エントリーNo.4 永田

発狂したぽっちゃり貴族にも見えなくはないですが、永田がチョイスしたのはヴァンパイアです! ハロウィンの仮装としてはオーソドックスですが、果たして…?

 

 

「ハロウィンならではのヴァンパイア盆をお菓子のみで表現してみました」

 

 

 

 

●ペパーミント ジンジャーキャンディ缶(チャイムス)
●源氏パイ 練り込みチョコ(三立製菓)
●柿の種(亀田製菓)
●柿の種チョコ(フルタ)
●ミンティア オレンジ×カシスMIX(アサヒ)
●おさんぽ わたがし(田屋製菓)
●ハートチップル(リスカ)
●モンスターマンチ(lorenz)
●ハリボー ハッピーハロウィン(ハリボー)
●ハロウィン プラボックスチョコレート(リゲライン)
●ハロウィン コンフェクショナリーバック(西本貿易)
●マルーゼ(イーグル)

 

 

 

「ヴァンパイアの闇をチョコを使って表現しました。柿の種と柿の種チョコを並べることで、世界が徐々に闇に侵食する様子を描いています

 

 

「何よりもヴァンパイア盆には棺が必要だろうということで、いかつい缶でおなじみのチャイムスのキャンディを用意しました。わたがしを敷いて物々しさを演出しています。こちらぜひ開けてみてください」

 

 

 

 

 

 

 

「缶の中にはカラフルなドクロチョコなど楽しげな奉納品とともにヴァンパイアが眠っています」

 

 

「そして、盆の左上部にあるこの白い包みには人類の希望、ハートチップルが入っています」

 

 

「闇に堕ちた心が練り込みチョコ源氏パイなら、このハートチップルはまだ穢れなき人間の心。そして、ハートチップルと言えばもちろんニンニク味。ヴァンパイアが嫌いなものの代名詞です。つまり、この清純なる心こそがヴァンパイアを倒す鍵となるというわけですね」

 

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「ハートチップル…、なるほど! ストーリーの作り込みがすごい…」

 

「いちいちギミックが凝っていていいね」

 

「1つの盆に設定詰め込み過ぎでは?」

 

 

 

と、高評価! はたして審査員のダ・ヴィンチ・恐山はこれをどう見るのでしょうか?

 

 

吸う血に困ってなさそうなヴァンパイア永田さんの盆。配色のセンス、「吸血鬼」という素材の活かし方、ストーリー性……などなど、ひと目見ればそのクオリティの高さには驚かされるはずです。

しかし最大のブレークスルーは、「チョココーティングの柿の種と普通の柿の種を混ぜるとハロウィンカラーになる」という発見ではないでしょうか。菓子盆という「和」と、「洋」のハロウィンのミスマッチを繋ぎ止めた柿の種の功績は並々ならぬものがあります。

ややテクニックに走っている感もありますが、お祭りを盛り上げつつゴシックで大人な盆を作り上げた永田さんの実力が垣間見れる好盆でした。

 

 

2種類の柿の種を見事に使いあげた点を高く評価! ハロウィン菓子盆の優勝争いは全く読めません!

 

 

 

エントリーNo.5 加藤

諸葛亮孔明?

 

なんで? 関係なくない?

 

 

 

「諸葛亮のどこがハロウィンだ…というご指摘はあるかと思いますが『死せる孔明生ける仲達を走らす』ということわざがある通り、諸葛亮は『死してなお生者を恐れさせる』という意味でゾンビとしての一面も少なからずあるものと考えられます」

 

 

 

 

よくわからない理屈を振りかざす加藤の菓子盆はこちら!

 

 

 

 

 

●マネキンの首
●春巻きの皮(モランボン)
●ワンタンの皮(モランボン)
●肉まん(ライフオリジナルブランド)

 

 

「諸葛亮には荒れ狂う川を沈めるため『人間の首が必要』という場面で、小麦粉で練った皮に肉を詰め、人間の頭に見立てることで犠牲なく難を逃れたという逸話があります」

 

 

「この『饅頭(マントウ)』が現在の肉まんや饅頭の起源という説があり、私のマントウ盆もそれに習い、頭頂部に肉まんを仕込んでおります。饅頭が菓子ということは、起源であるマントウもまた菓子…。荒れ狂う菓子盆界をこの奇策にて沈めようという算段でござる」

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「はい、ふざけた~」

 

「そういうのやめようって言ったじゃん」

 

「マネキンがあるならマントウいらねえだろ。そういう設定も雑」

 

 

 

 

最初「ふざけるな」と思いましたが、本来のハロウィンは死者の霊が密接に関わる行事。諸葛亮孔明に扮して盆を作るならば、古代中国の生贄「饅頭」をチョイスしたのは道理なのかもしれません。

しかしあえて言わせてください。これを出された人は喜ぶでしょうか?「夫れ作盆の道は、人の和に在り(菓子盆づくりの道には人間同士の和が必要だ)」では? コンセプトを追いかけすぎて、大切なものを見逃してはいませんか? 北伐に注力して国力を落とした孔明のように……。

 

 

しっかりと怒られました。出場者はあと2人です。

 

 

 

 

エントリーNo.6 ARuFa

何?

 

何の仮装なのこれ? 女神転生シリーズの新悪魔?

 

 

 

 

「キリンケルベロスです」

 

とのことです。なるほど、何それ?

