だから……）

 

気付きが多くて泣いた。

エロ同人誌で最高のおっぱい描けるように、っていう若干の邪念を持って描きに来てしまったのに、気付き、多くない？ デッサンのなんたるか、今、身に染みてない？

 

ここで細マッチョ男性回は無事終了しました。

 

いやーデッサンって難しい。けど少しはうまく描けるようになったかもしれん……。

 

 

最後に、描いた６点の絵の中からお気に入りを１つ選んでイーゼルに置いて、参加者のデッサンを見て回ったのですが、

 

 

他の参加者、絵うっま。

全員画家か？

 

程よく打ちのめされたところで、次はいよいよ、グラマー女性回です。

おっぱいを……描くぞ……！

 

 

＞ おっぱいを描く ＜