はじめに
こんにちは、株式会社バーグハンバーグバーグのまきのと申します。
めちゃめちゃな髪型かつ、回転してお騒がせしております。
さて、突然ですが、今、ロシアが熱い。私はそんな予感がしています。
モスクワの赤の広場。でかすぎ
プーチン大統領が先日来日し、安倍首相と会談をして日露の友好関係を深めたのは記憶に新しいですし、一方アニメでは「ユーリ!!! on ICE」でロシア人キャラクターが多く登場し、話題をかっさらっております。
上の私の回転は、お察しの通り完全にフィギュアスケートをイメージしています。
そして、そんなロシアが熱い世間は、クリスマスムード一色。
日本のクリスマスといえば、山下達郎の「クリスマス・イブ」が街なかに流れ、木々にはぴかぴかと光る電飾が輝き、恋人たちは普段行かないようなちょっと高級なディナーを食い、プレゼント交換をし、いつもより少しキツめに抱く…というのがありがちな日本のクリスマスの過ごし方です。
↑いらすとやさんで言うとこんな感じ。しょ〜もな
しかしちょっと待ってください。本来クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝い、家族でささやかに家庭料理を食べて過ごすのが一般的だったはず。
ということで、今回はこれを調べてみたいと思います。
ダサいワードアート+パワポのアニメーションの合わせ技にて失礼いたします。ということで、ロシアのクリスマス事情を調べてみました。
ロシアのクリスマス事情を聞く
さて、今回訪れたのは中目黒の奥まった路地裏にあるロシア料理屋「ぴしぇら たぬきや」さん。本格的なロシア料理が楽しめるそうです。
ちなみに私はここにいました。みんな分かったかな?
こちらが店内。ものすごく落ち着いた空間で、何時間もいたくなるような心地よさです。
こちらがキッチンに立つロシア人のジーナさん。来日3年で、日本語も話せます。
「ぴしぇら たぬきや」のウリである、本格ロシア料理。そのこだわりはビールにも。日本では見たことのないロシア生まれのビールを数多く取り揃えております。
「この中で一番飲みやすいやつは?」と確認すると、アルコール度数5%のストリチノエ・ダブルゴールドをオススメしてくれました。
取り急ぎ、味の確認をするために、定時内ですがいただかせていただきます。ぐいっ
クゥ〜〜〜!あ〜すごく飲みやすい!
甘みと苦み、どちらも強いのですがとても口当たりはなめらか。2〜3杯飲むとすぐに頭が痛くなってしまう私でもウマイと感じるやつでした。これだったらちょっとだけ多めに飲めそうだな。
その他にもここでしか飲めない(かもしれない)本場のウォッカも数多く取り揃えておりました。そんな感じで一杯いただきながら、ジーナさんに色々聞いてみたいと思います。
ロシアのクリスマスは12月25日を華麗にスルー
早速なんですが、ロシアのクリスマスってどんな感じなんですか?
12月25日には、何もしないのが一般的ですネ
えっ、そうなんですか!?
国内で信仰されてるのはロシア正教が多く、その宗派はユリウス暦というのを使っています。ユリウス暦ではクリスマスにあたるのが1月7日なので、その日にお祝いするのが多いんです
※これ豆:キリスト教は下記のように分類される
・【西方教会】からさらに「カトリック教会」と「プロテスタント諸派」へ
・【東方教会】からさらに「正教会」と「東方諸教会」へ
あ、なるほど。一般的な12月25日はスルーして、1月7日にお祝いするんですね
そもそもソ連時代は共産主義でしたので、ロシア正教を始めとする宗教が弾圧されて、長年クリスマス自体が禁止になっていたということもあり、その名残もあるかもしれませんね
ぎょ、そうなんですね。ただソ連が終わってロシアになったっていうぐらいであまりよく知らなかったです
なので、お祝いするなら新年の方がより盛大です。年が変わる直前には、全てのテレビ局で大統領のコメントが放送されて、みんなそれを観て年を越します
大統領のコメント映像を店内のモニターで見せてくれました
1999年から2000年に変わる瞬間の映像。コメントの後(4:00ぐらい)に年があけまくる!
へ〜、なんか超スペシャル版ゆく年くる年って感じですね
ジーナさんがまず作ってくれたのは、ロールキャベツ!
あったか〜〜〜〜くて、おいし…。中にお米が入っているのが日本と違うところでした。こうすることで、中の水分を吸収してくれて形が崩れにくくなるようです。
ロシアの新年やクリスマスには何を食べるんですか?