 

 

 

 

 

●ヤンヤンつけボー(明治)
●揚げとうもろこし(タクマ食品)
●ミルクとココアのミニクッキー(ファミリーマート)
●アンパンマンペロペロチョコ(不二家)
●香ばしいみりんいかせん(ファミリーマート)
●柿の種(亀田)
●メープルシロップくるみ (福楽得)
●フレッシュチーズいか(味の海豊)

 

 

 

 

 

「この菓子盆は、3人の戦士が『柿の種の剣』を手に、地球侵略を目論むエイリアンを倒すというテーマです

 

 

 

「で、これがそのエイリアンです。コイツを倒すとその上位存在である『キリンケルベロス』が登場します

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「この世に既にあるものの仮装をしてくれ」

 

「キリンケルベロスってそんな上位の存在なのかよ。知能のない獣じゃないの?」

 

「顔の下からチョロっと出てる柿の種が剣なの? 生殖器かと思った」

 

 

ないものの仮装をするという暴挙に出たARuFa。この新奇性がどう評価されるのでしょうか?

 

 

 

科学技術の進歩が生み出した悲しきキメラ生物かと思ったら菓子盆でした。しかし科学技術の進歩が生み出してした悲しきキメラ生物みたいなのが作者だったので間違ってはいませんでした。

普段はサイケかつ毒々しい菓子盆で「こういう種類の不快感ってあるんだ」という気づきをくれるARuFaさんですが、今回はハロウィン盆。その特性も良い方向に働くだろうと思っていたら、今日に限って地味な茶系統の盆でした。なんなんだ。

言いたいことはいろいろありすぎるので省略しますが「ヤンヤンつけボーを勝手にチョコにつけて出す」というのが何よりも得体が知れなくて怖いです。

 

 

仮装の意味不明さだけに留まらず菓子盆の色味の悪さもしっかりとチェック。本日もダ・ヴィンチ・恐山の審査眼に狂いはないようです。

 

 

 

この辛辣な評価にはたまらず、キリンケルベロスも第二形態になってしまいました。

 

残りはあと1人! どうなるハロウィン菓子盆?!

 

 

 

 

エントリーNo.7 原宿

本当に何?

 

 

 

 

何なの?

 

 

 

 

 

「我は『罪』…」

 

罪のコスプレだそうです。もう好きにしてくれ。

 

 

 

 

 

●チョコレートベアー(アーティザン)
●クアドラティーニ チョコレート(ローカー)
●ムリーノビアンコ(ハート型のクッキー)(バリラ)
●金平糖(アイネット)
●鈴カステラ(伊藤軒)
●いちごみるく(サクマ)

 

 

 

 

 

 

 

~ 会場の反応 ~

 

「マジで何なの? 何か喋れよ」

 

「菓子盆は普通に良いのが謎」

 

「誰か解説頼む」

 

 

概念のコスプレをするという荒業を繰り出した原宿。それが許されるならもう何でもありな気がします。はたして審査員の評価はいかに?!

 

これは……少女の盆? ハロウィンの到来を心待ちにしている少女が作る盆ではないでしょうか。

イチゴ飴にウエハース、クッキーに鈴カステラ。想像しただけで気分のおどるメルヘンな盆を、なぜ「罪」が……。

 

もしかすると、今は罪そのものである「それ」は、かつて……。

 

いや、やめておきましょう。ハロウィンは生者と死者が交わる日、どんな盆が出てきても不思議ではないのですから。

 

 

なるほど…、さすが日本で唯一の菓子盆審査員。作り手の心理をしっかりと読み取り、解説してくれました。

それでもなお「何なの?」という気持ちが拭えることはありませんが…。

 

 

 

 

優勝者決定!

 

さて、これでハロウィン菓子盆選手権のすべてが出揃いました。

 

果たしてハロウィン菓子王の栄冠は誰の頭上に輝いたのか?

 

審査員のダ・ヴィンチ・恐山から、優勝者を発表いたします!

 

 

 

 

 

今回の菓子盆選手権の優勝者は……

 

 

 

 

 

 

 

 

永田さんです!!

 

 

 

 

 

 

 

優勝はコンセプチュアルなヴァンパイア盆を作り出した永田! 今大会はどういう点が審査のポイントになったのでしょうか? 審査員の総評をいただきましょう。

 

 

 

ハロウィンは古代ケルト民族の祭りが元になっていると言われています。その日は精霊や悪霊が現世にやってくると信じられていました。いわばハロウィンはもうひとつの「お盆」なのです。

そのせいか、今回の盆も単なるパーティーとしてではなく、どこか深淵に通じているような、境目が曖昧になるようなものが多かった印象があります。仮装によって何かを演じているとき、人はその精神に別の存在を宿しているのかもしれません。

ともするとハロウィンの深遠に引き込まれてしまう危険性もあった今回の菓子盆選手権。それでもペースを崩さず「もてなし」に徹した永田さんを優勝に選びました。

 

 

 

 

 

見事にハロウィン盆を制したチャンピオン、永田。

「今まではハロウィンの仮装を、いやもっと言うとハロウィン自体を正直ナメていました…。でも、真正面から取り組むとハロウィンはちゃんと楽しいという、今さらな事実に気付かされました。菓子盆は何でも教えてくれますね……」とのこと。

 

 

そう、なんだかんだでハロウィンパーティは楽しい!!

もちろんハロウィン菓子盆のホームパーティもいいですが、外の楽しいイベントも盛り沢山。「どこに出かければいいかわからない」というハロウィン初心者の方は、ぜひ下記のサイトをご利用ください!

 

 

>>ハロウィン情報最大級のメディア「ハロウィキ」<<

 

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今後も菓子盆選手権ではスポンサーを募集しております。

直径30mの盆に重機で菓子を盛りつける「菓子盆建設マッチ」、無重力で菓子盆に挑戦「菓子盆選手権 in 宇宙ステーション」など、実現に向けたお心当たりのある方はぜひご一報ください。

 

それではまた次回の菓子盆選手権でお会いしましょう。

 

 

(おしまい)

 

 

 

 

 

 

これまでの菓子盆選手権