こんにちは、ARuFaです。
季節は冬!辛い料理を食べて身体の内側からポカポカしたい季節が今年もやってきました。
辛い料理は苦手な僕ですが、それでも寒いこの季節にはピリ辛料理を食べて身体を温め、そして大満足で腹を壊しています。
さて、そんな唐辛子の効いた辛い料理を食べていると、ついつい「水」を飲んで辛さを抑えようとしがちですよね。
…でもその水。実は辛さに逆効果だって知っていましたか?
というのも、唐辛子の辛味成分「カプサイシン」は油に溶ける性質を持つため、水ではその成分を洗い流すことはできずに、逆に辛さが口中に広がってしまう原因ともなるとか。
それでは、辛さを抑えてくれる飲み物は何なのかというと…実は「牛乳」らしいんです。
その理由は牛乳に含まれる「カゼイン」という成分。
このカゼインが辛味成分の働きをブロックしてくれるらしく、辛味を感じにくくなるどころか、お腹も壊しにくくなるらしいのです。
まさか水よりも牛乳の方が辛さ対策になるとは、なんとも意外ですよね。
…そして、そんな情報を先日インターネットで発見した僕は、涙を流して歓喜しました。
何故なら、これからは手元に牛乳さえあれば、あれだけ苦手だった激辛料理が僕にも食べられるかもしれないからです。
恐らく僕と同じように、激辛料理に憧れを持っている方は今頃画面の前でガッツポーズをしていることでしょう。
…とはいえ、インターネットの情報を鵜呑みにするのもいささか不安というもの。
そこで今回は、本当に牛乳が激辛料理に効くのかを検証するため、
激辛料理に牛乳と共に挑戦したいと思います!
新鮮な牛乳を手に入れる
さあ、まずは検証に使用する牛乳を手に入れるべく、訪れたのは都内のレンタカーショップ。
今回の検証ではできるだけ新鮮な牛乳の方が効果がありそうなので、レンタカーを使って新鮮な牛乳が手に入る場所まで行きたいと思います。
「何でわざわざそこまで」と思われるかもしれませんが、僕がそれだけ今回の検証に本気だということを感じ取って頂ければ幸いです。こちとら休日使ってるんですよ。
それでは早速、出発しましょう。
~3時間後~
到着しました。
こちらが今回、新鮮な牛乳を手に入れるためにやってきた、千葉県は「マザー牧場」です。
マザー牧場は、自然豊かな千葉県の山頂付近に位置する牧場型のテーマパーク。
様々な動物たちと触れ合うことができる体験型施設です。
やはり「新鮮な牛乳」と聞いてまず思い浮かぶのは牧場ですからね。
ここならきっと、絞りたての新鮮ピチピチの牛乳を手に入れることができるでしょう。
何より、ちょっと引くくらい自然豊かな場所なので、牛乳自体の味もきっと美味しいはず。
むしろこれで美味しくなかったら僕は何を信じていいのかわかりません。
という訳で、早速牛乳を搾れる牛を探していきましょう!
何しろマザー牧場の敷地は東京ドーム60個分の広さ!その中から牛を探すのは非常に困難なはずですからね。
夕暮れまでに見つけられれば良い方でしょう!
と思ったら速攻で見つけました。
こちら、本物の牛です。
虚空を見つめながらじっとしています。年金のこととか考えているのでしょうか。
何ていうか、普段あまり牛と触れ合わない生活をしているからか、本物の牛を見ても全然実感が沸かないというか、ここから牛乳が出るだなんて信じられません。
ちなみに、牛の近くには馬もいたのですが、
この2頭は本当にピクリとも動かなかったので、作り物かもしれません。
だとしたらメリットは何なんだということになりますが、今回の目的はあくまで牛乳なので深く考えないようにしましょう。
さあ、話は戻って牛です。
早速、近くにいた従業員さんに「この牛の乳って勝手に絞っていいんですか?」と聞いたところ、「よくないです」とピシャリと言われてしまいましたが、
代わりに「近くに『乳搾り体験』ができる場所ありますよ」との有力な情報を得ることができました。
そしてこちらが案内された「乳しぼり場」。ここで牛のチチシボ(乳搾り)ができるそうです。
「乳しぼり場」というあまりにも男らしいネーミングに一瞬だけひるみましたが、ここで逃げ出したら東京から遥々来た意味がないので頑張ります。
さあ、そうこうしていると楽しげな音楽と共に、乳しぼり場に今回の主役である乳牛が登場し…
そして、乳しぼり台に乗りました。
「ワーーーー!!!」
すると同時に乳搾り場には大勢の人々が殺到。
どこから出てきたんだという老若男女が我先にと奪い合うように乳を搾っては、再び乳搾り列の後ろに回るという織田信長の鉄砲隊のような乳搾りの無限サイクルが一瞬で完成されました。
乳搾りってスポーツだったんですね。
というわけで、僕も負けじと乳を搾っていきたいと思います!