チキン、マヨネーズを使ったサラダ、あとニシンの漬物やイクラ、キャビアがよく食べられますね。新年とクリスマスではあまり変わらないと思います
ジーナさんより写真を提供していただきました。こんな感じでクリスマスを過ごすそうです。酒多すぎ!日本と随分違いますね!
ちなみにこの写真の奥に写っている…
こちらの変わったデザインのボトルはワインボトルで陶器製。ジョージアワイン(グルジアワイン )と呼ばれ、8千年もの歴史がある世界最古のワインと呼ばれているそうです。かのクレオパトラも飲んだとか。
そして、シャンパンは絶対飲みますね!
シャンパン〜!
これは一番ロシアでもよく飲まれる「アブラウ・ドゥルソ」。「ソビエト・シャンパン」と呼ばれるぐらいのものです。スタンダードでおいしいですよ
サンタの代役!ジェド・マロース
あ、この壁にかかっているの、サンタクロースですよね。でもちょっと装備品が微妙に違う…?
それはサンタじゃないんですよ。実はロシアにはサンタはいません
えっ、じゃあこいつは一体…!?
それは「ジェド・マロース」と呼ばれている精霊です。ロシアのサンタといったらジェド・マロースなんですよ
知らないことが多すぎる…!
これもソ連時代の宗教弾圧の影響で、同じようにサンタクロースの存在も認められなかったので、その代わりに1930年ごろから登場しました。12月31日に子どもたちの枕元にプレゼントを置いてくれます
かなりちょうどいい代役ですね
その壁掛けにもあるように、娘のスネグーラチカといつもペアになっているのが定番です。保育園の新年会や自宅のパーティでよく登場するんですよ
なるほど〜〜〜〜〜〜〜〜
ちなみに、ジェド=おじさん、マロース=極寒という意味です
極寒おじさん!
本格ロシア料理をいただこう
せっかくなので、本場のロシア料理をいただきます。こちらはボルシチ。名前ぐらいしか知らなかったけど、赤い!
あっか!ビーツという赤カブをふんだんに入れているので、これほどまでに真っ赤っ赤なんだそうです。
色のイメージで辛そう…と思ったんですが、マジでただ赤いだけでした。全く辛くない!優しい温かさでぽっかぽかやで体内…!
極寒の地ではこういったあったか〜い具だくさんな煮込みスープが重宝されるわけですね。2時間ほど煮込んだ牛肉も入ってて、ほろっほろでおいしいぞ!
ジーナさん曰く「本場の味付けなので日本にある他のお店のボルシチとはちょっと違うと思います」とのこと。私はここで生まれて初めてボルシチを食べたので違いが分かりませんでした。誰か教えてください。
そしてこちらは「サリャンカ」。ご覧の通り、レモンが入っていて酸味が効いてます。温かさと酸っぱさの見事な調和でこちらもおいしい!
私は基本的に食わず嫌いなんですが、恥ずかしながらガツガツと体内に取り込んでしまいました。うまい!サラミ、オリーブ、様々な野菜とともにどうぞ。
そして、ピロシキ!これも名前だけは聞いたことあるな〜何でだろう。
はあ…温かい…。ロシアで親しまれる惣菜パンなんですが、ふっかふかで中には牛肉が入っていたり、きのこが入っていたりと様々。
ここでいただいたものはオーブンで焼き上げたパターンでした。日本だと油で揚げている調理法が主流みたいです。
全品うますぎ!ありがとうございました。
わかったこと
こちらは歴代大統領のマトリョーシカ。メドベージェフさんが大統領の頃に買ったそうです。現在はご存知プーチンさんが再び大統領になっています
さて、そんな感じでロシアのクリスマスは日本とかなり違っておりましたね。
という感じでした。歴史的な背景もあってこんにちのロシアがあるんだな〜という実感をジーナさんのお話からひしひしと感じました。
知らないことがばっかりだったので、他の国もどうなっているのか、ますます気になってきましたね。
というわけで、今回はここまで!また次回、シリーズ化して各国のクリスマス事情を調べていきたいと思いますので、その際はまたよろしくお願いいたします。
それではさようなら。
よ〜し、書けた書けた。次はどこの国のクリスマスを調べようかな…。
とりあえず、データが消えないように、保存だ!
それはさておき、お店の紹介
■店舗名:ぴしぇら たぬきや(昼間は「かふぇ たぬきや」として営業)
■所在地:東京都 目黒区上目黒2-21-9 B1
■営業時間:11:30~17:00 / 18:00〜24:00
■電話番号:03-6452-2312
■定休日:日・祝日
■Facebookページ
ライター:まきの ゆうき
株式会社バーグハンバーグバーグに所属する人。好きなザンギエフの技はバニシング・フラット(波動拳を打ち消せるから) Twitter:@yuuki