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18歳・男性からのお悩み

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こんにちは。千葉の高校3年生です。初めてメールをさせていただきます。

以前、自分は自転車に乗っていた時に「カーブの時どこまで身体を傾けて曲がれるか?」とふと疑問に思いました。ちょうどバイクレースでのコーナー進入時みたいな感じです。

実際に愛用のママチャリで登校中にやってみたのですが、45度くらいでMAXスピードで滑り転倒しました。かなり痛かったのですが、自分の限界を知れたみたいでかなり嬉しかったです

シモダさん、やっぱり社会に出ても一回は限界を見た方が良いことってあるものですか? 来年社会に出るかもしれないので社会を教えて下さい。

 

シモダテツヤの回答

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こんにちは。若いのにイニシャルDのような攻めの人生を歩まれていて将来有望ですね。あなたがやったハングオンは膝小僧を血だらけにした分だけ人生経験を豊かにし、「こけると痛い」、という人間として最低限知っておかなきゃいけない大切なことを学ばれたと思います。ちゃんとキズパワーパッドを貼ってグジュグジュの膝を癒し、次回は90度フルスロットルで男子中学生に突っ込んでまた新たな啓蒙を得ることを期待しております。

さて、「社会でも一回限界を見た方が良いかどうか」というご質問についてですが、若いうちは手当たり次第にミスりまくるのが後々の糧になるのですから、「これくらい働いたら倒れる」「上司のズラを盗むと怒られる」「取引先に雪崩式ジャーマンスープレックスをするとクビになる」等の限界ラインを探りまくるのは非常に良いことだと思います。

僕も昔、巨大なスプーンを持ったおっさんが民家に押し入って住人に無断で風呂に入ったり、冷蔵庫の中を漁りまくったりするというDVDを作っていたとき、忙しすぎて体調を崩し、病院にかけこんだら白血球だか赤血球だかが異常に増えてて医者から即入院と言われたことがありましたが、無礼千万のおっさんのDVDを撮ることのほうが楽しくて無視して働いてたら普通に治ってたということがありました。あのとき「わりと死なない」という限界ラインを知ることができたので途中で投げ出さずに最後までDVDを作り上げることができたんだと思います。しかし、わりと死ななかったくせにDVDのほうは死ぬほど売れませんでした。

というわけで、「かなり痛かったのですが、自分の限界を知れたみたいでかなり嬉しかったです」とおっしゃるそのポジティブさを大事にしながら、社会に出ても目についたもの全てにタックルをぶちかますスタンスで頑張ってみてください。怒る人は怒ると思います。

 

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