■あえて絶望してみることの意義

 

 

物事はポジティブに考えた方が良い、というのが私の基本的な考え方ですが、

 

いつもいつもポジティブであるというのは、意外と疲れるものです。

 

 

そこで私は、時々、あえてネガティブになってみます。

 

物事を徹底的に悪い方向に考えて、あえて絶望してみます。

 

すると次の日からは、すっきりとした気分で、またポジティブな毎日が送れるのです。

 

明日をポジティブに生きる為に、今日をネガティブに生きるのです。

 

 

そういったわけで、先週の日曜日は、思いっきりネガティブに一日を過ごしてみました。

 

今回はその様子をレポートします。

 

 

 


 

■多摩川沿いをネガティブに歩く

 

 

 

 

午後14時30分

 

起床。

 

 

最悪の一日がはじまった、と思いながら布団を出て、洗面台で顔を洗う。

 

洗ったところで、この醜い顔が美しくなるわけでもないのに。

 

 

 

 

午後15時

 

入水自殺をしよう、と思いたち、家を出て多摩川へ向かう。

 

 

 

 

 

 

午後15時10分

 

多摩川に到着。天気が悪い。

 

 

 

 

鳥が俺のことを馬鹿にしている。

 

 

 

 

 

 

午後15時20分

 

路上にミカンの皮を発見。

 

俺を転倒させる為の罠か。

 

 

 

 

鳥が俺のことを馬鹿にしている。

 

 

 

 

 

 

午後15時30分

 

水たまりに豚のような男が映っているぞ、

 

と思ってよく見たら自分だった。

 

 

 

 

鳥が俺のことを馬鹿にしている。

 

 

 

 


 

■街をネガティブに歩く

 

 

 

 

多摩川での入水自殺は諦めた。

 

そのような大それたことを実行する勇気を、

 

自分のやうなちつぽけな人間は、到底持ち合わせてはいないからだ。

 

 

そのやうなちつぽけな人間のくせに、一人前に腹だけは空く。

 

仕方なしに、御飯を食べる店を探しつつ、ネガティブに物事を考えながら街を歩く。

 

 

 

 

 

 

午後16時00分

 

「とび出し注意」と書かれた看板が目に入る。

 

 

何がどこから飛び出してくるというのか。

 

俺の腹を突き破って、野犬が飛び出してくるということか。

 

 

 

 

午後16時15分

 

布に覆われた物体を発見。

 

恐らく、俺を処刑するための道具に違いない。

 

 

 

 

鳥が俺のことを馬鹿にしている。

 

 

 

 

 

 

午後16時30分

 

 

歩き疲れ、駅のそばにあった「餃子の王将」に入る。

 

「王」でもなんでもないくせに。平民のくせに。

 

 

王将では餃子定食を注文したが、毒が入っているような気がしたため

 

ほとんど食べずに残した。

 

 

 


 

■ネガティブに帰宅

 

 

午後18時、帰宅。

 

 

方々歩き回ってへとへとに疲れた。

 

体がだるいし、頭も痛いような気がする。

 

 

風邪をひいたのかもしれない。

 

もしかしたら、複数の深刻な病気に同時に感染したのかもしれない。

 

 

俺、死ぬのかなあ。

 

 

 

 

午後20時

 

 

寝てる間に死んでしまっても問題ないように、遺書を書いてから、就寝。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

■次の日

 

 

 

 

ポジティブに出社!!

 

 


 

ということで、日曜日、思いっきりネガティブに過ごしたお陰で、

 

月曜日はすっきりとした気持ちで、ポジティブに出社することができました。

 

 

やっぱりがんばり過ぎはよくないですね。

 

みなさん、時には息抜きのために、思いっきり絶望してみましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※午前8時50分 はしゃぎ過ぎて左足首を捻挫。