うおおおおおおーーー!!
ヨイショーーーッ!!!
「モー」
どっこいしょーーッ!!
「モー」
あけまして~~~~
おめでとうございます!!
おめでとうございまーーす!!!
「モー」
…乳搾り体験は全体で15分間。
あれだけ熱狂していた他のお客さんは5分で飽きて帰ってしまったのですが、僕は雄叫びを上げながら時間いっぱいまで乳を搾りまくりました。
あまりにも絞ったため「牛、干からびるんじゃないか」と心配になって従業員の方に聞いたところ、「個体差にもよりますが一日30リットルは乳が出ますね」と言われ、動物ってすごいなと思ったと同時にドン引きしました。
ちなみに、絞り出した牛乳は直接飲むと腹を壊すそうで、「本末転倒かよ」と思ったので乳しぼり場のすぐ隣の売店で販売していた新鮮な牛乳を購入。
店員さんが言うには、この牛乳は搾乳から製品化までのラインを一本化したメチャクチャ新鮮な物らしく「パスチャライズ殺菌」とかいうよくわからないけど凄い加工をしているのでヤバいくらい新鮮とのことです。そしてこの文章のIQは4です。
では、新鮮な牛乳が手に入ったところで、今度は激辛料理店へ行くために再び千葉から東京に戻ります。
牛乳ができるだけ新鮮な状態で検証を行うべく、急いで激辛料理店へと向かいました。
激辛料理店に行く
さあ、そんなこんなで僕は目黒区にある激辛カレー料理店「カーナピーナ」に到着。
このお店は激辛ファンには有名な聖地らしく、レビューブログでも「辛過ぎて失神しました」とか平気で書いてあるくらいのお店のです。
まさに今回の検証にうってつけ。この激辛カレーを食べ、その辛さを牛乳で見事に消すことができたなら、牛乳に辛味を抑える効果があると言ってもいいのではないでしょうか。
そんな訳で早速入店。
店員さんに「店内で牧場から持ってきた牛乳を飲んでもいいですか」と聞いたら「だめです」と言われたのでカレーをテイクアウトして家で検証をしてみることにしました。
そしてテイクアウトしてきたカレーがこちら。辛さのレベルは一番辛いものを注文しました。
見るからに辛そうですが、牛乳を飲めば大丈夫らしいので早速検証をスタートしましょう。
果たして牛乳は激辛料理に効果的なのでしょうか!?
検証スタート
それでは早速、激辛カレーを食べてみましょう。
そしてカレーを食べた後、牛乳を飲んで口の中の辛味が引けば検証は成功という事にしましょう。
「それでは、いただきます」
あぐっ
頭が爆発しました。
辛過ぎる。いや辛いってレベルじゃない。口の中で爆竹を鳴らされたかのような衝撃です。
もしくは、熱々の鉄球を口に放り込まれたらきっとこんな感じなんでしょう。
全身からは一瞬で汗が吹き出し、鼻水がほとばしると同時に脳天には鋭い痛みすら感じる程。これは本当の本当に辛過ぎます。
しかし! 僕にはまだ牧場から持ってきた牛乳があります!
そして助けを求めるように牛乳を飲み干す僕・・・
はたして口の中の辛味は引いてくれるのか~~~!?
「ぶぇ゛え゛――ッス!!」
辛さ、全然引きませんでした。そりゃもう全然引きません。絶望した僕の悲しくも醜い悲鳴が部屋中に響き渡ります。
この後に水も飲んでみたのですが、確かに水と比べて牛乳の方が辛さが引く感じはあるものの、カレーの威力が凄まじくほとんど効果がありませんでした。
いくら人間が身体を鍛えてもブルドーザーには勝てないように、相手の力があまりにも強過ぎてしまったようです。
そして頼りにしていた牛乳が効かないとなると、局面は一転して激辛料理が苦手な僕は大ピンチに陥りました。
目の前にあるのは溶岩のようなカレー。これを全て食べ切ることなんて到底無理でしょう。
食べましたけど。大粒の涙を流しながら食べ切りましたけど。
効きもしない牛乳を飲みつつ、身体から「ヒューヒューゼロゼロ」という変な音を立てながら何とか食べ切りました。
・・・と、いう訳で今回の検証の結果はこちらです。
相手が強過ぎると、いくら小細工をしようが意味がありませんでした。
とはいえ、常識レベルの辛さの物なら本当に牛乳で辛さ抑制できるそうです。
また、牛乳のおかげなのか、この撮影の後にお腹を壊すこともありませんでした。
辛い物が苦手な方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
僕はもういいです。
ARuFa
暇人ブロガー。辛いものが苦手。
巨木に貫かれるのもやや苦手。